山崎怜奈・ヒコロヒー論
🎙テレビラジオは絶滅危惧種❓
テレビやラジオに非日常を求める庶民は平成とともに絶滅危惧種と化した。
街角でめったにお目にかからない美人やイケメンが
【画面の中では『歌い』『演じる』から、人はテレビに釘付けになる】・・・・は昔のロジックだ。
テレビの凋落とネット社会の勃興は、テレビを庶民の日常へ擦り寄らせる可塑剤として有効だ。
素人と玄人水と油に似た関係性を乳化させ、誰でも発信できる不思議な社会を誕生させたのはネット社会の恩典だ。その事実に異論はない。
マスコミ以外の媒体を情報発信の主役とする時代を20年以上前に予感し実行した芸能人は谷山浩子ぐらいだろう。
🎙一般人も発信する時代
一般人も発信する時代はメディアの本質を革命的に変化させた。
『おしゃれなフレンチレストランで優雅なディナーを堪能』そんな場面はあこがれの対象でも現実世界にはほとんど起きない。
庶民にとって【おひとり様3万円】の食事は令和バブルが【膨らもうが弾けようが】選択肢にはならない。
経済的に可能な層は日本にも多数存在する。しかし日本人は【にわか成金】課程をすでに卒業し、価値のあるものにだけ出費する庶民が大半となった。価値観は多様でまさしく【多品種少量生産】の時代だ。
🎙コスパ【コストコ】【業スー】
『コストコ』や『業務スーパー』へ金参萬円を投じれば【滅多にお目にかかれない狂乱の豪華ディナー】が出現する。
エセエグゼクティブや偽金持ちは虚飾の部分でも満足するがコスパ重視の庶民が偽物を掃討した。多数派を占める庶民が大挙して『コストコ』や『スシロー』詣でするように、コスパのよい店はチェーン店・個人店の区別なく大繁盛する。
一方の『大塚家具』を頂点とした【ちょっと贅沢系】の凋落は目を覆うばかりだ。
成金趣味ではない本質的な満足へお金を遣う習慣を【バブル期から40年が経過して】やっと獲得したのだ。日本は経済的に二流国家まっしぐらだが、日本文化はかつてなかったほど羨望されている。これから日本は文化を売って国民を喰わせる時代になるだろう。
日本人が本来保持していた審美眼と本質を見抜く眼力が、世界中へ伝播し敷衍した結果なのだ。
🎙【山崎怜奈】
【山崎怜奈】【ヒコロヒー】
いずれも苦労人だ。
ご当人はそういう呼ばれ方を好まないだろうが。
彼女たちが自然と醸しだす「やさしさ」や「気遣い」をテレビ画面には表示する機能は今日現在まで開発されていない。しかしその空気感や人柄は画面に映らなくても確実に伝播する。ご当人たちがテレパシー機能を標準装備しているのだろうか?
彼女たちのファンは一般人だけでなく業界の玄人にも多いという。【売れ筋】を見つけるのがメディアのプロであり当然の帰結だ。
目に見えない味方はネズミ講算のように共振・倍増し、共鳴したファンの振動はさらに周りの庶民を共振させる。今なら『レナッチ教』『ヒコ宗』を立ち上げれば新興宗教として成立するかもしれない。
🎙【ヒコロヒー】
ネットとマスメディアのエマルジョンにより出現した【ヒコロヒー】人気は異常事態だ!『どこにでもいるお姉さん』のはずが『第二のヒコロヒーはどこにもいない』と庶民は見抜いた。
『だれでも発信できる時代』でも『だれでもヒコロヒーの時代』は到来しない。
2024年は『フワちゃん現象』がひと段落し『ヒコ・レナ時代』へ推移するという予感がある・・・小生の予感は【中島みゆき】だけしか当てていないが・・・【谷山浩子】は未だにマイナーの星だ。
🎙ネット型増幅装置
ネット社会は人間の『憎悪・反感・嫉妬』など負の側面を過剰に増幅する危険をはらんでいる。
本来バーチャンバーチャルで仮想空間のネットやSNSは『魔法の鏡』の本領を発揮しいつの間にか【人柄】の同時中継を開始している。
【ウソ】【偽り】【他者攻撃】をネットで発信する者には不思議と因果応報のシステムが作動する。その画面の裏側やブログの行間には人柄の透かしが入っているようだ。
なぜ電子の世界で人柄がわかるのか?
それは日本人の多数が20年ほど【ネット社会の通信教育を受講していた】のからだろう。偽物・まがい物を真実と偽る策士が段々と悪質になる理由は『何度も何度も何度も何度も騙され騙され騙され』機会学習した庶民が簡単に騙されなくなったせいだ。
「こいつは本物?」
「こいつは嘘つき!」
と現代日本人はネット社会によって心眼を得た。
それでなければ【山崎怜奈】や【ヒコロヒー】の価値が急騰するはすがない。賢い彼女たちは結構辛辣で辛口だ。その本質を見抜けなければ『ただの悪口』にしか聞こえない。
🎙詐欺媒体が跋扈跳梁するネット広告【詐欺の万博】
ネットニュースやゲームで流れる広告には【詐欺まがいの広告】が「これでもか!」と紛れ込んでいる。まるで【詐欺の万国博覧会】の様相だ。彼らの術は年々巧妙になり情報リテラシーが不足する庶民から大枚を巻き上げる。悪知恵は年々巧妙かつ悪質化している。
しかし【ネット詐欺被害が急拡大】しているとはいえない。各種報道機関の努力やメディアの被害報道によりなんとか激増を避けている。広告出稿は二乗倍に毎年増加しているのにだ。このままでは『悪質な広告を見たくない利用者が良質な広告まで避ける』という異常事態を招く。
ネット媒体運営各社は【詐欺広告】を撲滅しなければ社業が傾く事態だと認識しなければならない。すでに一部ネット民は広告非表示の防衛手段を講じつつある。
大変悲しいことだが騙される方がおられるのは、社会の裏側に【詐欺】をなりわいとする輩が一定数存在するからだ。詐欺師は人間が集団で活動を始めた時から存在し、簡単には絶滅しないだろう。泥棒と詐欺師はある意味で人間が本質的に保持する欲と不可分であり、他人を騙したり盗んだりする行為は石川五右衛門の予見のとおり「種はつきまじ」だ。
盗まれたり騙されたりしない方策は眼力を磨く以外にない。
社会の本質がいかように変化しても、人々の見抜く力が錆びないかぎり対応は可能だ。
🎙ネット社会の成熟過程
ネット社会が成熟する過程で「人間が人間と直接接触しないネット依存の危険性」が様々に喧伝された。
しかし現状はどうだろう?人間不信は最高潮に達し、社会情勢は不安定化したのだろうか?
子供たちは【ゲームばかりしていて廃人】になってしまったのか?
いずれも答えはNOだ。
【山崎怜奈】や【ヒコロヒー】が過剰評価によってスターダムにのし上がって来たのではない。
彼女たちのようにウソ・偽り・ケレンミのない女性タレントを世間が求め、まさしくそこに彼女たちがいたのだ。
高級なフレンチに存在価値は十分ある。しかし居心地の良さや安心感を与えるには日本人全体が金銭的に反映し充足する必要がある。
【山崎怜奈】や【ヒコロヒー】のラジオを聴いていると、なぜかホットする瞬間が到来する『理由は不明だが』
少なくともこのラジオ空間で『失うものはない』という安堵感が作用するのかもしれない。家の茶の間やトイレと同じ安堵感は会社の机や営業車、出先のトイレでは簡単に得られない。
しかし彼女たちのラジオを付けると一瞬にしてそこは『家のトイレ』のような空間となる。
🎙新ながら族と【ウイカ】
ラジオはどうしても【ながら聴き】になる。聞き洩らすことも茶飯だ。
しかし大勢に影響はない。仔細もらさず聴くことが目的ではなく、運転中や仕事、家事の合間に聞こえてくる心地よい空間としてラジオが存在するからだ。まさしく空気のような存在だ。
【ファーストサーマーウイカ】がテレビ画面に映し出されても「トキメキ」はない。少し嫌味な事をいっても「また言ってる!」と思うだけだ。ウイカはメインディッシュではない。あったかいごはんのような存在なのだ。
お酒のあてにから揚げやコロッケ、ハンバーグを食べることはある。しかし食事としてハンバーグだけを出されたら「ご飯ないの!」という。
ウイカはいつの間にかテレビ番組の主食になっている。おかずとして中心に存在しなくともご飯抜きの食事は・・・さびしい。
結局は人柄なのだ!
彼女たちの積極的なファン以外にも、その存在感は日本人にとって主食となりつつある。空気なのだ
🎙ネット社会の興隆と『ネットによって救われたいのち』
ネット社会の興隆は人間関係を希薄にするといわれたが、人間はネットを通じて機械とつながっているわけではない。誰かと繋がりたいからネットを利用しているのだ。
コロナ禍で直接接触を断たれた時、ネットが存在しなかったら世界中で発生した【自死選択者】は想像を絶する・・・?
『私たちはネットによって孤独から救われたのだ。』直接会えなくてもネットの力で共振し、共鳴する振動をさぐりあて、同じ周波数を発する者を的確にチューニングし世界を手にしたのだ。ネットが発明されたおかげで可能になった社会だ。
🎙国民栄誉賞を谷山浩子に!
このネット社会を20年以上前に予見し、芸能人の発信力を活用して日本ではじめてネット通信を構築した谷山浩子を日本政府は顕彰すべきだ。彼女がインターネットの利用価値を広めた功績はオタク以外にも多くの技術者が称賛している。
しかし同世代の松任谷由美や中島みゆきほどメジャーでないため世間の耳目は谷山浩子には向かわない。根暗には日向は似合わない。
🎙イチネンセイになっても友達は百人もいらない
イチネンセイになっても友達は百人もできないのに・・・というよりそんなにたくさん必要ない。現実の友人が100人いたら・・・超絶多忙となるだろう。別の意味で阿鼻叫喚かもしれない。
ネット社会には『友達候補者』が多数存在する。
未来の友を的確に検索し、瞬時にチューニングする現代社会だからこそ、そのスキルを備えた民が充足する社会だからこそ【ネット詐欺の被害者】は急増しない・・・・増加はしているのは事実だが。
「ゲームばかりしていると廃人になる」という言葉は「ゲームもできないと廃人になる」にいずれ置き換わる。遠い未来ではない。
日本人が【山崎怜奈】【ヒコロヒー】という本物を見抜く力を持続できる社会なら『♬これで日本も安心だ!』
まがい物に騙されない現状こそが未来の灯台だ。
あとはデビュー50周年の谷山浩子も・・・・・
※タイトルの答えを線で結ぶ
究極の・ ・選択
窮極の・ ・洗濯
旧局の・ ・宣託
九曲の・ ・センタークー
キー局・ ・センターくる〜