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読書感想文 『ぜんぶ、すてれば』

こんにちは、ひろです。

kindleで中野善壽著『ぜんぶ、すてれば』を読みました。
簡単に感想を記載したいと思います。


ビジネス界では著名な方なのですね。
私はそちらの方面には明るくないので、発売された当初ミニマリストさんの本だと思っていました。

伊勢丹に入社し、鈴屋でパリやニューヨークの海外事業を展開されたり、寺田倉庫の社長をして画期的なビジネスモデルで改革したり。
すごい方です。

本書ではインタビュー形式で中野氏の考え方をまとめています。
一つのトピックが短いので読みやすく、隙間時間に読むのにぴったりだと思いました。

まず感想としては

中野氏はなんて潔い方なんだろう。

モノや肩書、過去、そんなものには一切執着しない。
家や車、みんなが持っているブランドものには興味がない。
自分が必要なもの、良いと思うものだけで生活をする。それ以外は寄付。お金も必要以上は持たない。

仕事も同じ。
彼の注力することは「今」と「ここ」。そして少しの未来でしょうか。

とにかく今やるべきことに集中する。

執着するものがないから、いつも集中して、スピーディーな決断ができる。
ものが少ないから身軽に動ける。

仕事で自分のやるべきことが終わったと思ったらすぐに身を引く潔さ。
そして新しい場所で再びやるべきことを頑張る。それだけ。

まさに転がる石には苔が生えないだと思いました。

読んでいてつくづく思ったのは、彼はモノ(物質的なモノ、肩書、地位、お金などなど)に重きを置いていなくて、自分をとことん信じているということ。
だって寺田倉庫の社長を退陣してふらりと台湾に行って(本当にシンガポールに行く予定だったらしい)、フラフラしていたところ、ご縁があって仕事をしている。これって本当にすごい。

自分ならどこにいても大丈夫っていうある種の自信のようなものを感じます。

モノがない分、思考がシンプル。
頼れるものはいつだって自分の身一つだって強く感じました。

そして中野氏はいくつも失敗をしているそうで、
「失敗しても大丈夫だよ、やり直せるよ」っていうメッセージを(勝手に)感じました。

読後、私はたくさんの事を我慢して10数年正社員の座(安定)にしがみついてましたが、自分は何ができるのか、やりたいことはなにか、もう一度考えたいなと思うきっかけになりました。

あと家にあるものを整理して(中野氏みたいに全部は捨てられないけど)、身軽になりたいです。
身軽になれば行動も早くなりそう。頑張って身の回りを整えます。

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