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【おすすめ書籍の紹介】世界の一流は雑談で何を話しているか

1.  ひたすらコミュ力が求められる異常な社会


インドカレーを食べた次の日は、お尻の奥が燃えるように熱い

いきなり下品ですみません。

こないだ職場の歓迎会で若手と同じテーブルになったんですが、一人だけ全然話さない子がいました。
この際だと思って話を振りまくったら衝撃発言「僕、あんまり喋らないんで」

なんじゃそりゃ。

合コンで会話に入れない惨めさ紛らわすために、クールキャラという後付け設定をねじ込んでるやつみたいだなと勝手に思いました。

まぁでもあれだよね、合コンに限らず、特に好きでもないやつと同じテーブルで2時間って結構苦痛だよね。

コミュ力ってどんなところに行っても求められるけど、もしかして誰彼構わず仲良くなれる奴の方が異常なんじゃ?って思い始める今日この頃

皆さんも社会の荒波の中で、当たり障りのない関係を構築したり、途切れないように頑張って会話を維持したり、そんな毎日につかれていませんか?

2. 紹介する本について


初めに注意しておくと、タイトルから想像する内容とは少し違いました。

世界の一流といっても、イーロン・マスクもジェフベゾスも、世界一の男であるアルノー会長も出てこない。一流の外資系の企業に勤めてたロシア人(多分)が語る営業のアイスブレイクに関する話です。

途中でネタがなくなったのか、全然雑談と関係ない話が混じったり、前半と同じようなことをリサイクルしたり、気になるところはありますが、全体的にかなり勉強になったので紹介します。

https://amzn.to/3MaoQLC

3. こんな人におすすめ

・営業関係の仕事をしている人
・接客業で、客と何を話していいか分からない人
・部下や後輩とのコミュニケーションに悩んでる人
・その他、無機質な人間関係に悩んでる人たち

4. 雑談が下手なのではなく、準備が足りていない


初めに思ったのは、この本が売れる理由がわかるってことでした。
雑談という超広範囲なテーマに対して、的確に、簡潔に、具体的に書いてあります。

社会人の誰もが雑談の難しさを思い知らされてるはずですもんね。

この本全体のテーマは
「雑談=無駄話ではない」
ということ。

そして一番大切なことは
「どんな雑談をするか、あらかじめ練っておく」ということ

相手を知るため、自分を知ってもらうため、営業が商談をスムーズに進めるため、何かしら情報を引き出すため・・・きちんと目的をもって相手のことを調べ、話を練っていく。世界の一流はみんなこのことを理解している。

5. 雑談力でその人のビジネススキルも分かる


この本の面白いところは、雑談というテーマを切り口に、ビジネスマインド全般にも触れられていることです。

例えば、日本人の大半は商談や会議の準備をしないって書かれてます。
確かに無駄な会議めっちゃ多いよね。それって単純な全員の準備不足のせいだなって素直に理解できました。

あと、相対する他社の営業マンや、同僚が優秀な奴がどうかも雑談力に反映されていると感じました。

電話でも訪問でも、初めの1分くらいの会話が練られているなって感じる人は優秀であることが多いです。自分も反省。

6. 日本人は異常なくらい相手と距離を取る


海外の人はズバズバモノを言うってよく言われます。
しかしこの本を読んで、実は日本人が異常なくらい相手と距離を取りすぎているのでは?とも感じました。

空気を読む、社交辞令、郷に入っては郷に従え
暗黙のルールが多すぎて、こんな国は日本くらいだと書かれてあります。

この話を聞いて思い出したのが、貴志先生のホラー小説、新世界より

小説の舞台は1000年後の未来の話で、人間が超能力を得た先の社会について書かれています。

超能力ってすごいことができて便利とか、かっこいいとかしか考えたことなかったけど、たった一つの異端分子のせいで社会全体が崩壊する、物凄い危険な状態なわけです。

超能力者会のあちこちに存在する異常性が、少しずつ、確実に人の心を蝕んでいく過程が読み手に伝わってきます。

長編ですが時間を忘れて読み込んでしまう面白さがあります。


自分たちが普通だと思っている社会の異常性って、中の人からは分からないことなのかな。

あと、個人的に営業力と聞いて今までで一番ためになった本も紹介しておきます。

くだらんマインドとか、当たり前のことをかっこいい言葉で言い換えただけじゃない、本当に役立つノウハウが具体的に書かれてます。
真似できるかは知らんけどw


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