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熊大迷宮物語(HM)過去ログ

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《1989年7月〜》本編のまとめで・・・はなく、9年前の話です。 第1迷宮発見から完全制覇とその後の物語となります。 熊大迷宮物語HM
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#煉瓦亭

1991年5月14日(火)

1991年5月14日(火)

【冒険者組織:富田 剛・多田隈 五月・菊川 小絵】
「何か4期はやばいかもって山口さんが言ってたなあ。見た感じじゃ分からなけどね」
「魔術師はいい感じだったよ。1人びっくりするぐらい美人な人がいた」
 4期の罠解除士達の感想を述べた富田 剛の言葉の後に、多田隈 五月が4期の魔術師の感想を述べた。ここは冒険者組織。本日は第4期の冒険者が合流をするので、探索はお休みとなり、第1期から第3期までの冒険者

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1991年4月24日(水)

1991年4月24日(水)

【煉瓦亭:富田 剛・多田隈 五月・佐々木 雫・江村 香奈恵】
「少し話したいことがあるんだけど」
 富田 剛と江村 香奈恵はほぼ同時に同じ言葉を発した。ここは喫茶店『煉瓦亭』。ランチ時間でもあり、多くの大学生が訪れている。先日多田隈の友人を紹介してくれと富田が頼んだので、多田隈 五月は本日佐々木 雫と江村をランチに誘って、富田と引き合わせたのである。冒険者でもあり、元々全く知らない間柄でもないので

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1991年4月3日(水)

1991年4月3日(水)

【煉瓦亭:多田隈 五月・佐々木 雫・江村 香奈恵】
「え、五月大丈夫なの?」
「大丈夫ー」
 すごく心配した表情を浮かべた佐々木 雫の言葉に多田隈 五月は軽い表情で言葉を返した。ここは喫茶店『煉瓦亭』。ランチ時間でもあり、多くの客が訪れている。彼氏と別れたことをきちんと報告しないといけないと思い、多田隈は本日佐々木と江村 香奈恵をランチに誘ったのである。多田隈が彼氏と別れた旨を説明すると、一瞬で場

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1991年3月25日(月)

1991年3月25日(月)

【熊大迷宮:黒髪てへろく部隊】
「俺は天才だー。覚えておけ、ふひゃひゃひゃ」
「意外と早かった」
 天才が消えていくのを眺めながら前田 法重が言葉を漏らす。ここは熊大迷宮地下2階。本日も天才と戦うべく天才の部屋へやってきた黒髪てへろく部隊であったが、天才に5勝して6回目の召喚でついに天才が戦うのを嫌がったのである。
「香織さん。おめー」
 天才が消滅したのに気づいた多田隈 五月が牛嶋に駆け寄り両手

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1991年3月5日(火)

1991年3月5日(火)

【煉瓦亭:多田隈 五月・佐々木 雫・江村 香奈恵】
「うん、特に問題なかったー」
「だったら良かったよ。安心した」
 平然と言葉を発した多田隈 五月を見つめながら佐々木 雫が安心した表情を浮かべて返事を返した。ここは喫茶店『煉瓦亭』。お昼過ぎの時間であり、多くの客がランチを食べに訪れている。本日午前中は探索を行った佐々木と江村 香奈恵であったが、昨日初めての部隊で探索やその後の飲み会を行った多田隈

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1991年2月20日(水)

1991年2月20日(水)

【煉瓦亭:藤原 静音・多田隈 五月】
「まあそんなに真面目に考えなくても大丈夫よ」
 目の前で表情をこわばらせて座っている多田隈 五月を笑顔で見つめながら藤原 静音が声をかける。ここは煉瓦亭。多田隈から相談があると連絡を受けた藤原が一緒にランチを食べようと煉瓦亭で待ち合わせたのである。来週菊川 竜二が退所となるので、来週からは自分が伝達役となり、迷宮入り口で待機をしないといけないので、それが心配で

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1991年2月6日(水)

1991年2月6日(水)

【煉瓦亭:多田隈 五月・佐々木 雫・江村 香奈恵】
「傷自体は大したことなかったみたい。良かった。」
 マスターに3人分のランチを注文した後で多田隈 五月は佐々木 雫と江村 香奈恵に昨日の冒険で隊長の鈴木 圭介が救急車で運ばれたが、症状が軽かったことを報告した。噂を聞いた佐々木が状況を非常に知りたがっていたので、一緒にランチをとることにしたのである。
「大事ないなら良かった。鈴木さんは一緒に鍛錬し

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1991年1月30日(水)

1991年1月30日(水)

【煉瓦亭:村島 楓・神崎 道恵・平山 由美】
「うーん、やっぱり美味しい」
「間違い無いですね」
 チョコレートバフェを頬張った村島 楓が発した言葉を聞いて、平山 由美も感想を述べた。ここはお昼過ぎの喫茶店『煉瓦亭』。ランチタイム中ということもあり、店内にはたくさんの客が訪れている。午前中戦士鍛錬場で鍛錬を行った村島と神崎 道恵、平山の3人は、鍛錬後『煉瓦亭』を訪れて、ランチを食べた後の別腹パフェ

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1991年1月23日(水)

1991年1月23日(水)

【煉瓦亭:多田隈 五月・佐々木 雫・江村 香奈恵】
「どうなるかわからないけどねー」
 カルボナーラの最後の一口を食べ終えた後で多田隈 五月はこのように口にした。ここは喫茶店『煉瓦亭』。昼時の時間なので、ランチ目当ての客が数多く訪れている。午前中の鍛錬後にランチを一緒に食べる約束をしていた多田隈、佐々木 雫、江村 香奈恵は鍛錬後に集まって一緒に煉瓦亭を訪れ、昼食を食べていたのである。多田隈が佐々木

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1990年12月11日(火)

1990年12月11日(火)

【煉瓦亭:多田隈 五月・佐々木 雫・江村 香奈恵】
「えー、めいも行きたかったー」
「どうどう、いや、私らも一緒に行きたかったさ」
 超不満な表情を浮かべて地団駄を踏みながら叫んでいる多田隈 五月をなだめた後で、佐々木 雫が自分たちの考えを口にした。ここは喫茶店『煉瓦亭』。お昼過ぎの時間であり、いかにもランチタイムという感じの混み方をしている。午前中は鍛錬場で鍛錬を行っていた多田隈と佐々木、江村 

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1990年12月4日(火)

1990年12月4日(火)

【煉瓦亭:村川 慎太郎・榊 麗美】
「真面目だねえ」
 先程食事を終え、食後の紅茶を楽しんでいた榊 麗美が思わず言葉を漏らした。ここは喫茶店『煉瓦亭』。17時を少し過ぎた時間であり、店内には夕食を食べようと来店した客が数名食事を楽しんでいる。工学部の4限目の講義を終えて帰宅中だった村川 慎太郎は、教育学部の4限目の講義を終えて帰宅中の榊と偶然出会い、2人は何となく夕食を一緒に食べることにした。冒険

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1990年11月10日(土)

1990年11月10日(土)

【煉瓦亭:草野 紗江・神田 空】
「あー美味しかった」
 目の前の大盛りナポリタンを軽く平らげて神田 空が満足げに声をあげる。ここは喫茶店『煉瓦亭』。ランチ時間でもあり店内は盛況な雰囲気となっている。神田と一緒にランチを食べるべく『煉瓦亭』へとやってきた草野 紗江であるが、自分の普通サイズのカルボナーラよりも後に運ばれてきた大盛りナポリタンを自分よりも早く平らげた神田の食欲とスピードに呆気に取られ

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1990年8月9日(木)

1990年8月9日(木)

【煉瓦亭:多田隈 五月・佐々木 雫・江村 香奈恵】
「何だかんだで同じ1階探索中なんだよね」
「でもそろそろ2階に降りるよね」
 パフェを口に運びながら多田隈 五月が発した言葉を聞いて、佐々木 雫が質問を返した。ここは喫茶店『煉瓦亭』。お昼過ぎの時間であり、店内はたくさんの客で賑わっている。多田隈と佐々木、江村 香奈恵は午前中の鍛錬の後で合流し、一緒に『煉瓦亭』にやって来たのである。2期生の佐々木

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1990年6月2日(土)

1990年6月2日(土)

【煉瓦亭:多田隈 五月・佐々木 雫・江村 香奈恵】
「香奈恵、手のひらできるの早くね?」
「そうだっけ?」
 多田隈 五月が口にした言葉に、江村 香奈美がこう返した。午後1時を少し回った喫茶店『煉瓦亭』。3人は各々昼食を食べ終わり、追加のパフェが来るのをのんびり待っている。2期の佐々木 雫、江村の鍛錬状況を確認した多田隈だったが、江村が手のひらの課題を5月21日にクリアしたと言うことを聞いて驚いた

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