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熊大迷宮物語(HM)過去ログ

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《1989年7月〜》本編のまとめで・・・はなく、9年前の話です。 第1迷宮発見から完全制覇とその後の物語となります。 熊大迷宮物語HM
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#熊大病院

1991年8月22日(木)

1991年8月22日(木)

【熊大病院:扇 開次・山村 静香】
「静香、ごめんね。見舞いに来てもらって」
「何言ってるの開次。当たり前でしょう」
 弱々しい扇 開次の言葉に、山村 静香が元気に言葉を返す。ここは熊大病院。扇の病室である。約1ヶ月集中治療室に入っていた扇だが、昨日一般病棟に移ることができ、面会も可となっている。扇の状況に関しては医者からあまり説明を貰えていなったが、本日山村が見た感じ、あまり深刻な状況であるよう

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1991年8月12日(月)

1991年8月12日(月)

【熊大病院:倉本 華・葵 さくら・佐々木 雫】
「あ、お見舞いに来てくれたんだ。ありがとう」
 瞼を開けて、葵 さくらと佐々木 雫を見つめながら倉本 華が静かに言葉を発する。ここは熊大病院、倉本 華の病室である。先日から面会謝絶処置が終わり、面会ができるようになった。親友である葵と佐々木もそのことを聞いたので、本日お見舞いに来たのである。面会に来た時は倉本はまだ眠っており、2人は起こさないように近

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1991年8月1日(木)

1991年8月1日(木)

【熊大迷宮:小室ファミリー部隊】
「扉の奥、亜獣6体です」
 扇 開次が扉の奥の状況を隊長の三木 浩司に伝える。ここは熊大迷宮地下3階。本日初めて地下3階の探索に入った小室ファミリー部隊は迷宮の作りに全員が驚くというお約束を済ませた後、亜獣と初戦闘をするべく1つ目の扉を調べたのである。
「良し、では地下3階初戦闘だ。全員油断しないように。もし中に本鬼がいたら爆発頼むな」
 その言葉を聞いて全員が頷

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1991年2月5日(火)

1991年2月5日(火)

【熊大迷宮:スター千一夜部隊】
「俺は天才だー。覚悟はいいか」
 大声で叫びながら天才が出現する。ここは熊大迷宮地下2階。本日罠解除士の林 真一郎が天才の部屋へと向かう扉の罠を解除出来たので、天才と戦うべく天才の部屋へとやってきた。
「さて、噂の天才のお手並み拝見と行こうかね。雅幸、牛嶋さん。いくぞ!」
 鈴木 圭介の合図と共に坂木 雅幸と牛嶋 香織が意を決して天才との戦いに挑む。今の時点で第1期

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1990年9月5日(水)

1990年9月5日(水)

【熊大病院:古川 美穂・深川 真・永田 健一・太田 喜美恵・高村 翔・上村 静枝】
「じゃあ、一足先に俺たち退院になったから」
 深川 真がベッドに座っている古川 美穂に向かってこう口にする。ここは熊大病院の古川の病室。本日退院となったここにいるぞ!部隊の深川、永田 健一、太田 喜美恵、高村 翔、上村 静枝が退院までもう少しかかる予定の古川に挨拶にきたのである。
「私ももう少しだと思うけどね」
 

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1990年8月10日(金)

1990年8月10日(金)

【熊大病院:深川 真・元木 美麗・砂川 憲剛】
「すいません。俺には全く状況がわかりません。ただ、いきなり目の前が真っ暗になって、気がついたらここに寝てました」
 ベットに横たわった状態で深川 真はこのように説明した。ここは熊大病院。ここにいるぞ!部隊の6名が運ばれた病院である。昨日一番重傷である古川 美穂以外は集中治療室から一般病棟に移り、面会も可能になったので面会に訪れたのである。
「わかった

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