給与計算・社保手続きをやらない社労士の日常
やっと時間が出来たので2回目のnote。そしてタイトル決めるのって難しいですね。時間かけた結果、このタイトルか、と思ってしまいますが、さてさて。
私の社労士事務所の業務は人事業務の支援です。人事部の管理職に代わって短期的に部長や課長の短期的な代行、人事のプロジェクトの支援、ハラスメントの調査等と通常の人事部員では対応しきれない案件の対応を支援しています。この業務を曜日固定で週3日、その他の日に就業規則の改定、人事や労務課題に関するアドバイスを行なっていますので、基本的には週3日は完全に仕事して、それ以外の日には案件ベースで仕事しています。忙しくない時は週3日の仕事ですが、忙しい時は土日も午前5時から遅くまで仕事します。何もない日は調べ物したり、ビジネス書を読んだり、気が向けば2~3泊の旅行に行きます。自分で自分の時間をコントロールしたいというのもサラリーマンを辞めた理由の一つなので、これは十分満足してます。「その生活で稼げるのか?」と疑問に思う人も多いと思いでしょう。実際、私の収入はサラリーマンの時よりもかなり多いです。その理由は普通の社会保険労務士の業務である給与計算、社会保険手続き、助成金の申請を行っておらず、社労士としては珍しい人事業務の支援業務に特化しているからです。そもそも、私は社労士を開業したくて始めたのではなく、自分の求める生活をするのに社労士の開業が一つの手段だっただけなので、給与計算も社会保険手続きを「業務としてやりたい」という思いは全くありません。(もちろん給与計算も社会保険手続きもやろうと思えばできますし、実際に人事業務の支援の一環で支援することはありますが、主たる業務としては受注していません。)何故ならば、給与計算も社会保険手続きもマニュアルがあるし、そこまで難易度が高い業務ではなく、薄利多売のビジネスだからです。その一方で、間違った時のリスクが高いハイリスクローリターンのビジネスです。なので、私は敢えてこのレッドオーシャンに新規参入するメリットがないと判断しました。多分、給与計算・社会保険手続きで十分に稼げる社労士(法人を含んで)は1000人以上の規模の企業を対応が出来るか、先代から顧客を引き継いだ社労士だけだと思います。よって、私は給与社保以外で少人数の事務所でもビジネスになるサービスを提供することが必要だと考えました。その時に考えたのは下記の基準で展開するサービスです。
【やらないサービスの基準】
薄利多売のサービス
マニュアルがあれば出来るサービス
レッドオーシャンのサービス
【やるサービスの基準】
高単価のサービス
暗黙知(マニュアル化し難い)のサービス
今後ニーズが見込めるサービス
もちろん私のサービスも開業当初から受け入れられた訳ではありません。コネもネットワークもなく初めたので収入がない期間が暫くあって「もうダメだ」と感じることもありました。これは本当に怖かった。でも今となっては、どんな生活をしたいのか、その為にはどの様なサービスを提供すれば良いかということを突き詰めて、自分を信じれたから今があると思います。多分、最初に考えなかったら私はまたサラリーマンに戻っていたかもしれません。まぁ、それはそれで楽しいのでしょうけどね。