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医師の研究留学助成金 22選

日本には、医師が研究留学する際に受給できうる助成金がたくさんあります。しかし、各財団の詳しい内容や採択率などを網羅的にまとめたサイトはほとんど見受けられません。私自身も去年インターネットでいくつか似たような内容をまとめられているブログを拝見しましたが、情報が古かったら誤っていたりと、信頼できる記事には出会えませんでした。

本記事では、私が実際に2023年に応募した、または応募を検討した留学助成金に関する情報をまとめたいと思います。去年の私だったらこういう記事を読みたかった、そう思えるような内容になっていますのでぜひ参考にしてください。

一つ一つ紹介する前に私の業績や実績について、どんな感じだったかを簡単にお伝えします。助成金に応募する上での参考にしていただけたらと思います。

私は最初の記事でもご紹介した通り、東京医科歯科大学を卒業後、脳神経外科医になりました。助成金応募時点で卒後11年目でした。専門医資格は①脳神経外科学会専門医②脳卒中学会専門医③脳神経血管内治療学会専門医④脳神経外傷学会専門医の4つの専門医を取得していました。基礎研究は大学院博士課程で4年間行った経験がありましたが、その他の7年間は主に脳外科医として臨床に従事していました。

論文は1st authorとして8本あり、うち6本が英文雑誌でした(共著者としては約10本)。最もImpact factorの高い論文は5点台のものでした。

また、とある学会の若手研究者奨励賞最優秀賞や、所属していた大学の医師会賞、同窓会賞など、いくつかの受賞歴がありました。

結局去年〜今年にかけて、大型(400-500万円以上)、小型(50-100万円程度)のもの、合わせて21個の財団助成金に応募をし、5つの財団から採択をされました。重複受給の制限がある関係で1つの財団の助成金は辞退させていただき、4つを受給することにしました。その他、1つの財団からは補欠合格の通知があり、1つの財団は書類審査に通り面接審査に進みましたが落選しました。
なかなか大型助成金を含めて複数の助成金に採択されるのは珍しいことかと思います。実際に面接審査はどのような感じだったか、助成金の複数に採択されたけれどどちらか一つしか受給できない場合どうすればいいのか、実際に採択された助成金の裏話など、貴重な情報をたくさん盛り込んだ記事となっています。かなり突っ込んだ内容になっていますので有料とさせていただきました。研究留学を目指す方にとって必ず役に立つ内容になっていると思います。

私は留学先のPIから大型の助成金を取れれば所属を許可する、という約束でしたので、助成金については応募できるものは全て応募するというスタンスでいました。

では、私が実際に応募したり応募を検討したりした助成金22個を紹介したいと思います。

助成金はその特色が様々ですが、支給額、支給年数、応募締め切りと合否通知の時期、学内審査があるかどうか、重複受給可能かどうか、留学中でも申請可能かどうか、その辺りもまとめてみました。

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