私がハーバードへの留学を達成するまでの、気持ちの推移を紹介しようと思います。 私の母校である東京医科歯科大学は元々他の大学に比べて海外志向の強い学生が集まる傾向にあり、大学としても医学英語教育や基礎研究、留学に力を入れていたように思います。当時、大学四年次には医学部の学生80数人のうち20人近くが数ヶ月の研究留学を経験できるカリキュラムがあり、六年次には10名弱がハーバード大学の関連病院で数ヶ月の間病院実習が経験できるプログラムも用意されていました。そんな形で、漠然と留学と
今回はアメリカ住居事情の後編、場所・間取り・設備などについて書きたいと思います。 <場所> 私はボストンに行ったことがなかったので全く土地勘がなく、友人やエイブルさんに情報を聞きまくりました。車を購入するかしないかでだいぶかわってきます。私はとりあえず車なしで生活しようと思ったので、①割と都心で明るい街であること②駅の近くであること③スーパーが徒歩圏内であること④職場に徒歩か自転車でいけること、以上の4つを重視しました。ボストンは地下鉄が栄えているので、駅の近くに住めば移動
アメリカの住居を探し、契約をするまでにはどのような流れで進んでいくのでしょうか。 今日はこのテーマで記事を書きたいと思います。量が多くなりそうなので住居事情は2部構成にします。 まず留学が決まったら住むところを決めないといけませんよね。 具体的にどの地域に住むのか、どんな住居を借りるのか、兎にも角にも情報収集が重要です。私はボストンの研究室で働くことが決まったらすぐに、ボストン市内で住居を探しました。 <時期> 渡米する日が決まったら、約3ヶ月前から具体的に探し始め
前回は渡米後最短でアメリカのクレジットカードを作る方法をお話ししました。 今回はそれと同じくらい重要なアメリカの銀行口座の作り方についてお話しします。 こちらに関しても、通常であれば渡米後に銀行の支店に行ってその場で口座を作る、というのが一般的かと思います。しかしながら、往々にして渡米前にアメリカの銀行口座が必要になる場面に遭遇します。 私の場合は住居の契約をする時にアメリカの銀行口座が必要でした。住居に関しては大家さんが個人なのか、法人(アパートの管理会社等)なのかによ
アメリカはクレジットカード社会というのは聞いたことがあるかもしれません。日本もそこそこクレジットカードやキャッシュレス決済が発達していると思っていましたが、アメリカはそれ以上でした。 念とためと思い渡米時に空港で10万円ほどをドルに両替しましたが、実際にはこれには全く手をつけず…渡米してから一度も現金を使わずに生活をしています。 アメリカで生活する上で欠かせないのはクレジットカード(できればアメリカのもの)です。日本のクレジットカードもアメリカで使えるものがほとんどですが
日本には、医師が研究留学する際に受給できうる助成金がたくさんあります。しかし、各財団の詳しい内容や採択率などを網羅的にまとめたサイトはほとんど見受けられません。私自身も去年インターネットでいくつか似たような内容をまとめられているブログを拝見しましたが、情報が古かったら誤っていたりと、信頼できる記事には出会えませんでした。 本記事では、私が実際に2023年に応募した、または応募を検討した留学助成金に関する情報をまとめたいと思います。去年の私だったらこういう記事を読みたかった、
医師が研究留学をする場合、収入源に関する問題はとても重要です。 一昔前は、留学先の研究室から給与は支給されず、貯金を切り崩しながら完全に赤字の状態で研究生活を送る、というスタイルがよく見受けられました。全くの無収入でも米国留学をしたい、そう考える医師が一定数おり、それだけ米国への研究留学は魅力的だと考えている医師がいるということかと思います。 しかしながら時代は変わり、現在ではほとんどの場合、収入源のない状態での留学というのは認められなくなっています。 私の所属するHarva
私は東京医科歯科大学医学部を卒業後、初期研修を経て脳神経外科医となりました。都内の大学病院や市中病院で勤務したのち、2024年より米国マサチューセッツ州のボストンにあるBrigham and Women's Hospital, Harvard Medical SchoolでPostdoctoral Research Fellowとして勤務しております。 このブログでは私の経験をもとに、医師が米国に研究留学をする上で有益となる情報を発信していけたら良いなと思っています。 参考に