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教員の働き方改革の記事から思ったこと


ある思い出を思い出す

教員の働き方改革のニュースを見て、教育現場の現状にやっとテコ入れのテの字が見えた、という印象が持てた。遅いだろうとか、それでは不足だとか、色々否定的な意見は出続けるのだろうが、波が来たのであれば、少しでも多くの人が関心を持って勢いをつけるのが先決ではないだろうか。

子供の頃、私が通っていた小学校とは別の小学校で、一時期、母はパート事務員をしていた。
私と兄は放課後よく遊びに行っていた記憶がある。職員室にいたのは教頭先生だったのか、用務員の人だったのか、私たちは勝手にどこかのクラスの担任の先生なんだろうと思い込んでいた人が、いつも一人だけいた。
その"先生"に、母の仕事が終わるまで体育館で遊んでていいよー、と優しく言われたのを覚えている。陣地外の体育館の貸切で、兄とはしゃぎまくっていたが、どこかつまらなくもあり、早々に職員室へ舞い戻って、お菓子を貰ったりして母を待った。
職員室は、開け放たれた窓のカーテンが揺れていて、おそらく母が入れたであろうコーヒーの香りが漂っていて、とにかく静かだったのを覚えている。
見知らぬ学校の放課後という思い出は、とても短かったけれど、今でも印象に残っている。
(今更だけど、土日だった可能性もなくはない)。

当時は、授業が終われば、子供らは各々好きな所へ散って遊びに行っていた。だから放課後の学校の詳細は知らないはずだが、忘れ物を取りに行ったりとか、たまたま覗き見た、
別の学校の静かな時間を経験していたので、小学校はがらんとしたイメージ、中学も部活が終わる夕飯時までは、顧問の先生と、職員室に何人かの先生がいたというぐらいの記憶だ。もちろん今より人員はいたのだろうし、子供たちも、部活や習い事をしていても、そこまで忙しくはなかった。私が通っていたのは、小中共に市内のごく普通の公立。
30年前の記憶と現在とでは、どのくらい違うのだろう。


教員を諦めた子の話

以前の職場で、かつて教員を目指していたという子がいた。
大学もちゃんと出て、どこまで就活をしたのかは知らないが、現状を聞くにつれて諦めたのだと言っていた。勤務地などがネックだったのか、現場の実情にやむなく手を引いたのか。
若いとはいえ、昔話だから詳しくは聞かなかったけれど。
結局、その子は全く異業種の仕事につき、その道のプロにはなったけど、そこも人手不足や厳しい現状があり、疲れ果てて辞めてしまったとの事だった。
学生時代は勉強もスポーツも、いわゆる今時の学生だったようで、信じられない程の時間を学業、部活、アルバイトに注いできたのだろう。
早々に義務教育から離れた私には計り知れない。
でも、その時代を経て、将来の仕事に教職を選ぶ若者がいたのは確かだ。

教育問題については、そもそも論が尽きないという現状はあるけれど、きっとその子にも、私のように忘れられない先生がいたのだろう。
自分だけではなく、全ての生徒に真剣に向き合ってくれていた事、短い時間の中で、教えるべき以上のものを与えてくれていた事に、大人になってから気づく。
教育の根本は愛だと思う。

孫泰蔵さんの"冒険の書"を読み、変わるべき時はまだか、いつなのか、という気持ちにもなってしまう。これからの私たちの価値観は、大人子供問わず変わっていく。
それを見据えて、まずは心の片隅にでも情報を並べていこうと思う。



自治体への参加を考えてみる

地元で見つけたのはこちら。

応募する人は、書類整理ならできる、子供と触れ合うのが好き、元教員だけど手伝いならしたい、とかなのかしら。
私のように時間のある人は、積極的にお手伝いしたい所。
お花の仕事と、教育のお手伝い。
ちょっとでも、少しづつでも、別畑の様々な人が参加する光景が広がっていくような、そんなイメージがあるけれど、そんなに緩くはないのだろうか。

思うのは、現場の方ありきで、舵取りは難しいのかもなと。
ただ手伝いが増えればとか、指導員が確保できるなら、という簡単な話ではなく、
まずは子供に与える影響を予測しなくてはならないだろうし、現職の先生たちが願っている流れにちゃんと沿っているかを確認できるような、現場の声を拾い続けるシステムの必要性が高い気がする。もどかしい気もするけれど、急ぐべき課題と、慎重に進めるべき課題を最初に分けておかなければ、返って混乱する事態になりそうだ。

そして、新たな方針を示す人たち(国や委員会)を支持し支える人と、現場を支える人の双方の意識や理解を土台とするのが要なのかな。
それでやっと、現場が現場に集中できる環境になっていくのではないかと。
どちらも孤立させず、まずは関わってみる!という姿勢の人が多ければ多いほど良いのは間違いない。
私は、未来を支えるのは子供たち、という考えよりも、これからの未曾有の時代を、強く自由に生きられるように、大人があらゆるレールを準備しておくという考えでいたい。
今目を向けるべきは、この波にいかに乗るかという事だ。



(こちらの記事も拝見しました。発信のお共になりますように✨)


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