22-2 能登半島地震 ボランティア報告 町野町→能登町→七尾市
マルガージェラート
さて、11月3日の輪島市町野町での水害ボランティア終了後、マルガージェラートに寄って行くと話したところ、他のボランティアも皆行きたいという事になり、全員で向かいました。
「ジェラートの本場のイタリアで賞をとったジェラートの本店が能登にあり、都会で食べるより田園の中で食べるともっと美味しい。原料も能登の生産物でできているのです」と言うと、他の人も「かなり遠方からもやってきて食べに来る人がたくさんいる」と合いの手をいれます。
夕方5時にお店が閉まってしまうので、あわてて向かいます。4時半に到着。美味しそうなフレーバー💛
以前目をつけていたショウガは旬を過ぎてしまったのか、扱っていませんでした‥⤵︎ ああ食べられなかったのが惜しい‥、それにしてもあれもこれも美味しそう‥。
言い出しっぺの私が真っ先に注文。今日はイチゴと新米。イチゴはもうイチゴと水オンリーで出来ているのでしょうか。贅沢に使われたイチゴの味が口の中に広がります!新米は甘いミルク粥のような味でそして粒々のお米の食感が面白い!
他の方もダブルを注文し、味見をしあったり、美味し〜いと感激しあったり、お店の前は賑やかに。
しかし、昼間は陽ざしもあり、体を動かしていたせいか暖かく感じていたのですが、夕方になり急激に冷えて来ていました。アメリカ人の子ども達はジェラートを食べた後、寒い寒いと言い、近くにある自販機でHOT飲料を飲んで体を温めています。
これから冬に向かって寒くなりますが、ジェラート店は営業するのか少し気になり尋ねました。冬も営業されるとのこと。ストーブの前やコタツで食べるジェラートは格別に美味しそうです。これからの冬の季節も近くに来たら立ち寄ろうかな。
ジェラートを堪能して、私は皆んなと別れを言って七尾に向かいます。しかしその前に体についた泥汚れを落としたい。
和倉温泉総湯
能登支援チームの打ち上げまでまだ時間がありそうです。和倉温泉総湯にギリギリ入浴できると判断して、寄る事にしました。
ホコリを洗い流し、露天風呂、サウナ、水風呂フルコース30分で済ませ、七尾の拠点に向かいます。
能登支援チーム
拠点に到着すると大勢のボランティアが集まって来ました。20人以上の人が来ました。みんな七尾の能登支援チームで活動した人達。私の夫も来ています。来れなかった人はスマホのTV電話でも参加。日本中、海外からもやってきて能登半島のボランティアをしたのです。
この事務所を貸してくれたTさん、ご飯を毎日作ってくれたMさんに感謝を示します。
七尾で被災しながらも地元の復旧に尽力されている人達が、能登支援チームとめぐりあい、支援を受けた思い出話が語られます。全国から送られてきた大量の支援物資を前に途方にくれていた市民を熊本から駆けつけた彼らが、私達に任せてくださいと仕分けを名乗り出たのが発端だったと。
壁には能登町の小学校で給食の炊き出しへのお礼の寄せ書きが掲示されていた。
限られた道路が混雑して支援の車両が渋滞するのを防ぐため、能登チームはいち早く古民家を借りて拠点にし、寝泊まりして活動していました。その借用期限が迫ったときに2つ返事で自分の事務所を無料で貸すことを了承したTさん。それが現在の事務所だという。
そして全国からぞくぞくとやってくるボランティアの若者達の活動を目の当たりにして、七尾で彼らと交流した市民はまだまだ日本は大丈夫だと思ったと。
そんな話を聞いていたら、今日出席したボランティア一人一人に感謝状を渡されました。私はあんまり参加できていないのに、私もいただいて申し訳ない。
ボランティアの一人一人は一期一会で、お互いの住所も連絡先も知らない。災害に遭った人の役に立ちたいの一心だけで集まり、その日一緒に作業し、翌日はまた異なる誰かと力を合わせる。離合集散を繰り返し、今ここ七尾での活動は明日で終わりを迎えるのかと思うと感慨深い。そして次はもっと被害のひどい奥能登に人は集まって行くのでしょう。まるで生き物のように。
そんな事を思いながら先に眠りにつきました。