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20-1 能登半島地震 ボランティア報告 輪島市町野 令和6年9月28日

能登半島に再び災害が襲いました。9月21日から22日にかけて線状降水帯が発生し、輪島市、珠洲市、能登町はひどい水害となりました。ゆっくりではありますが能登に復旧の歩みを感じていたのですが、大雨のために元旦よりもっとひどい状態だと言う方もおられました。


輪島市町野町位置図

さて私は、様々な支援活動をしているとやま311ネットに9月から少し関わるようになり、9月28日、29日に輪島市町野町へ向かうという計画に参加することにしました。その内容は
1.支援物資輸送
2.炊き出し
3.水害ボランティア

1.支援物資輸送はとやま311ネットの拠点に物資を搬入する事も含まれます。現地に移動するのであれば、支援物資も一緒に運ぶ。私は家にあるタオル類をかき集めて提供しました。
2.支援物資には食材も含まれ、炊き出しに使用してもらったり、準備や配膳も共にする。
3.水害跡の片づけももちろん参加します。水害という事で雨ガッパ、長靴、スコップ、バケツ、などなど準備。宿泊施設は確保したという事でしたが、車の中でも寝られるようにシュラフも積みました。

提供タオル

さて、28日当日は拠点に6時集合。参加者は約10名。
私のワゴン車の空きスペースに支援品となるフルーツやカレールー、高圧洗浄機などを積みました。

左の段ボール箱にスイカ。右は高圧洗浄機。


他の車には飲料水やタオル、簡易トイレ、お菓子、羽生結弦の呼び掛けで提供されたファンや延長コードなども積載され、車4台のキャラバンです。

町野町までは休憩を含めて3時間ほどの移動時間。のと里山海道までは通行は可能。そこから先は、事前に現地を確認したSさんの話ではなんとか辿り着けるとのこと。


途中で立ち寄った富山石川県境の休憩所にて
ルート確認。あと92km


町野町に近づくと土砂崩れの痕。
道路の土砂は取り除かれて自動車の通行はできるように


町野町内の川
日本料理富成


今晩宿泊予定の日本料理富成さん。仮設住宅で炊き出しを行っているという。カレールーやスイカなどのフルーツ、サツマイモ、水などを提供。
まだ水道が使えないということで、トイレはバケツにくんだ水で流します。

水道水に入れたバックを提供。
バックは再利用してもらえる。


水道がまだ出ないのでトイレはバケツで水を流します
ため池や湧水で水を調達し、泥汚れを高圧洗浄機で洗い流すための機材を持ち込む

支援品を運んでいるうちに昼食の時間に。仮設住宅で炊き出しをしているというので、私たちも移動。

仮設住宅にお住まいの方、炊き出しの富成さん
富成さんのお手伝いに各地から来たボランティア
フェンシング日本代表も配膳やしたごしらえ

私も少しジャガイモの皮むきをしました。

今日の昼食は中華丼


ボランティアセンターとなる東陽中学校

東陽中学校は沢山のボランティアが集まって来ていました。
ホワイトボードには9件のニーズが書かれていました。

各地から支援品がぞくぞくと運び込まれます


スーパーもとや

元旦の震災でも休まず営業を継続したスーパーもとやさん。9月21日22日の水害で営業ができなくなっていました。テレビのニュースでも紹介されているのでご存知の方も多いと思います。


もとやさんの隣で支援品の無料の市が行われていました

私たちが運んできた飲料水や仮設トイレ、タオル、お菓子、掃除道具などなどもここに並べました。町野の方がやってきて必要な物を持っていきます。


床下の泥かき

さて、午後から水害ボランティアに参戦。私は建設中の病院の床下に泥が溜まっているのを掻き出すという作業に加わりました。すでに他のボランティア団体も作業しておりました。各人床下点検孔に陣取り、T字ワイパーやスコップ、ちり取りなどで泥を取り、バケツに入れ、溜まったら外に運び出すという作業。

ドロドロになるので長ぐつ、雨合羽、防水手袋で完全防備。(作業後、雨合羽と長ぐつを脱げば移動中の車内を汚すことはありません。)

床下はケーブルがあり、それにT字ワイパーが引っかかり、効率よく泥を集める事ができません。それでも午後半日でバケツ10杯ぐらい掻き出したでしょうか。同じ作業をしている他の団体も、私の溜まったバケツの中の泥を一輪車に入れて運んでいただき、おかげさまで私は泥の上げに専念できました。自然とボランティア同士の協力体制ができました。


夕飯の炊き出し

夕方、作業を終えて再び仮設住宅の炊き出しをしている場所に来ました。既に炊き出しはほぼほぼ終了し、鍋に作ったカレーは無くなったので、後から来た人にはレトルトカレーが出されました。


カレーライス


私の寝室

富成さんに戻り、10人ほど参加したとやま311ネットのメンバーも富山に帰る人と町野に残る人に別れました。4人が町野に残る事となり、女性用に寝室を提供されたのでベッドメイキング。支援のキャンプマットに持参したシュラフを敷いて完成です。
トイレを使用したところ、水が出るようになりました。やった!でも水は茶色でした。

私がベッドメイキングをしている間、一緒に宿泊する予定の男性3人の姿がありません!?
あれ、何か飲み物でも買いに行った?でも来る途中営業しているお店も見かけなかったし…?
そのうち2時間以上たってからLINEに動画が投稿されて…、夜も遅く暗くなっているのにどこかで床掃除をしている映像。いったいこんな夜遅くどこで作業をしているんだ…?!


20-2につづく

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