『メモの魔力』を読んだ感想
皆さま、ご機嫌よう。
今回は、前田裕二さんの書かれた『メモの魔力』という本を紹介していこうと思います。
こちらの本も、人生のバイブルにしようと思っている一冊ですね。
記事の作成者はメモ魔
まず初めに。
自分、メモ魔です。
本書の著者である前田裕二さんほどではないですが、気づいたこと、学んだこととか日常のどうでもいいこととかまでメモします。
iPhoneのメモアプリをなんとなく使い出したのが最初のきっかけで、そこからメモの楽しさにのめり込んでいきました。
メモしておくと頭がスッキリするというのもあります。
とりあえず書いておけば、忘れたとしても見れば思い出せますし。
メモして気楽に忘れることができるというのもメリットが大きいです。
そして何よりも、メモの良いところは自分が何を考えていたかあとで見返せるところにあるんですよね。
まさに自分の生きた記録が残るとでもいいましょうか。
常日頃から考えていたことを形として残しておきたいという思いがありましたから、必然的になんでもメモするようになっていったというわけです。
この本の存在はだいぶ前から気になっていて、書店で立ち読みくらいはしたことがあったのですが、ほぼデジタルでメモをとる自分には関係のない話かなと思いこんでいたんです。
しかし、読んでみるとその意見は180度変わりました。
この本のメモ術は、デジタルでもアナログでも関係なく活用することができるようなものだったんですね。
この本で、自分が大事だな、面白いなと思うところをピックアップしてご紹介いこうと思います。
ファクト・抽象・転用という考え方
この本のメインテーマとなるのが、このファクト・抽象・転用という考え方です。
具体と抽象、転用というとなんだか難しそうですが何のことはなく。
普段の会話で誰でも行っていることです。
例えば、こんな会話があったとします。
こうした会話を構造的に見てみましょう。
Aさんの具体的な事実「去年より雪が多くなる」という言葉から、
Aさんが本質的に何が言いたいのかをBさんが予測して「冬は寒い」と言っています。
そして最後にCさんが、全員が寒いと感じる状況を喋っているという構造になっています。
この会話をファクト、抽象、転用に分けるとすると、以下のようになります。
つまり、CさんはAさんとBさんの会話を聞いて、最後に別の具体的な状況を二人に連想させているのですね。
この転用が、メモする上で最も重要なんだと本書では語っています。
転用こそが、アイデアに繋がっていくのです。
転用を生み出すためには、必ずファクトから本質を抜き出す必要があります。本質を抜き出せて初めて、他に転用できるようになるのですね。
この転用まで考えるというメモテクは、自分にとって新しい気づきでした。
大体いつもファクトから抽象辺りまでで止まっていましたから。
本質に気づいて、満足しちゃっていたんですね。
そこから、どうやって具体的なアクションに繋げられるかまではあまり深く考えていなかったんです。
転用できてそこからアイデアまでメモできるようになると、メモの質がぐっと高まるなと気づかせてくれました。
メモを4色で色分けする
メモの質を上げるために有効なテクニックの一つです。
メモを色分けして取ると、あとで見返す時に視認性がぐっと上がります。
本書で紹介されているのは、以下の分け方です。
自分も実践していますが、メモが一気に見やすくなりますし、書いているときにも情報を整理しながらメモできるのでおすすめです。
自分の考えや思ったことを緑で書くっていうのは面白いですよね。
これまで3色に分けるなどの方法は試していましたが、主観を緑色にするという発想はなかったです。
本の内容のメモ等の場合、主観を書きすぎると後で見返した時にノイズになるのではと思っていてあまり書いてきませんでした。
この方法であれば、色分けによってどれが主観が一目でわかるので、ガンガン主観もメモっていこうと思っています。
また、本書ではメモの内容全体に対するキーワード(標語)を設定するという考えも紹介されています。
この標語を考えることでメモへの理解が深まったり、インパクトのある言葉を生み出す能力も育つのですね。
この標語を、更に色分けして記してみるなんていうのもおすすめですね。
と言っても、多くても色分けは4色くらいで十分だと思いますね。
時間がなくてその場では色分けできなくても、見返す時に色分けしながらメモを見返すと、情報を整理しながら見ることができるようになります。
次にまた見る時は、色分けされているので見やすくなっていますし。
メモは書いたらそのままではなく、アップグレードさせていくのも楽しくメモをとり続けるコツだなと思いますね。
是非ご自身のメモに取り入れてみてください。
自己分析1000問
この本には、自己分析1000問というものが付属しています。
そもそもメモを取るという行為は、自分を分析するためでもあります。
自己分析について考えることは、メモを考えることと同義なのです。
常日頃から自分を分析していると、自分の中の考え方の軸に気づくことができ、ブレることが少なくなってきます。
目まぐるしく変わる世の中で、自分がどんな人間なのかを知っておくことは、必須級と言ってもいいでしょう。
著者の前田裕二さんは、自分を分析するために30冊ものノートを書いたそうです。
その上で、自分を分析するために有効な1000問を本書に付随してくれているのですから、活用しない手はないですよね。
かく言う自分もまだ最初の100問目くらいまでしか手を付けられていないのですが。
それだけでも十分なほど自分がどんな人間なのか分かってきたように感じています。
1000問もの自己分析を行うのはなかなか至難の業ですが、流されない自分を手に入れるために答えていく価値は十分にあると思いますね。
最後に
メモの魔力、自分にとってバイブル級の一冊になりました。
この記事で紹介した以外にも、もっと詳細な抽象化の方法であったり、具体的にどのようにメモを取っていけばいいかまで本書に詳しく書いてありますので、是非手にとってみてください。
自分は主にデジタルでメモをとるので、今はNotionを活用しています。
フォルダ分けからデータベースでのメモ管理までできることが多彩なので、とても便利なメモアプリです。
ただ、最近アナログでのメモの魅力も気になり始めている今日この頃。
そもそも学生の頃はアナログでノートを取っていましたし。
紙の管理が煩わしいから、無理やりデジタルに慣れたというのもありますね。
ただ、アナログの方が好き勝手にメモできるのも事実。
紙の書き味は好きですし、今後のメモにアナログも取り入れてそれをデジタルに落とし込んで保存していこうかとかも考えてます。
色々試行錯誤してアップグレードしながら、メモを楽しんで行こうと思ってます。
それでは皆さま。
メモは、人生を輝かせる魔力を秘めている。
ではまた。
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