「地球最後の日」感想
監督:
ルドルフ・マテ
脚本:
シドニー・ボーエム
原作:
エドウィン・バーマー
フィリップ・ワイリー
あらすじ
1951年の終末映画
70年近く前の時代からこういう終末ものはあったんですね! 古めかしいながら鮮やかな映像に味があります。
アメリカの終末ものっていうとドントルックアップ が思い浮かびますが、テンションは似てるかもしれないです。
序盤ストーリーは↑のとおりで、
主人公の飛行船パイロットランドルは、女といちゃこきながら飛行船に乗る不良パイロット。
ところが世界終末に関わるとんでも荷物を抱えさせられ、しかもスーツケースに手錠まで付けられて運ばされることになります!!
アメリカで博士の娘ジョイス(美人)に出会い、ちょっと見栄張ったりしますが、世界終末の真実を知ります。
ノアの方舟作り
衝突する隕石ザイラには生物が居住できるとわかり、博士達やランドルは移送ロケット製造を急ぎます。
ジョイスは婚約者ドレイク医師とランドルの間で心が揺れますが、ランドルは「飛行機のパイロットなんて向こう100年必要ない」と言ってロケットに乗らないつもりであると伝える。
ぼぼ婚約してるのに他の男にふらつくジョイスお前マジで
ロケット完成を間近に、ヘンドロン博士が乗組員選別でくじを引かせますが、娘のためにランドルも必須乗組員扱いにします。この親子マジで
弱肉強食の世界
出発を目前にして、クジに外れた人々が暴動を起こします。スタントンの予言が当たった形です。
ヘンドロン博士はスタントンも道連れに、地球に残りました。ロケットではパイロットとして必要と言われたはずのランドルでしたが、実は他の人員で足りていて、ジョイスにフラれたドレイク医師が嘘をついていたと判明。ドレイクお前……いい奴すぎんかマジ……
ストーリーのメリハリがちゃんとしていて、レトロな部分もそこまで気にならず鑑賞できました!
本題と関係のない話:SFというジャンルについて
ここからは私の愚痴みたいなものです。
昨今、SNSで見かけるSF小説作家を自称する人々は、このジャンルを科学的考証に基づくもの・もしくは科学的理論が正しいものでなくてはいけない と勘違いしているらしい。もしくはそれ以外認めない。
変な話だ。スペースオペラやディストピアだって理論も何も、そもそも想像でしかないのに。
※類似としてこんな記事を書いている方もいる。
他ジャンルでもそうだが、「高尚なSFとはこういうもの」と声高に喋ることを恥ずかしげもなくやれるのは尊敬するが、否定は別だ。せっかくの書き手や、興味を持った新入者を迫害してるようなものである。なのでそんな古臭くて凝り固まった考えを誇示する前に、映画やアニメなど広いコンテンツを鑑賞し、自由な発想に触れて考えを改めたら良いと思う。