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スターリングラード(2001年版) 感想
ジャンル:戦争映画
監督:
ジャン=ジャック・アノー
脚本:
ジャン=ジャック・アノー
アラン・ゴダール
原作:
ウィリアム・クレイグ
もともと戦争映画好きってわけではないのですが、調べ物兼ねてよく見ています。
でも何作品かを見るうちに魅力が分かってきた気がします。
あらすじ
1942年、アドルフ・ヒトラー率いるドイツ第三帝国はその絶頂にあった。独ソ不可侵条約を破棄して電撃的に侵攻してきたナチスドイツ軍は、ソビエト連邦西部一帯を占領していた。さらに、ドイツ軍は黒海・カスピ海方面の油田地帯を抑えるべく進軍し、その途上に横たわる大都市スターリングラードで激戦を繰り広げていたが、装備に勝るドイツ軍の前にソ連軍は消耗を強いられていた。
ウラルの羊飼いであり、幼いころから祖父に狼を撃つことを仕込まれていたヴァシリ・ザイツェフは、今、赤軍に身を置いていた。しかし、銃器が不足する赤軍では2人に1丁の銃しか支給されず弾丸だけが渡され、相棒が斃れたらその銃を拾って進撃するように命じられる。
主演はジュードロウ。
最初の突撃シーンから気迫のこもった演技で感心します。
ソ連といえ「一歩も退くな!」、秘密警察(チェーカー)や督戦隊ですわよね。ということで、冒頭からやっぱり味方に撃たれて酷い惨状になります。
ちなみに赤軍の教範本を読んだことがあるのですが、赤軍は具体的な数字を用いて規則がギチギチに決まっており、兵士個人の能力には期待されていないらしいです。
死体に紛れて命拾いした主人公ヴァシリは、同じように生き延びた政治将校ダニロフとともに狙撃でドイツ兵を倒して逃げ延びます。
激戦地スターリングラード
ヴァシリ・ザイツェフはダニロフの働きで赤軍の有名人として祭り上げられます。しかし一方でドイツの凄腕狙撃兵に命を狙われることにもなり、仲間たちを次々失っていきます。
「同志少女よ、敵を撃て」みたいに終始、緊張感があります。
しかし途中、女兵士ターニャが出てきて、ヴァシリとダニロフの間に軋轢が生まれたり、だいぶ長いセックスシーンやらキスシーンが挟まって眠くなる……(ヴァシリも寝るけど)
この辺は史実がどうとかより、映画を見る聴衆に寄せちゃった感あります。
狙撃戦
最後は凄腕ドイツ兵との一対一での狙撃戦となります。
戦友ダニロフ、恋人ターニャ、スターリングラードで出会ったサーニャ達など多すぎる犠牲を払ったヴァシリの辿り着く結末。
ロシア風の映画音楽も含め、寂寞感のある映画で、なかなか満足感がありました。
………ターニャがずーっと優遇されつつ、最後も実は生きてました!!だったのがちょっと違うかなあって思った。それが残念でしたね。