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知っておきたい子どものこと#07 コロナで増えた登校しぶり

「きっかけは一斉休校だった。ゲームして、友人と連絡取り合って、休校が終わり、学校が始まると体に吐き気や頭痛などの異変が現れ、不登校になった。」コロナ禍で「登校しぶり」ともいえる状況が広がっています。

登校しぶりの背景にあるもの

「学校に行きたくない。でもなんで行きたくないのか自分でもよくわからない。」「勉強についていけない。行かないといけないと思うが、がんばれない」最近よこはまチャイルドラインに寄せられた「登校しぶり」に関係すると思われる子どもたちの声です。

「登校しぶり」の背景として考えられるのは、新しい生活様式がそれまでのリズムを崩してしまい、ギリギリで登校できていた子どもも行きづらくなったこと。

行事が短縮になったり、休み時間も補習があったりして思うように過ごせなかったことなど、コロナ禍以前の生活に戻れないことへの戸惑い。

コロナ禍で大人の言うことが二転三転することへの戸惑い。

このようなさまざまな戸惑いのなかで、「繊細さのある子」は特に「登校しぶり」に陥りやすくなっているのです。

「登校しぶり」は子どもたちのSOS

動き回り、友達と遊び、わいわいと過ごすことが子どもたちの本来の姿ですが、コロナ禍で子どもたちは大人以上に我慢せざるを得ませんでした。

その結果、なんらかのストレスを抱えている子どもは7割以上、小学4年生以上の子どもの15%〜30%に中程度の以上のうつ症状が見られるといいます(国立成育センター調査)。

子どもが「学校に行きたくない」と言うのは、その日に思いついて言っているのではありません。ストレスを抱え、ギリギリまでがんばった後に出てきたSOSの言葉なのです。

大人がしてあげられることは

登校をしぶる子どもに「学校に行きなさい」と言うことは逆効果です。「そうなんだね、行きたくないんだね」と、学校に行きたくないという気持ちを受けとめてあげることが大切です。

子どもを変えることにエネルギーを使うよりも、「あなたが大事だよ」「大好きだよ」と言葉で愛情を伝えることで自己肯定感を高めてあげましょう。

子どもの話を否定せずに聴く、抱きしめる、横を通るときに頭を撫でる、触れる、どんな小さなことでもかまいません。

自己肯定感が高まることで、いずれ子どもはやる気と自信を持って、その子が本来持っている力を発揮して前に進めるようになります。

困ったらよこはまチャイルドライン

家庭や学校だけで子どもたちを支えていくのが難しい場合、さりげなくよこはまチャイルドラインを紹介してください。電話の受け手が、しっかりと受けとめます。


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