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生ゴミが電気に!? ~意外と身近なバイオガス発電~

はい、17本目の投稿です。よろしくお願いいたします!
 
「風が吹けば桶屋が儲かる」的なタイトルですが、今回は仕事の話、我が社の事業紹介も兼ねて書いてみます。

今回は「バイオガス発電」についてお話しします。

これは、食品廃棄物を利用して電気を作るという、環境にも優しい取り組みなんです。
まず、バイオガスとは何かをご紹介します。

バイオガスは、有機物が嫌気性発酵(空気のない状態)によって生成されるガスで、その主成分は約60%のメタンと約40%の二酸化炭素です。天然ガスとは異なり、有機物を燃料として利用するため、化石資源を無駄にせず、CO2排出量を増やさない再生可能エネルギーなんです。

これは私たちの未来にとても重要な要素ですね。では、実際にどのようにしてバイオガスが作られるのでしょうか?流れをおおまかに説明します。

  1. 前処理工程
    プラスチックやビニールなどの異物を取り除き、破砕した食品廃棄物を原料調整槽へ投入します。

  2. 原料調整工程
    原料調整槽では、水分を調整しながら、有機物負荷を平準化してメタン発酵層に投入します。これによって微生物の働きを安定させることができます。

  3. メタン発酵工程
    発酵槽内では空気のない嫌気性条件を維持し、38℃の中温域で25日間かけてバイオガスを生成します。この過程で微生物が活躍し、有機物を分解していきます。

  4. バイオガス利用工程
    出てきたバイオガスには、有害成分も含まれているため、活性炭吸着塔を通してそれらを除去し、クリーンな状態でガス発電機に供給します。

  5. 発電工程
    発電機(1基253kW)を2機設置し、年間約400万kWhの電力を生成します。この電気は一部施設内で利用され、余剰電力は電力会社に売電されます。

  6. アナモックス排水処理工程
    メタン発酵後の消化液中から窒素成分を除去するために特殊な微生物(アナモックス菌)による処理も行います。これによって環境への負担も軽減されます。

このように、生ゴミからエネルギーが生まれる仕組みは、人間の体と似ています。
食べ物を食べて消化され、その結果としてエネルギーが生まれるという点で共通しています。

この「おなら」の部分がバイオガスなんです!面白いことに、おならの主成分は窒素ですが、その中には酸素や二酸化炭素、水素も含まれています。そして、臭いの原因となる硫化水素や硫黄分は取り除かれ、無臭のメタンガスとして発電に使われます。

このプロセスがあるからこそ、廃棄食品がクリーンなエネルギーへと変わるんですね。

私たちの取り組みは、SDGsの7番目のゴール「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」の達成にも貢献しています。

廃棄食品を利用してエネルギーに変えることで、持続可能な社会づくりにも寄与できるんです。

まとめ
次に食べ残しを見たら、「もしかしたらこれ、電気になるかも?」なんて考えてみてください。でも忘れないでほしいのは、食べ物は大切にすること。減らすことが一番大事ですからね!私たち一人ひとりができることから始めていきましょう!

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