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yamamoto15
真心弁当
今日は待ちに待った彼女との初ピクニック。
おれは昨夜、寝ることができなかった。
「たかしくん、お待たせ!弁当作るのに時間かかっちゃった!」
「あかりちゃん、おはよう!いや〜、あかりちゃんの手作り弁当たのしみだなぁ」
彼女のあかりちゃんは栄養士の資格を活かした仕事をしている。今日は弁当を手作りすると張り切っていたのだ。
「あかりちゃんと会えるの楽しみで、昨日は眠れなかったよ〜。今日で1ヶ月だもんね!」
「私もたかしくんに会えるの楽しみで眠たれなかったの。弁当も結構手が込んでるのよ。」
ますます楽しみではないか。
公園に移動し、レジャーシートを広げる。
「風が気持ちいいね!あかりちゃんの手作り弁当、食べたいな〜。」
「うん!食べよう!お口に合うといいな。」
差し出された弁当箱は結構な大きさだ。おいおい、これは豪華だぞ。2人で食べ切れるのか?
いざ、彼女の手作り弁当、オープン!!……
そこには、一面白米のキャンバスに、赤い梅干しがちょこんと居座っていた。
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