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真心弁当

 今日は待ちに待った彼女との初ピクニック。

 おれは昨夜、寝ることができなかった。

「たかしくん、お待たせ!弁当作るのに時間かかっちゃった!」

「あかりちゃん、おはよう!いや〜、あかりちゃんの手作り弁当たのしみだなぁ」

 彼女のあかりちゃんは栄養士の資格を活かした仕事をしている。今日は弁当を手作りすると張り切っていたのだ。

「あかりちゃんと会えるの楽しみで、昨日は眠れなかったよ〜。今日で1ヶ月だもんね!」

「私もたかしくんに会えるの楽しみで眠たれなかったの。弁当も結構手が込んでるのよ。」

 ますます楽しみではないか。


 公園に移動し、レジャーシートを広げる。

「風が気持ちいいね!あかりちゃんの手作り弁当、食べたいな〜。」

「うん!食べよう!お口に合うといいな。」

 差し出された弁当箱は結構な大きさだ。おいおい、これは豪華だぞ。2人で食べ切れるのか?

 いざ、彼女の手作り弁当、オープン!!……

 

 そこには、一面白米のキャンバスに、赤い梅干しがちょこんと居座っていた。

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クリスマス日々木ドラゴン
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