母の手
正月帰省していた東京から仙台に戻る日。
私が去年、家出をした原因であり、散々衝突を繰り返した母が、新幹線を待つ私の隣に、今日は立っていた。
大雪の影響でダイヤが乱れ、新幹線は30分も来なかった。
手袋を忘れたから、寒かった。
突然、母の両手が私の手を包み込んだ。
何度も何度も私の頬を叩いた分厚かったあの手は、薄く頼りない手になっていた。
いつか、いつの日か、この手を握り返すことができるかしら。。。
正月帰省していた東京から仙台に戻る日。
私が去年、家出をした原因であり、散々衝突を繰り返した母が、新幹線を待つ私の隣に、今日は立っていた。
大雪の影響でダイヤが乱れ、新幹線は30分も来なかった。
手袋を忘れたから、寒かった。
突然、母の両手が私の手を包み込んだ。
何度も何度も私の頬を叩いた分厚かったあの手は、薄く頼りない手になっていた。
いつか、いつの日か、この手を握り返すことができるかしら。。。