癌 回復の為のこころの持ち方
最近、私の周りの方々から癌を宣告されたとか、再発したという連絡が幾つも届きました。最近本当に多いです。
みな親族、友人ですが、40~50歳代です。
それで今日はこれを書こうと思いました。
私の親族も友人も、今後、様々な治療を選択して治療に取り組むと思います。
どんな治療を選び、対処していくのか、それは個々の選択です。
病気の原因、治療法には色々な考え方、選択肢があるからです。
私はどの治療法がいいとか、だめだとか言うつもりはありません。
ただ何れの方法を選ぶとしても、その際にどのようなこころで取り組むかは、結果に大きな違いをもたらすと信じています。
それでこんなこころを保って治療に取り組んで頂ければと、近しい方々には、お話しています。
そしてこれは癌だけではなく、さまざまな病気に対処していく時に、きっと違いを生むと思っています。
・現実を受け入れる。
最初にできる事は、癌という現実を事実という意味だけで、受け入れることです。
体に生じた変化を事実という意味だけで受け留めます。
それは爪が伸びてきたのに気付いた時のそれのようです。
あっ、もう爪が伸びている、削らなきゃ(私は削る派なので。)という感じです。
爪が伸びていることに気付いて、落ち込む人はいません。
爪が伸びたことにネガティブな感情がリンクしていないからです。
でも癌となると、そうはいきません。
戸惑いや恐れ、怒りや落胆など、感情の大波が、その事実には付いてきてしまいます。
これに圧倒される方もおられます。
一方で、ただ事実として受け留められる方々もおられます。
癌になったけど、これは人生の中で、何を学ぶため?、何に生かす為の通過点なのだろう?と考える人たちです。
この2つのグループの方々には、癌にリンクする感情が全く違います。
後者のグループの方々のように思考を働かせて、自然に湧き上がるネガティブな感情を静めることはことを目指せます。
・治療に取り組む目的をはっきりさせる。
治療の目的ですか。
それは病気を治すこと、癌をたたく事ではないですか、と言われることでしょう。
勿論です。
でも治療の本当の、そして具体的な目的は、その先にあるのではありませんか。
病気を治して、また治していく過程でも、何かをしたいからではありませんか。
スポーツ選手であれば、競技に復帰する。
親であれば、子供を幸せな人生を送れる人に育てあげる。
配偶者を幸せにする。
などなど。
代わりのいない、自分でしかできない事。
自分が是非とも、その命を用いて行いたいこと。
自分が人生で行う必要のある事。
これらを成し遂げる為に、病気を治して人生の本来の時間を過ごせるようにしたいからではありませんか。
この治療に取り組む、本当の目的を意識することは大切だと思います。
この目的のために治療に取り組むと、自分にはっきりさせるという事です。
この目的が、視線を将来に移行させ、その希望の実現のために今を積極的に生きるように助けてくれます。
あなたの目的は何ですか。
・完治することを当然と感じる。
人は大きな病気になると、どうしても、治るだろうか、治らないかもしれないと考えてしまいます。
でも小学生の頃、風邪をひいた時、同じように感じていたでしょうか。
3日も寝ていれば、元気になると思っていたのではありませんか。
寝ているのも嫌で遊びだし、静かにしていなさいと親から叱られたかもしれません。
こんなこころもちでいられたら、癌によって、病気によって、こころを患わずにいられます。
体は癌でも、こころは普通の元気な状態を保つということです。
こころと体はリンクしています。
私たちは病気になると、患った体にこころを持っていかれることがあります。
こころまでも引きずられて患ってしまいます。
その逆をやるというとです。
こころを普通の、元気な状態に保って、患った体を そのこころで引っ張らせ、こころの方に合わせていくというイメージです。
その為には、小学生のように、完治することは当然と感じていることは大切です。
治療期間中にできる、最低限のこころの持ち方を書きました。
皆さんを愛する方々が、その回復を願い祈っておられます。
私も親族や友人が、必ず完治すると信じています。
癌や他の病気で苦しんでおられる全ての方々が、愛する人の回復を願う家族友人の確信の力と、ご自身の信じる力で、回復されますように。