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 遅ればせのコロナ感染から快復して久しぶりに外に出ると、秋の陽射しが降り注いでいた。

 長く絵から遠ざかっていたが、ようやくスケッチを再開しようという気分になってきた。

 スケッチはあくまで「現場主義」「実物主義」が鉄則。
 絵道具は持ち歩きに便利で軽快ななものがベストだ。

 手描き勝負なので、流行りのAIやデジタル機器の出番はない。
 

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 折しも秋祭りの季節だ。 


 昨今は我が神社でも神輿の担ぎ手にも女性の参加が増え、華やぎと優美さが加わった。
 時代は変化している。素敵なことだ。

神輿出御みこししゅつぎょ式』
ペン、透明水彩(227×158mm)


 さて、出御の時間が近づき、威勢のよい「チョイサー!」の掛け声で神輿が立ち上がる。

『出御準備』
ペン、透明水彩 (227×158mm)


部分拡大1


部分拡大2


 ドドーンと鳴り渡る花火を合図に、木遣きやりの歌声が響く。

 神輿が神社の階段を下り、これから4時間にわたって5つの御旅所おたびしょを巡る町内神幸が始まる。

『神輿渡御』
ペン、透明水彩 (227×158mm)


部分拡大3


 神輿が帰って来るまで、境内に座って、遠くの祭り囃子でも聴きながら、のんびりとスケッチの仕上げに勤しむとしよう ^⁠_⁠^

 実に長閑のどかな時間が流れる。


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 かつては三基の神輿が互いに激突を繰り返しながら町内を練り歩く喧嘩神輿けんかみこしが名物の300年近く続く賑やかな祭りだった。

※  その時代を物語る記録動画です。
  興味のある方はどうぞ。


 しかし、コロナ禍を挟んで次第に担ぎ手が減り始め、今年は一基だけの地味な渡御となった。
 これもまた時代の変化だろう。