きっと幸(さち)
カーテンからもれる朝日
ひんやりとした空気を吸って
ベッドから出る
あんなに暑かった夏がウソのよう
春と秋の記憶はない
秋は今なのかと思ったが
もう体感では冬の寒さだ
朝の支度をして家を出る
駅までのいつもの道のり
いつもの電車
いつもの車両
すべてがいつも通りだ
「いつも通り」であることは善か悪か
そんなことを考えながら
いつもの道を歩く
考えの答えは出ない
そして正解も未だわからない
善か悪かはわからない
けれどきっと幸
周りが「いつも通り」であることは
当たり前じゃないから
だからきっと幸