見出し画像

【実在した人物:清少納言】『光る君へ』【2024大河63】【俳優:ファーストサマーウイカ】

BGMを聴きながらお楽しみください


【感想】2024年3月25日

最近注目のファーストサマーウイカさん「光る君へ」での清少納言、いかにも紫式部のライバルらしく登場してワクワクしてます。ファーストサマーウイカさんのことよく存じておらず調べました。1990年〈平成2年〉6月4日 生まれ33歳、2015年一般男性と入籍、タレント、女優、歌手。元アイドル。旧芸名は初夏(ういか)で舞台、映画、ドラマ、バラエティなど数多くのベテランさん。話題の「不適切にもほどある」で渚と同期のドラマプロデューサー羽村由貴役で出演。今最も目が離せない女優さんです。では、また。

【作品情報】

『光る君へ』は、2024年(令和6年)1月7日から放送中のNHK大河ドラマ第63作。平安時代中期を舞台に、「世界最古の女性文学」と呼ばれる『源氏物語』を生んだ紫式部の生涯を描く。

【登場人物】

ききょう/清少納言 演:ファーストサマーウイカ

紫式部のライバル。のちの『枕草子』の作者、清少納言。

【実在の人物】

清 少納言 

旧字体:淸 少納󠄁言

康保3年頃〈966年頃〉 - 万寿2年頃〈1025年頃〉)は、平安時代中期の女房、作家、歌人。随筆『枕草子』は平安文学の代表作の一つ。歌人としては中古三十六歌仙、そして女房三十六歌仙の一人でもある。

名 前

正確な生没年や本名は不明。生没年は、岸上慎二氏による推定。本名については、江戸時代の国学者多田義俊は『枕草紙抄』において清原諾子(きよはら の なぎこ)としているが、根拠はない。この『枕草紙抄』は考証家伊勢貞丈の遺稿集『安斎小説』にそのまま引かれたため、貞丈氏の著作として広まった。ただし、貞丈氏は義俊について「偽を好む癖あり。豪傑なる者なれども其偽大瑕なる可惜哉。彼が著述の書、引書疑しき者多し。」と述べており、また『枕草紙抄』以外の書物に諾子という名前は確認されていない。

「清少納言」は宮中での女房名で、「清」は清原姓に由来するとされている。「少納言」は官職少納言に由来するものと見られるが、当時女房名に官職名を用いる場合は父親や近親者がその官職にあることが通例であった。清原氏の近い親族で少納言職を務めたものはおらず、「少納言」の由来は不明。以下研究者推察。

女房名に「少納言」とあるからには必ずや父親か夫が少納言職にあったはず、同時代の人物を検証した結果、父の清原元輔とも親交があった藤原元輔の息子信義と一時期婚姻関係にあったと推定する角田文衞説。
藤原定家の娘因子が先祖長家にちなみ「民部卿」の女房名を後鳥羽院より賜ったという後世の事例を根拠に、少納言であり能吏として知られた先祖有雄を顕彰するために少納言を名乗ったとする説
花山院の乳母として名の見える少納言乳母を、清少納言の夫則光の母右近尼の別名であるとし、義母の名にちなんで名乗ったとする説
岸上慎二は、例外的に親族の官職によらず定子によって名づけられた可能性を指摘している。後世の書ではあるが「女房官品」に「侍従、小弁、少納言などは下臈ながら中臈かけたる名なり」とあり、清原氏の当時としては高からぬ地位が反映と思われる。
語呂の関係からか今日では「せいしょう・なごん」と発音されることもあるが、上述しているように「清」は父の姓から、「少納言」は役職名が由来であるため、本来は「せい・しょうなごん」と区切って発音するのが正しいと思われる。ただし略して「清少」と呼ぶことは江戸時代より一般的に行われていた。

出 自

父の清原元輔は、受領などを務める下級貴族であったが、『万葉集』の読解と『後撰和歌集』の選者(梨壺の五人)を務めた著名歌人として知られていた。曽祖父(系譜によっては祖父)は『古今和歌集』の代表的歌人である清原深養父。兄弟姉妹に、雅楽頭為成・太宰少監致信、花山院殿上法師戒秀、および藤原理能(道綱母の兄弟)室となった女性がいる。

鎌倉時代に書かれた『無名草子』などに、「檜垣の子、清少納言」として母を『後撰和歌集』に見える「檜垣嫗」とする古伝があるが、実証する一級史料は現存しない。檜垣嫗自体が半ば伝説的な人物であるうえ、元輔が檜垣嫗と和歌の贈答をしていたとされるのは最晩年の任国である肥後国においてであり、清少納言を彼女との子であるとするには年代が合わない。

経 歴

生年は康保元年(964年)(北村季吟説)、天禄元年(970年)(坂元三郎説)、天禄2年(971年)(関根直道説)などの推定があったが、則長を出産した際に17歳程度とし逆算して康保3年頃(966年)とする岸上慎二説が発表されて以来、ほぼ定説となっている。これに従えば、元輔が59歳頃の所生となる。

天延2年(974年)

父・元輔の周防守赴任に際し同行、4年の歳月を今の山口県防府市にて過ごす。なお、『枕草子』第290段における船旅の描写の迫真性は、同段落に「わが乗りたるは(私が乗った船は)」とあるので、作者父親の赴任に伴い、水路を伝って行った実体験と考えられる。この間の京への想いは、のちの宮廷への憧れに繋がったとも考えられる。

天元4年(981年)頃

藤原斉信の家司橘則光(965年 - 1028年以後)と結婚。『今昔物語集』『宇治拾遺物語』では則光は武勇に優れ世の評判も高い人物として語られており、『金葉和歌集』にも詠歌が入選しているが、『枕草子』八〇段では少納言の謎かけにも気づかず、和歌も極端に嫌う人物であると描写される。一子則長(982年 - 1034年)を生むものちに夫婦関係は破綻した。しかし関係が完全に解消されたわけではなく、清少納言が定子に出仕した頃も則光とは妹(いもうと)背(せうと)の仲で宮中公認だったとされる。『枕草子』八〇段によれば「何ともなくて、 すこし仲あしうなって(なんとなく仲が悪くなり)」、則光が遠江介となった長徳4年(998年)頃に別離した。のちに、摂津守・藤原棟世と再婚し娘・小馬命婦をもうけた。

正暦4年(993年)

一条天皇の時代、冬頃から、私的な女房として中宮定子に仕えた。博学で気が強い彼女は、主君定子の恩寵を被り、一条院内裏の北の二の対に、局として小廂を賜っている。『枕草子』「二月つごもりごろに」106段では、源俊賢が清少納言の機知を賞賛して「なほ内侍(掌侍)に奏してなさむ 」と語ったとある。このことから角田文衛は、清少納言の職階を命婦と推定した。

漢学にも通じ、『枕草子』 第197段、第299段の「香炉峰の雪」のエピソードは白居易の『白氏文集』の詩をもとにしたエピソードである。また第8段では『蒙求』などに引かれる前漢の丞相于定国が門を広く作ったことを踏まえた会話を行っている。特に恋人ともされる藤原実方(? - 998年)との贈答が知られる。

長保2年(1000年)

中宮定子が出産時に亡くなってまもなく、清少納言は宮仕えを辞した。古伝には淑景舎、御匣殿、上東門院などへの出仕説もあるが明確な根拠はなく疑わしい。その後の清少納言の人生の詳細は不明だが、家集など断片的な資料から、いったん再婚相手・藤原棟世の任国摂津に下ったと思われ、『清少納言集』の異本には内裏の使いとして蔵人源忠隆が摂津に来たという記録がある。角田文衛はこの使者は、清少納言に定子の遺児の媄子内親王、脩子内親王の養育を要請したものと推定している。清少納言は再出仕し、紫式部らと接触があったとする説であり、清少納言と紫式部は面識がないとする従来説とは一線を画すものであるが、面識があった、あるいはなかったとしてもこれを裏付ける史料はなく、『紫式部日記』の清少納言評が唯一の文献である。

寛仁元年3月8日(1017年4月7日)

兄・清原致信が源頼親によって殺害されるという事件が発生している。『古事談』においてはその場に清少納言も同座していたとされるが、殺害の実行犯は頼親ではなくその兄の源頼光の指示を受けた頼光四天王であったとされていて史実との相違がみられる。

老後の動静

不明だが、『赤染衛門集』に、「元輔が昔住みける家のかたはらに清少納言住みしころ」、『大納言公任集』に「清少納言が月の輪にかへり住むころ」の詞書を持つ詠歌がある。「元輔集」「能宣集」などの詞書より父の元輔が桂、夫の棟世が「月の輪」と呼ばれた地にそれぞれ山荘を所有していたことが推定されており、老後はこれらの地に隠棲していたことが想定。「月の輪」の正確な比定地は不明であり、後述の泉涌寺付近とする岸上説に加え、洛東の「月林寺(現・曼殊院)」後藤祥子説、洛西「月輪寺」萩谷朴説がある。

和 歌

中古三十六歌仙・女房三十六歌仙の一人に数えられ、42首の小柄な家集『清少納言集』が伝わる。『後拾遺和歌集』以下、勅撰和歌集に15首入集。清少納言が残したとされる歌は田中重太郎氏によると約62首。

父の元輔は歌壇の巨匠であったが、『無名草子』ではその子にふさわしい歌を持っているとは評価されていなかった。本人も『枕草子』「うらやましげなるもの」で「手よく書き、歌よく詠みて、もののをりごとにもまつ取り出でらるる」人を羨ましいとしており、自らの歌才を高く評価してはいなかった。「五月の御精進のほど」章段では、「有名歌人の子であれば人より優れ、あの時にはこんな歌を詠んだ、さすがは誰それの子であると語られるようであれば甲斐もあるが、歌がうまいと思い込み、少しの良い点もない歌を我こそはと最初に詠み出すようなことがあれば亡き父の名誉にも障る」と詠歌御免を願い、定子もそれを許したエピソードが綴られている。

藤原行成とかわされたとされる歌である「夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ」の歌は、藤原定家の選じた小倉百人一首に採られている(62番。61番の伊勢大輔に続いて百人一首では当代歌人の最後に位置し、68番に来る三条院とともに疑問ののこる序列となった)。

京都市東山区の泉涌寺にこの歌の歌碑がある。昭和49年(1974年)、当時の平安博物館館長・角田文衞の発案によって歌碑が建立された。建立当時は、岸上慎二説によって、(定子皇后の鳥辺野陵にほど近く)嘗てここに清原元輔の山荘があり、晩年の清少納言が隠棲したとされていた。しかし、この地が月の輪と呼ばれるようになったのは、月輪殿と称された九条兼実がこの地に隠棲して以降である。

清女伝説

清少納言(菊池容斎画、明治時代)
鎌倉時代に書かれた評論書『無名草子』には係累もなく乳母子について田舎に下り、みすぼらしい姿で過去を懐かしんでいたという話、説話集『古事談』には、すっかり壊れてしまった清少納言邸の前を牛車で通りかかった公達が「清少納言もずいぶん落ちぶれたものだ」と漏らすと、鬼のような尼姿となった清少納言が「駿馬の骨を買う者はいないのか」と「戦国策」を踏まえて切り返したという記事(第2臣節56「零落したる清少納言秀句の事」)や、兄の致信が討たれた際、僧形であったため巻き添えにされそうになり陰部を示し女性であることを証明したという話(第2臣節57「清少納言開を出だす事」)など、落魄説話が掲載されるようになった。

角田文衛は定子の遺児脩子内親王、定子の弟である隆家、所生の子女である則長や小馬、出仕時に交流を持っていた藤原斉信や藤原行成、藤原公任などが健在であった以上、老残の状態を放置され零落したとは到底考えられないと断じている。

また全国各地に清少納言が訪れたという伝説がある。鎌倉時代中期頃に成立したと見られる『松島日記』と題する紀行文が清少納言の著書であると信じられた時代もあったが、江戸時代には本居宣長が『玉勝間』において偽書と断定している。

伝墓所

天塚(徳島県鳴門市里浦町里浦坂田) - 比丘尼の姿で阿波里浦に漂着し、その後辱めを受けんとし自らの陰部をえぐり投げつけ姿を消し、尼塚という供養塔を建てたという。

清塚(香川県琴平金刀比羅神社大門)

清塚という清少納言が夢に死亡地を示した「清少納言夢告げの碑」がある。
京都市中京区新京極桜ノ町 - 風流と情愛にのみ生きて仏道を顧みることがなかったが、ある時訪れた誓願寺において発心を起こし出家、庵を結び内裏よりの出仕の要請も断り仏事に専念して往生を遂げたという。

評 価

『枕草子』には、清少納言に関する陰口が広まり、それを信じた藤原斉信が一時期「なぜあんな者を一角の人物と思って褒めてきたのだろうか」と殿中で述べていたという記述がある。また源俊賢が清少納言の返答に感心し、内侍の役職につけてもらうよう天皇に願おうとしたという記述もある。『栄花物語』「とりべ野巻」では、清少納言は道隆没後の定子の宮廷をなお盛り立て、その風流を忘れがたい公達が落ち目であったにもかかわらず定子後宮を訪れたことが語られている。一方で紫式部は

『紫式部日記』

「清少納言こそ、したり顔にいみじう侍りける人。さばかり賢しだち真名書きちらして侍るほども、よく見れば、まだいと堪へぬことおほかり。かく人に異ならむと思ひこのめる人は、かならず見劣りし、行末うたてのみはべれば(清少納言という人はとても自慢げにしている人です。賢そうに漢文など書いていますが、よく見れば粗が多いものです。このような人と変わったことを好む人は、必ず失敗し、行く末も危ないものです)」と酷評している。

鎌倉時代

『無名草子』では「枕草子に中宮定子の素晴らしかった頃の出来事のみを書き立て、中関白家の没落については全く言及しないのは、清少納言の素晴らしい心がけによるもの」と称賛し、『十訓抄』においては香炉峰の雪の章段を引き「優れた心ざまを持ち、折につけてのふるまいも素晴らしいことが多かった」と、同時代に数多くいた優れた女房達の筆頭に置いて激賞している。

江戸時代

北村季吟筆とされる『女郎花物語』や浅井了意筆とされる『本朝女鑑』といった歴史上の女性の事績をまとめた仮名草子が執筆され、のちに女訓物、女子用往来などの女性用の教育書も盛んに出版されたが、それらにおいて清少納言は紫式部などとともに賢婦の例として長く称賛された。国学者安藤為章が著書『紫家七論』において、「清少納言は才気狭小で賢しらな態度は憎らしく、紫式部とは並べて論ずることもできない」と酷評した例はあるが、教育書、注釈書の類においては基本的に平安末期~江戸時代を通じて清少納言と紫式部、枕草子と源氏物語については両者について並称し、優劣を付けず論ずることが通例であった。

明治時代

近代的な国文学研究が盛んになったが、その初期の集成である「日本文学史」において、著者の三上参次は源氏物語と枕草子の文学的価値の高さは認めた上で、著者の人間性については紫式部はその温柔・貞淑といった女徳の高さが作風にも現れていると称賛しつつ、清少納言は自己に対する慎みがなく、才学を誇っていると非難している。また女性運動の高まりとともに紹介された「新しい女」の概念がやがて揶揄的・嘲笑的に使われるようになると、清少納言をこれに当てはめヘッダ・カブラになぞらえて非難するといった評論さえ現れるようになった。一方与謝野晶子のように新しい時代の女性の規範として称揚する者もいた。

明治時代以降

清少納言の人物評は主に紫式部と対比する形で成されるのが常となり、また枕草子論がそのまま清少納言論になる傾向も存在した。その多くは女性は穏健、従順たるべしという封建的な観点により紫式部を評価し清少納言を奔放・高慢として非難するものであった。田辺聖子は『枕草子』を小説化した『むかし・あけぼの』(1983年)の執筆に当たって研究書に目を通したが、清少納言の自己顕示欲を嫌った評論家や研究者が「信じられないような冷評」を行っているとし、中には「感情的な文章で罵倒する評論家もあった」と述べている。国文学者藤岡作太郎は「多くの記事は自讃に充ちて、清少納言が驕慢の性を表せり」と、「『艷容麗色』ならざるがゆえに(美人ではなかったために)」学識を誇っていると評し、評論家の中野孝次は「一言でいって実にいやな女」であり、『枕草子』も「あさはかな古典」であると述べている。こうした傾向は1970年代ごろまで続いた。

関連作品

映画

『ピーター・グリーナウェイの枕草子』(1996年、監督:ピーター・グリーナウェイ、演:吉田日出子)
『千年の恋 ひかる源氏物語』
(2001年、監督:堀川とんこう、
演:森光子)

アニメ映画

『マイマイ新子と千年の魔法』
(2009年、監督:片渕須直、
声:森迫永依)
『つるばみ色のなぎ子たち』
(2025年公開予定、監督:片渕須直)

テレビドラマ

『女人連祷』
(1958年、CBCテレビ、演:森孝子)
『光る君へ』
(2024年1月7日 -、NHK大河ドラマ、
演:ファーストサマーウイカ)
役名はききょうとなっている。

テレビ番組

『まんがで読む枕草子』
(1988年 - 1989年、NHK、演:鳥越マリ)
『歴史秘話ヒストリア』第174回「「春はあけぼの」の秘密 〜清少納言 悲しき愛の物語〜」
(2014年4月2日、NHK、演:上原多香子)

舞台

『紫式部ダイアリー』(演出:三谷幸喜、2014年11月、PARCO劇場、演:斉藤由貴)

漫画

『姫のためなら死ねる』
(くずしろ、2010年-)
『暴れん坊少納言』
(かかし朝浩、2007年-2010年)
『春はあけぼの殺人事件』
(大和和紀、2007年)
『超訳百人一首 うた恋い。3』(杉田圭)
『清少納言と申します』
(PEACH-PIT、2019年-)

小説

『清少納言 梛子』シリーズ(藤原眞莉)- 『姫神さまに願いを』シリーズ
番外編のさらに番外編。
『月の輪草子』瀬戸内寂聴著
(2012年 講談社 / 2015年 講談社文庫)
『はなとゆめ』冲方丁著
(2013年11月 KADOKAWA /
2016年7月 角川文庫)

【俳優:ファーストサマーウイカ】

1990年〈平成2年〉6月4日 生、タレント・女優・歌手。元アイドル。旧芸名は初夏(ういか)。

劇団レトルト内閣の一員、芸能事務所キューブがマネジメント。所属レーベルはユニバーサルJ。

略 歴

生い立ち〜劇団員
大阪の京橋生まれ、中学時代に吹奏楽部で打楽器を担当したことをきっかけにドラムを始め、高校時代はロックバンドを組んで活動。高校卒業後の進路選択時、小学校の卒業文集で記した声優の夢を思い出して専門学校へ通うが1年で退学。バンド以外の活動を模索し、ドラムスはライブでステージの前へ出ていけないことから「自由に動き回れる役者さんっていいな」と演劇を志す。

「大阪+劇団」と検索して上位に表示された劇団のオーディションなどに応募を重ね、2009年に「RETORUTO AUDITION 2009」を経て劇団レトルト内閣に入団、10月2日に『哀願ソワレ 〜ハーフビューティな彼女に愛の薔薇一票〜』で女優となり、以後は本名の「初夏(ういか)」で5年間活動。

派遣OLやアルバイトで生活費を稼ぎつつ、勤務を定時で終えて稽古場へ向かい、関西を中心に東京へ遠征するなど小劇場の舞台で経験を積む。2012年秋に上演された音楽劇『ファンファーレ』へ出演し、公演先の東京で友人ができたことをきっかけに「いろんなところでやってみたい」「役者をやるなら一度くらいは東京へ出てみたい」と考え、仕事も所属先もないまま2013年5月に上京。上京後も劇団の一員として公演の「アフタートークイベント」やグッズ販売に参加。

上京前の2012年から2013年に撮影された映画『月震のかずみ』で主演し、2014年8月17日の完成披露試写会で「初夏」と名乗った。監督した金子陽介氏は「『すごい子がいる。将来大きくなるからぜひ』と共通の知人を介しての紹介だった」と語る。

音楽活動

上京直後に音楽劇『ファンファーレ』で共演した村田シゲのUstream番組を視聴し、興味を持っていた女性アイドルグループBiSのオーディション開催をTwitterで見て応募して合格

2013年5月26日

BiSへ加入して「ファーストサマーウイカ」を芸名とする。「アイドルに憧れも興味もなかった」が「破天荒なアイドルだったので、逆に性に合っていた」

2014年7月8日

BiSが解散。女優を志すが「もう一回グループでやってみないか」とプロデューサーのNIGOから誘われ、元BiSのヒラノノゾミ、オーディションで合格したモモセモモとヤスイユウヒ、らと音楽グループBILLIE IDLE®を2015年1月に結成して2019年12月28日の解散

2016年

女優「ファーストサマーウイカ」として舞台や映像作品で活動

2017年4月

芸能事務所キューブに所属

2021年2月22日

配信シングル『カメレオン』でソロデビュー。作詞・作曲を阿部真央が手掛けた。

2021年6月4日

お笑い芸人と並行して音楽活動も行っている霜降り明星・粗品が作詞・作曲を手掛けた配信シングル『帰り花のオリオン』をリリース。同曲は東海テレビ・フジテレビ系全国ネット「オトナの土ドラ」シリーズ『#コールドゲーム』の主題歌に決定。

2022年3月8日

自身が主演を務めるBSテレ東系ドラマ『私のエレガンス』の主題歌として新曲『Open the Door』が起用された。楽曲の作詞および作編曲は布袋寅泰が担当。『Open the Door』は同年4月2日に配信リリース

ブレイク

2019年1月放送の『女が女に怒る夜』(日本テレビ)に、初めて挑んだバラエティ番組のオーディションを経て出演し、以後「3つのキーワードでウイカをイメージさせたら勝ち」とセルフプロデュースした「宝塚ヘア」「コテコテ関西弁」「毒舌」のミスマッチキャラクターがバラエティ番組で一気に人気を博し、「2019年下半期・急上昇テレビ番組出演ランキング<フレッシュ平成世代>」で1位となるなど「次世代バラエティークイーン」として脚光を浴び、7月期放送の連続ドラマ『凪のお暇』(TBS)に初めてレギュラー出演、9月にファミリーマート「お母さん食堂」のCMで香取慎吾と共演、11月に『オールナイトニッポン0(ZERO)』(ニッポン放送)で念願の単独パーソナリティを務め、12月に映画『ジュマンジ/ネクスト・レベル』でミン・フリートフットの吹替えを担当して小学生時分に夢見た声優を務める。

前年の特番の反響を受け、2020年4月期から月曜日に「ファーストサマーウイカのオールナイトニッポン0(ZERO)」が始まり、3月31日(30日深夜)に初回が放送された。9月期放送の連続ドラマ、『おカネの切れ目が恋のはじまり』(TBS)に鴨志田芽衣子役でレギュラー出演し、10月からは劇団ひとり、DJ松永(Creepy Nuts)と共にMCを務める『「任意同行」願えますか?』(YTV)が10回限定でレギュラー放送された。大晦日には、ももいろ歌合戦(BS日テレ・ニッポン放送・AbemaTV)へ初出場。

2021年1月18日より、連続テレビ小説『おちょやん』(NHK)にミカ本田役で出演。

私生活

「今後どこからか自分発信ではない形で、私ごとが公になることがあるかもしれない。それならば、応援してくださる皆様に自分の言葉でしっかりお伝えしておきたい」として「一般男性と2015年に結婚していた」と自分のTwitter・Instagramへ2020年1月1日に投稿している

人物

血液型はB型で、バストカップがD65であるとInstagramで公表した。
芸名の由来 : 大阪の劇団時代は本名の「初夏」を使って活動していたが、当時SNSでの検索に引っかかりにくいことに悩んでいた。上京後のBiS加入時に、既存メンバー名がカタカナ表記で統一されていたため、新たに芸名をつけることになった。「初夏を横文字にしよう」「この世にまだ存在していない言葉がいい」と本来の初夏の英語「アーリーサマー」ではなく造語の「ファーストサマー」を思いつき、ネットで検索にかけたら当時ひとつも存在しなかったため、「これからネットにファーストサマーという言葉が出てきたら全て自分の功績だと可視化できる」「SEO対策になる」と思い、さらに「寺門ジモン」のように2回重複することによりさらに印象的になると考え、自ら命名した。「ウイカ」の表記にこだわり、SNSなどで「ウィカ」と誤記されると修正を返信している。
先述の通り吹奏楽部に所属していた中学2年の時、『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』(日本テレビ)2004年8月4日放送分の同番組の企画「吹奏楽の旅」で、所属していた吹奏楽部が取り上げられた際、眼鏡をかけドラムを担当する姿がVTRの“映り込み”で登場したのがテレビ初出演。当時から10年ほど嗜んだドラムを特技とし、BiSで「太鼓持ち担当」となる。
飲み歩き、体験レッスン、買い物、一人喫茶店などに加え、アダルトビデオ鑑賞を趣味としてFANZAを好んで定期的に視聴し、吉沢明歩のファンを自称する。
野性爆弾くっきー!による肉糞亭一門の門下生で、肉糞亭恥骨子と命名されている。
大阪京橋の出身と自ら語り、アクが強い関西弁が印象的。ただ、BiS、BILLIE IDLE®当時は標準語を話しており、後のバラエティ番組やドラマやCMなどは、TPO、シーンによって標準語と関西弁を使い分ける。
水代わりに飲むコーラの摂取量が多く、テレビ番組内で医師が「シュガー ジャンキー」と称した。
2019年12月6日放送の『ものまね王座決定戦』にオーディションを経て初出場した予選で2位となり、決勝戦で芸の上手さと歌唱力の高さが話題となる。
ファッションデザイナーの石津謙介は大おじ、フリーアナウンサーの上柳昌彦は遠戚に当たる。

作 品

配信シングル

発売日 タイトル 規格 備考 収録アルバム
1st 2021年2月22日 カメレオン 配信 日本テレビ系『バズリズム02』2021年2月オープニングテーマ
2nd 2021年6月4日 帰り花のオリオン 配信 東海テレビ・フジテレビ系全国ネット オトナの土ドラ『#コールドゲーム』主題歌
3rd 2022年4月2日 Open the Door 配信 BSテレ東系ドラマ『私のエレガンス』主題歌
参加作品
らぶ地球 feat.ファーストサマーウイカ - 豆柴の大群の配信シングルに参加。

出 演

舞台 初夏名義

劇団レトルト内閣公演
哀願ソワレ 〜ハーフビューティな彼女に愛の薔薇一票〜(2009年)
絶叫ソング 〜あなたと私と言い訳人生〜(2010年7月30日 - 8月1日) - 関原 役
さらばアイドル、君の放つ光線ゆえに(2011年2月18日 - 20日)
猿とドレス〜誰カガワタシヲ盗作スル〜(2011年9月16日 - 18日)
金色夜叉オルタナティブ(2012年6月15日 - 17日) - お宮 役
エレガンスROCK 倦怠アヴァンチュール(2013年2月1日 - 3日)

外部公演

油小路の八人
(2010年1月、演劇集団よろずや)
青眉のひと
(2010年10月、演劇集団よろずや)
夏嵐〜げらん〜
(2011年11月11日 - 13日、
激富/GEKITONG)
SANTA×CROSS
(2011年12月2日 - 4日、
劇団SE・TSU・NA) - クローチェ 役
洗礼者の接吻
(2012年4月、バンタムクラスステージ)
音楽劇『ファンファーレ』
(2012年9月28日 - 10月14日、東京/10月20日・21日、三重/10月26日・27日、高知/11月3日・4日、水戸) - ファーレ2号 役

舞台 ファーストサマーウイカ名義

家がわらってる
(2016年5月3日 - 8日 - カキウチミサト 役
オタッカーズ・ハイ
(2016年6月7日 - 19日) - 伊藤杏奈 役
ESORA (2016年9月8日 - 15日)
- キャスリン・ノーラン 役
月刊根本宗子第14号『スーパーストライク』(2017年10月12日 - 25日)
劇団鹿殺し『パレード旅団』
(2017年12月14日) - 日替わりゲスト
KERA CROSS『カメレオンズ・リップ』(2021年4月4日・5日、4月14日 - 26日ほか) - ガラ・トメート 役

映 画

月震のかずみ
(2014年公開) - 主演
約束の時間(2019年公開) - キョウコ 役
地獄の花園(2021年公開) - 進藤楓 役
私はいったい、何と闘っているのか
(2021年12月17日公開)
炎上する君
(2023年8月4日公開) - 浜中 役
禁じられた遊び
(2023年9月8日公開) - 伊原美雪 役

テレビドラマ

沈黙法廷 第1話
(2017年9月24日、WOWOW)
凪のお暇
(2019年7月19日 - 9月20日、TBS) ※1話ごとに異なる役柄でレギュラー出演
第1話:ヤオアニの店員・ともみ
第2話:開運商法の女・真田さん
第3話:婚活パーティーの司会を務めるフリーアナウンサー・海老原ひろ美
第4話:クラブのギャル・reina
第5話:ドリームランナーOL・中岡さつき
第6話:KONARYのOL・舞度照子
第7話:シゲタデンキの担当者・真多照代
第8話:宅配業者・高井希美
第9話:慎二の親戚・はるか
第10話:社員・荻野奈まとい
おカネの切れ目が恋のはじまり
(2020年9月15日 - 10月6日、TBS)
- 鴨志田芽衣子 役
連続テレビ小説「おちょやん」
(2021年、NHK) - ミカ本田 役
バンクオーバー!〜史上最弱の強盗〜
(2021年9月19日・26日、日本テレビ) - 前島マイ 役
恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜(2021年10月6日 - 12月15日、日本テレビ) - 橙野茜 役
東京、愛だの、恋だの 第6話
(2021年12月31日、テレビ東京)
- 大森すみれ 役
99.9-刑事専門弁護士- 完全新作SP新たな出会い篇
(2021年12月29日、TBS) - 本田紗子 役
鹿楓堂よついろ日和 第1話・第2話
(2022年1月15日・22日、テレビ朝日) - 桜田つばさ 役
家出娘
(2022年3月22日、NHK) - 湯浅和歌子 役
私のエレガンス(2022年4月2日 - 5月7日、BSテレビ東京) - 主演・薬師寺桃子 役
ナンバMG5 第2話・第9話
(2022年4月27日・6月15日、フジテレビ) - 切山カズミ 役
ファーストペンギン!
(2022年10月5日 - 12月7日、日本テレビ) - 重森梨花 役
超人間要塞ヒロシ戦記
(2023年2月13日 - 、NHK総合) - 姫 役
unknown
(2023年4月18日 - 6月13日、テレビ朝日) - 五十嵐まつり 役
シッコウ!!〜犬と私と執行官〜
(2023年7月4日 - 9月12日、テレビ朝日) - 由比千尋 役
警視庁追跡捜査係-交錯-
(2023年8月7日、テレビ東京)
- 三井さやか 役
リビングの松永さん 第2話 -
(2024年1月16日 - 、関西テレビ・フジテレビ) - 三枝美樹 役
大河ドラマ 光る君へ 第6回 ・第7回・第14回 - (2024年2月11日・18日・4月7日 - 、NHK) - ききょう / 清少納言 役
不適切にもほどがある! 第6話・第7話・第9話・最終話(2024年3月1日・8日・22日・29日、TBS) - 羽村由貴 役

テレビアニメ

おじゃる丸
(2024年5月13日放送、Eテレ) お姫様 役

劇場アニメ

100日間生きたワニ
(2021年公開) - イヌ 役

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?