『ジーザス』【1979年米国映画/聖書】【実在したであろう人物:イエス・キリスト】
【感想】
2024年9月17日投稿
私は、無宗教で宗教は全く興味がないが、この映画をみて、イエス・キリストという人物について少しだけ理解が出来た気がします。
まず、キリストの実態は、神の魂が人間の肉体をまとった人物と理解した。
神を敬い、感謝する世界を作るためには、神が真の姿で奇跡を乱発して人々に信じて貰うのは簡単だが、それでは人々から心底からの信頼は得られず、ただ単に困ったら頼られるだけの存在になりかねないため、人間の姿で神の思いを広める活動をした。
そして、肉体としてのキリスト最大の意味は、人々の犠牲となり処刑されることで、人々からの感謝を受ける理由とすること。
とても回りくどいが、なるほどと思った。処刑から3日後にキリストは蘇るが、40日後に天に帰り、キリストは神であり、その言葉は真実であると、2000年以上も信仰が続いている事実は単純に凄いと思います。
では、また。
【作品情報】
『ジーザス』1979年のアメリカ映画。映画監督ジョン・ヘイマン制作、新約聖書の「ルカによる福音書」を忠実に映像化することによりイエス・キリストの生涯を描いた異色作。
聖書に忠実であることを目指して制作された。聖書学者、考古学者約200名が動員され、ロケ地も実際の場所で行うためにキリストの時代には存在しなかったユーカリの木や電柱などは一時的に移動して撮影され、出演者やエキストラの大部分にユダヤ人やアラブ人を多数起用した。またこの映画は70以上の言語に翻訳され、全世界で58億人が鑑賞したという。上映時間1時間56分。
みどころと特徴
この映画の最大の特徴は、極力聖書と史実に忠実であることを目指したことである。そのため聖書を忠実に映像化した「創世記」「ルカの福音書」の2作品が制作され、「ルカの福音書」を劇場公開用に編集したものが「ジーザス」である(制作費を抑えるために同時制作された)。「創世記」でもロケ地は現地であることにこだわったためにエデンの園はスタジオセット、ノアの方舟はアニメーション。ビデオのオープニングタイトルに“The Genesis Project, New Media Bible”(映像による聖書)という表示があり、『ジーザス』にも“A Genesis Project”の表記がされている。
【スタッフ】
原作:ルカによる福音書
脚本:バーネット・フィッシュベイン
監督:ピーター・サイクス
ジョン・クリシュ
製作:リチャード・F・ダルトン
ジョン・ヘイマン
出演
ブライアン・ディーコン
ナザレのイエス
「ナザレの」とは『福音書』と『使徒言行録』でイエスが「ナザレのイエス」と呼ばれていることによる。イエスという名は当時めずらしくなく、姓の風習もなかったため、しばしば出身地を含めた呼び方で区別されていた。キリスト教においてはイエス・キリストと呼ぶ。