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ランチセットの罠(食エッセイ)
休日、夫と出かけていたので、お昼はイタリアンのレストランに入った。
メニューを見て、夫と同じパスタメインのランチセットにした。
スープとサラダ、パンが来て、からの大盛りのパスタ。
スープとサラダまでは良かったのだが、パン以降は全部食べられる気がしない。
そこで、私はパンを持って帰る前提で、パスタに切り替え、なんとか完食することが出来た。
レストランで注文するときは、お腹が減っているので、自分が小食なことを忘れて、セットを注文してしまう。全部食べられるように思うのだが、いつも途中でお腹がいっぱいになって、夫に食べてもらったりしている。
そんなことをして、今までも何とか残さず乗り越えてきたから、甘えてしまい、また、ランチセットを選んでしまうのだ。
夫も自分の分でお腹が膨れてしまうと、パンはお持ち帰りとなる。
体格の大きい夫がお腹いっぱいになるのだから、小食の私には全部食べ切れるはずもなく、パンを持ち帰りにしてもお腹は張り裂けそうなぐらいパンパンなのである。
パンの持ち帰り方法としては、使わなかった使い捨てのナフキンにくるんでカバンにポンだ。
今回のお店の様に、「男の人が食べてもお腹いっぱいになるランチセット」にしているお店もあれば、小食な私でも完食できる女性向けのランチセットのお店もある。
これを、初めて行くお店で予想することは難しく、更に、自分が空腹である状態での思考力は低下する。パスタ単品よりも、やはりセットメニューの方が美味しそうに見えるのはなぜなんだ?単純にお腹が空いているからである。
しかし、こうして、思い返して文章にしてみると、今後、外食でランチを食べるときの対策が見えてきたので書いてみる。
・オーナーがどんな人か、店員さんが男女どちらが多いかを観察する。
今回行ったお店は、お会計するときにこの人がオーナーさんか。と思うぐらい丁寧な接客を受けた。他の店員さんにも指示を出していたし、多分そうだろう。そのオーナーさんは男性で、体格も大きかった。そして、店員さんは全員が男性だったのだ。
このオーナーさんの気持ちになって考える。「美味しい物をお腹いっぱい食べてもらおう!」少なくとも、自分が食べて足りない!というんじゃダメだ。きっと、そう考えて、この量のメニューに辿り着いたに違いない。
場所は変わって、ゴールデンウィーク中に行ったお店では、オーナーさんは分からなかったのだが、女性店員が多いお店を2件訪れた。
その時も、2件ともランチセットを注文し、小食の私でも、こちらはなんとか完食できたのである。(逆に夫は少し物足りない様だったのだが,,,。)
店員さんに女性が多いということは、女性をターゲットにしているお店ということに、今更ながら気が付いた。
・初めてのお店は、単品メニューを注文する。
もう、予想が出来ない!あるいは、何も考えたくないときは、とりあえず、初めてのお店は単品メニューにしてみる。
足りなければ追加注文するのも有りだし、お店を出た後、他のお店で飲食する楽しみも出来るので、ここだけで、お腹を満たさなきゃ!という考えを辞めてみる。
・食い意地を直す
なぜか、体格の違う夫と同じ量の食事が欲しくなる私がいる。それは、公平でありたいと思うからなのか。それが後に、自分を苦しめることになるとも思わずに、同じ物を注文する意地汚い自分がいる。
ここは、女性らしく、「私、小食だから単品で♡」なんていう有様は数年前に結婚して終わってしまった。
今は、小食なのに、なぜか食い意地を張っている。小太りの食いしん坊キャラの私が定着している。本当の食いしん坊なら良いのだが、悪魔で私は小食だ。とりあえず、このギャップを埋めなければならない。
この方法で、今後は、外食を楽しみたいと思う。