思い出の紫蘇ジュース
さて、買い物に行ったら紫蘇の葉が大袋で売っていたので、思わず衝動買いをしてしまいました。
きっとお店側は梅干し作ってね、のつもりでおいてあったのだと思うのですが、
実は私が前々から作って見たかったのが紫蘇ジュース。
作り方は簡単。
1.葉だけをとって綺麗に洗って、洗ってる側から水がやや紫に。
あっ。なんか青虫ついてた。一緒に茹でちゃたらちょっと洒落になんないなととって。
2.大鍋に一杯沸かしたお湯に紫蘇の葉をどどんと入れて。
あら不思議。葉の色が紫から緑に変身。変わりにお湯の色は透明から紫に。こういう変わり身の速い人いるよねと関心しつつ。
3.しばらく煮出してから葉っぱを取り出すと、もうこれは大葉じゃん。てな感じになってました。
きっと丁寧な人はここで漉したりするんだろうけど、私はそのまま。
4.そこに砂糖を結構大量に入れて、弱火でコトコトすること20分ぐらい。コップ一杯ぐらいのお酢を入れたら完成ー。今回は黒酢を使いました。
冷まして容器に入れて保存。
2倍ぐらいに薄めて、早速飲んで見ました。
作っている時から紫蘇の香りが充満していましたが、喉をつたう濃厚な紫蘇の香りはまた格別ですね。
加えてお酢が喉越しスッキリ。身体の中が洗われるような爽快感がなんとも。
ここで思い出したエピソードが。
その昔、夏に家に友達が遊びに来た時の事。
母が氷の入った茶色い飲み物を振る舞ってくれました。
誰より早くそれを口にした私。
口にした途端私は笑って吹き出しそうになってしまい、訝しがる友人達。
「えっ。何?」
「麦茶じゃないの?」
「意表をつく味。」
と私が答えるとますます広がる動揺。
それ私も思ったから意表をつかれたんだよ。と心の中で思い、
「いいから飲んで見て。」
と勧めると、慎重に口にする友人達。
「あっ。本当に意表をつく味だ。」
「美味しい。」
と大好評。
それが私達の初めての紫蘇ジュース体験でした。
あの時の紫蘇ジュースは色も麦茶だったし、味も違ったなあ。
そんな事を思い出しながら味わう自作の紫蘇ジュースはこれはこれでありだと思う。
人は幾重もの体験とそれに纏わる思い出で出来ているのだなあと妙に感じ入った初夏の日でした。