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【映画】ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ

あらすじ

5人を殺害し勾留中のアーサー・フレック。ある日、音楽療法のプログラムを受けていた彼は、そこで謎めいた女性リーと出会う。彼女との交流をきっかけに、アーサーの中で抑え込まれていた狂気が再び暴走を始める。

感想

7/10

この作品は観る前から賛否両論であることを理解していたため、ある程度の覚悟は出来ていた。

最初に述べておくと、私は作品としては好きだ。駄作と言う声もあるけれど、私はこの作品はこれで良かったと思っている。

ただし、駄作と言うのも分かる(以降ネタバレ注意)。

前作のジョーカーの感覚のまま来場してしまえば、冷や水を浴びせかけられたような気分になる。舞台も監獄と裁判所の往復に終始していて、レディー・ガガを使ったミュージカル劇もまた、前作の感覚のままだと違和感を覚えるだろう。

ジョーカーの狂ったカリスマ性を観られるのかと思いきや、突然現れた女の言う通りにジョーカーを演じているだけの、カリスマ性の欠片もなくなった、哀れなおじさんの姿がそこにはあった。

故に駄作と言うのは分かる。

ただ、製作陣はそれを飲み込んだうえでそう作ったのだ。

伝えたいことも、やりたいことも視聴者に伝わっている。だからこそ駄作と言われるし、だからこそ私は評価したい。

少なからず、心に何も残らなかったとは言えないはずだ。過去作を裏切ることを知ったうえで、観ることが出来るなら観て欲しい。

観に行くの間に合って良かった。

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