発達障害 〜感覚過敏と疲れやすさの考察〜
初めに
発達障害の一つとしてあげられる自閉スペクトラム症の特徴として、感覚過敏があり疲れやすい傾向があります。HSPにも重なる部分のある記事だと思うので、興味がありましたら読んでほしいです。
※あくまで筆者の感覚ですので、当てはまらない方もいるかもしれないです。
※感覚過敏者に対して、それ以外の人を仮に非感覚過敏と書きました。
一般的な感覚過敏の説明
感覚的な説明
当事者の感覚で感覚過敏によるダメージをたとえると、
疲れというよりゲームの中で言う、フィールドダメージを受けているかのような辛さ
と言ったほうが伝わりやすい気がします。非感覚過敏の人にとって、ノーダメージや自動回復が間に合うレベルのダメージしか受けないような状況でも、感覚の過敏により必要以上にダメージになっているため、気力(MP)や体力(HP)が減ってしまう。
気力(MP)は我慢強さでもいいかもしれない。
疲れが溜まってくると回復量も下がるので、余計にダメージを蓄積し疲れやすくなってる。
知らないうちに気力(MP)が赤ケージになって体力(HP)まで減る感じなので、一度にダウンするようなものではなくても、確実に削られ続けるのが厄介です。
感覚過敏の自覚がないと周りに合わせて、平気そうに振る舞おうとしてるだけで、自分でもよくわらがないぐらい些細なことでイライラしてしまうぐらいには、自覚のない状態でダメージを受けている場合もあります。自分の過敏の程度が重さを知らないと、自覚無しで気力や体力が勝手に削られてしまうため、なぜ自分が疲れやすく、こんなにイライラしてしまうのかわからない。
原因不明のため、余計に本人の感情のコントロールが難しくなる。
確実にダメージを無効にする道具がないし、それなりに効果のあるものは高価なので財布が痛いです。五感の過敏が多いほど、ダメージ軽減の装着物(アイテム)が増えるのですが、全部すると不審者認定されそうなので、装着が別の意味でも難しい気がします。
データ容量に例えると
発達障害は、基本的に脳の負担を軽くするためにいらない情報を省く能力が、一般的な人よりも弱いらしい。
非感覚過敏者の感覚がわからないので、筆者はらしいしか言えません。非感覚過敏でも、病気のときや妊婦さんになると敏感になるそうですが、感覚過敏は、常にその状態なのかもしれない。
必要のない情報までもがたくさん入ってくるせいで、容量がすぐなくなる。
パソコンのデータが、高画質なほどたくさんメモリーを使うのと同じで、高画質な映像や音声であるほど容量はたくさん使われてしまう。
ノイズ処理されてない音声データのようなものなので、高画質音楽のようないいものではないのがしんどい。
情報の選択能力が低いため容量がすぐなくなってしまう。そのため頭がパンクしやすい。
つかれて唐突に眠くなりやすいのも、頭が情報により圧迫されて、情報整理しようとしてるからかもしれない。(むしろ気絶?)
どうして、自覚がないのか。
個人的には、
1.長年、感覚過敏を人に訴えても、「気のせいだ」とか、「気にしすぎ」とか、「我慢が足りないだけ」と言われて気にしないように、他の人も我慢してるに違いないとか思って我慢する癖がついてしまっているから。
2.他者とそう差がないと無意識におもってしまっている。
(理解されにくい理由としても言えますが、基本的に人は自分の感覚を元にしか他の人の感覚も予想できないため、他者との違いが自覚しにくい。)
尺度を「一般的にはこう」にはめないで
人は自分の感覚を元に、他の人の感覚を予想することしかできない、だから本当はどのくらい辛いかなんて当人しかわからないことでも、大人や環境的に周りにいる人にいわれたりしたら我慢するしかないと思います。実際より何段も差があるのに、1段ぐらいの程度の差で受け取られがちだと、本人の負担は何倍も膨れ上がってしまいます。
気力や我慢の容量は自覚のないまま減り続けて、なんでイライラしてるのかもわからないから余計にイラいらして、辛くなってしまいます。自覚するための環境がなければ、悪循環が永遠と繰り返してしまうから、自分の尺度で辛さをはからせてほしいです。
そうはいっても、会社とか学校の共同の部屋の作業とか、辛くてもどうにもできないことが多いです。とりあえずつらいから休む、理由はそれだけでもいい、それが許されないと余計に社会活動は困難になります。