それでもまた同じ道を行くことにする
暑かった夏が突然終わりを迎えた。
昨日までTシャツ1枚だったのが、今日はカーディガンを羽織っている。
肌寒くなり心に哀愁がただよい始めた頃、
オンライン英会話で日頃お世話になっている先生たちがレッスン表から姿を消した。
それはDMMに変わって7ヶ月が経過した頃。
レッスン時間が4500分を経過した時の事だった。
今月に入って、推しの先生が就職活動中だと教えてくれた。
別の先生も本業を始めるので、レッスンが減るという。
友達のように話せた先生は、もうすぐ人生最大のライフイベントを迎える。
オンライン英会話の先生たちの多くが副業としてレッスンをしている。
学生や本業と両立している先生が多い。
最初はハロウィンパーティの準備か、はたまたキノコ採りにでも行ったのかと思っていた。
しかし1週間経っても先生達は戻らなかった。
レッスン表を見ては落ち込む日々。
でもそれが英語のレッスンを辞める理由になるだろうか。
たとえ落ち込んだとしても、その気持に囚われてはいけない。
雲は行き水は流れる
どちらも常に動いていて、とどまることことがない。
人や物事はそれぞれの事情で常に変化する。
だからそれに固執して歩みを止めてはいけない。
私たちは自由だ。
自由に選択し歩むことができる存在なのだ。
悲しみに浸る自由よりも、早く新しい環境に慣れる自由を選びたい。
そんなふうに禅語の意味を考えながら気持ちを切り替えた。
また新しい旅のはじまりだ。
自己紹介から始まるレッスンは少しぎこちない。
そこにはあの慣れた空気と笑いはない。
でも、4500分は少しだけ勇気を与えてくれたようだ。
「先生の国ではどうですか?」
「先生のオススメを教えてください」
と、はじめての先生とでも肩の力を抜いて会話できるようになっていることに気づく。
いつもの慣れたレッスンから離れてみて、そんな自分のちょっとした成長を知った。
お世話になった先生たちには、レッスンがなくなる少し前にそれぞれ感謝を伝えておいた。
そういう勘だけは鋭い。
先生たちの健康と本業での成功を祈った。
そんな秋のはじまりだった
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
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