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連絡帳をやめ予定表を配布〜意図とその効果②〜

はじめに

12月はじめから連絡帳を書くことをやめ金曜日に1週間の予定表を子供たちに渡すようにしている。

今回のnoteは、その意図と実感している効果について載せていきたい。

1週間の週の予定表を配る意図

私は、3年生に、連絡帳の代わりに1週間の予定表を配るようにし始めた。その意図は、以下の通りてある。

1.連絡機能について
①忘れ物の減少
②保護者の負担軽減
2.目標について
①1週間の目標を常に目にし、意識し続けることができる
②目標に対する手段を評価改善できる
③目標自体を評価改善できる
3.学習について
①その日の学習の反省
②学習を自ら計画的に進めることができる
③学び方の評価改善
④やるべきことの整理

それでは、それぞれどのような仕掛けを施すことによって、上記の意図を達成することができようにしたのかを話していきたい。今週は、目標についての意図と仕掛け、その効果について述べていきたい。
先週のnote↓

2.目標について

1週間の予定表を配り、毎日宿題だけ以下のように書くようにしている。

週計画表 全体
週計画表 宿題部分の拡大

ねらい①1週間の目標を常に目にし、意識し続けることができる

私は、子どもたちが1週間の目標を立てたにもかかわらず、金曜日になるとどんな目標にしていたか覚えていないという姿をよく目にしたことがある。
そこでこのような形だけの目標になってしまわないようにするためにも、毎日自分の目標を必ず目にすることで意識できるようにすることができるのではないかと考えた。このような意図から毎日宿題を書くために見る予定表の中に目標を書くことで、それを目にする機会も増え、意識し続けることができるのではないかと考えた。
しかし、ただ目標を予定表に書くだけでは、子供たちは意識し続けることはできないと思う。そのため月曜日に目標を書くときに、目標を達成した姿を数値や状態を記入し具体化し、その言葉だけを赤で目立たせて書かせている。このように赤文字にし目立たせることで無意識に目に止まり、目標を意識し続けることができるのではないかと考えた。
本学級では、毎週のように週の目標を立て、振り返り、改善策を考えているが、そんな慣れた子どもたちでも
予定表に目標があって、意識しやすかった。
予定表に目標があると朝から意識してよかった。
という声が上がっていた。

ねらい②目標に対する手段を評価改善できる
ねらい③目標自体を評価改善できる

ねらい②とねらい③では、目標を立てる段階と評価改善する段階に分けて工夫を施している。

目標を立てる段階

私はこれまで、目標が達成できたかいなか結果のみに着目してしまう子供や目標はもてているものの、目標を達成するための手段が何もない、または意識できないという子供も見てきた。
そこで今回の仕掛けは、1週間の目標に対し、どのようにアプローチするか目標の中に手段を書き入れることができるように、目標を作る視点を伝えることにした。この視点は、普段けテぶれ学習で計画を書いているが、その書き方を目標に生かす形で用いることで、手段がない目標から脱却したいと考えた。

けテぶれ計画改善計画の一部

私のもっている三年生にとって、目標を達成するための手段を意識することは難しい。その意識しにくい手段を目標の中に組み込むことで、それを1週間意識しやすくなると考えた。

評価改善する段階

目標や手段を評価改善するときに目標が良くないのか、それとも手段が良くないのか、これを判断することができない姿を多く目にしてきた。そこで、目標が達成できない要因を
目標が高い
周囲の環境

などの要素にまとめたものを提示したことで、目標がよくないのか、手段がよくないのかを考えられるようにした。

けテぶれ計画改善計画の一部

上記のように、目標か手段のどちらがよくないかまず判断をすることで、目標、手段どちらに着目して分析するのか考えやすくなり、今後にどう生かすのか書きやすくなると考えた。
その時、分析や今後の生かし方を記述できるように欄を作り、目標が達成している子はさらに目標のレベルを上げたり、違う目標にしたり、手段を変えたりすることができるようにした。
ここで大切なことは、
手段はずっとやることではないからまずやってみる
ということである。これを子どもたちにも伝え続けている。それによって一番いい学び方を見つけることができるようにしている。

3.まとめ

次週は、
連絡帳をやめ予定表を配布〜意図とその効果③〜として、自ら学習を進めることができる予定表の仕掛けについて述べていきたい。
参考として
以前あげたけ「テぶれ計画改善計画」

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