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遊び×算数 単元「3年小数」2時間目
はじめに
単元小数の2時間目は、1時間目に見出した見方・考え方を用いて子供たちが問題を自分のペースで解いていた。(自由進度) ↓↓1時間目↓↓
本時の問題
本時の問題で、以下の問題から解決を始めた。
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その時、前回の授業で用いた単位1 mas(架空の単位)の問題に似ていることから、前回使った以下のカードを使って解決しようと考えている児童がいた。
子どもが使えると予想したカード n=32
人数は、のべ人数
0.1がいくつ分で考える子18人
位取り表を使う12人
数える3人
ぴったりをつくる2人
カードを作る人は0人
結果は、前回の授業で似た問題をもとに遊んでいたことによって、5.3ミリと上記のカードを使って全員が解決することができていた。
疑問が上がる
本時の問題を解決した後、子供たちは類題を終え、身近にある小数を探す問題に移った。
その時、前回の授業で1リットルますを用いたかさの場面から、長さの場面に変換した経験を思い出し、身近な小数は長さやかさ以外にもあるのではないかと問い思って探し始めた。
すると、子供たちは重さに小数が使われていること、看板などに高さの表記として使われていること、株価等のお金や車屋さんでのお金などで使われていることに気づくことができた。
あまり意識をしていなかったが、最近ではスーパーでもそのような表記があると子供が言っていた。
このように身近にある小数を見つけたのち、
今まで2.3Lは2L3dLと変換できること(その逆も)を学んだけど見つけた小数も同じように表せるのかな?
とある子どもたちが問いをもち身近な小数の表している長さや重さがどれくらいの大きさなのかということに目が向き始め、下記のように議論が起こり始めた。
ある子どもたちの会話
高さ制限3.5メートルということは…
3メートル5センチのことじゃない?
いやいや3メートル50センチのことだね。
29.5キロというのは29キロ5グラムの事だね。
えっ?29キロ500グラムのことだよ!
すると、0.1メートルが10個集まると1メートルになることや、0.1キロが10個集まると1キロになることを前回の授業の具体的な経験から結びつけ、
29.5キロは29キロ5グラムではなく29キロ500グラムであるということまた3.5メートルというのは3メートル5センチでなく3メートル50センチの事であることを図や絵を使って説明することができた。
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さらなる問いの発見
すると、0.1秒が10秒と考えた子がいた。それをGoogleで検索して答えを確認すると、6秒と出てきてびっくひしていた。そして、
0.1分は6秒でGoogleに出てきたけど、どうして6秒なの?
とロイロノートのタイムライに質問を上げた。
それを見た子供たちは、始め、0.1分は10秒だと直感的に言っており、Googleの検索結果を疑っていたが、
どんな場面でも0.1というのは10分の1と同じで、10個に分けたうちの1つ分ということに気づき、
60秒を10個に分けたうちの1つ分、つまり6分であるということを結びつけることができた。
以下はその時の説明である。
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まとめ
本時の授業から子供たちは、以下のように
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分数は、分母の数で分けたうちのいくつ分というように考えており、いくつに分けるかは定まっていなかったが、小数は必ず10で分けるということに気づくことができた。
分数は小数のようにいくつに分けるのかが決まっていないことや単位変換は常に1を聞かれたらその1を使って答えていたという経験(スキーマ)などから0.1分は10秒となっていったのだろう。
また、本時では身近な小数が表す長さや重さがどれぐらいなのかまで解決することを必要としていないが、子供たちの素直な疑問やズレによって学びをさらに深めることができたと考える。
これからも子どもの素直な問いを大切にしていきたいと改めて思った授業になった。