『わたしの心が傷つかないように』を読んで

作・絵  ソルレダ
訳          李聖和

BTSのメンバーが推薦している本とのこと。
読者も十代や二十代の若い世代が多いようです。
娘から借りて読みましたが五十代の私にも
心に残る本でした。

繊細な人の心の様子が丁寧に解説されていて、そこに優しいだけではない真実を投げ掛けた言葉がじんわりと染みます。

「もし相手が自分につらく当たってきたら、同じようにつんけんするのではなく、にっと笑って手を差し伸べてみてはどうだろう」

なかなか難しい笑
簡単に共感は出来なくても読んでいくうちにそういう考え方もあるよね、今までの視点を変えてみてもいいよね、と思わせてくれます。

この本に登場する耳の長さが左右異なるうさぎのソルト、その古い友人のニンジンがとても味わい深いのです。手放しで可愛い、とは言えないかもしれませんがなんともリアルで悲しくて切ないのです。

最近とってもお気に入りでいつも夜寝る前に少しずつページを読んで眺めています。

「わたしの心が傷つかないように」冷静に事象を分析する文章とシュールなイラストの世界観が不思議と癒されます。