にんじんジュース飲んでますか?40代膵臓がんサバイバーの場合
以前、玄米について書いたnote記事を読んでくださる方が多かったので、今回はにんじんジュースについて書いてみました。
他にも一部ではありますが、普段食べているものを、自分の経験をもとにご紹介しています。何かの参考になればと思います。
あくまで、「こういう人もいますよ」と言うことで、医療的な効果を推奨、保証するのもではありません。
にんじんジュース飲んでません。
よく聞くにんじんジュースや玄米食、温浴やマッサージ、そのほか民間療法は特にやっていません。サプリメントも飲んでいません。
現在、膵臓癌3年目。抗がん剤治療終了しています。糖尿病はありません。
にんじんジュースを飲まない理由、それは…ただ「面倒くさい」からです。
こう言うと元も子もない感じですが、正直な理由です。
自分は退院後、ほとんど一日中寝て過ごしていました。例えば10分間、何もせずに椅子に座り続けることは出来ませんでした。2〜3ヶ月は本当にほとんど寝ていました。
我が家は共働きのため、にんじんジュースを毎日作るとなると、ほぼほぼ自分の作業になります。大量の無農薬のにんじんは通販で買えたとしても、それを洗って、ミキサーで潰してジュースを作るという、長時間起立して、腹筋を多く使う作業は到底出来なかったからです。
そしてもしそれを、とてつもなく頑張って日課にしてしまうと、体力はもちろん、「やらなければ」と言う思いが確実にストレスになるであろうというのは明白だったからです。
かといって、売られている野菜ジュースを買って飲んでも、結局保存料がバッチリ入ってたら、あまり意味なさそうですしね。
同じ膵臓癌の患者さんとお話したことがあるのですが、やはりにんじんジュースを作ってほぼ毎日飲まれていたそうですが、作るのが本当に大変で、しんどかったとおっしゃっていました。ただ、このジュースが自分を救うという信念で作り続けていたと言うお話でした。
そのお方は、抗がん剤も卒業されて今もお元気なので、ジュースの効果もあったのだろうと思います。
ちなみにこの頃の自分の食事は、にんじんジュースの代わりに、自家製ミネストローネスープをよく飲んでいました。これで人参を摂取していました。
Youtube見て過ごしていました。
自分の通っていた病院では、先生から軽い食事指導はありましたが、栄養士さんが来て指導してくださるとか、そういったものはなかったので、基本、自分で調べていました。
その中で、色々と民間療法や免疫療法など新しい技術での治療の情報が、お宝のごとくザクザク出てくるわけですが、根本的にうちはお金があるわけでも無いし、自分はそう言うお金は、自分や家族の楽しい出来事にできるだけ使いたいので、興味がそもそもありませんでした。
他の理由としては、よーくページを見ていると、結局は標準治療と併用して治療しているのもあったりして、本当のところ、「どっちの効果が発揮されて改善されてるのかがわからん」と言うのが正直な感想でもありました。
代わりに自分は、リラックスして過ごす時間を一番大切にしていました。
あまり動き回れないので、youtubeをよく見ていたのですが、なぜか今まで全く興味のなかった大食い動画にどハマりして見ていました。美味しそうに食べてる配信者さんがメインです。人がたくさん美味しいものを食べているのを見ると、なぜか自分も「食べたい!」という気が湧いてきます。
そして不思議なことに、ある程度きちんとした量の食事を自力で取れるようになったら、急に全く興味がなくなりました(笑)。
自分は、体調の良い時は普通に肉(牛豚鶏)を食べていたので、食べれる→お腹下す→食欲減る→食べれる と言うループを体調の波に合わせてずーっと繰り返していくうちに、大食い動画のサポートもあり、いつの間にか体重は標準体重より少し軽い程度まで回復していました。
あと、よく見たのは旅行系チャンネルです。外出できないですからね。
スーツくんの動画にとても救われました。旅行は老若男女、年齢問わず、お好きな方多いのではないでしょうか?おすすめです。
食べているものを簡単にご紹介
食べ物について書き出すとキリがないので、今回はざっくりのご紹介になります。今まで特に食生活を気にしていなかった人が改善した程度なので、元々詳しい方には「基本です!」とビシッと言われそうな程度の内容ですが、どこか参考になればと思います。
ちなみに自分は、術後にだいぶ味覚が変化した(抗がん剤投与前から)ので、これは現在の体を守るためのセンサーなんだと思い、変な匂い、風味のするものは避けています。
発病前に食べれていたものでも、今の体で変な匂いに感じるものは極力避けています。
まず、砂糖は甜菜糖、油は米油、オリーブオイルです。
油は酸化したものは特に強烈な匂いがしてムカムカするのですが、米油で調理したものはムカムカがほぼ無く、揚げ物でも美味しくいただけています。
飲み物は家で淹れたはと麦茶が基本で、最近は術後に飲めなかったコーヒーなどカフェイン類も飲めるようになったので、気分転換に飲んでいます(砂糖は控えめ、もしくは無糖)
お菓子は控えていますが、適度に食べます。なるべく果物や果物ジュースで甘いものを補充しています。おやつはお煎餅、バナナ、果物が多いです。
肉類、魚類は極力国産のものを食しています。アメリカ牛は匂いが強烈で食べれなくなりました。
野菜はできる限り地産地消も併用しています。行ける時は、農協のお店に行って買ったりしています。闘病中に一番食べていた野菜は、家で育てたゴーヤです。なぜか食べたいブームが到来して、やたら食べまくっていたのですが、後に調べたら、膵臓癌に効果があるという記事もいくつかありました。
小麦は一部パスタとパンに強烈な匂いと、食後に気分が悪くなるものがあるため、全粒粉のパスタに変更。パンも全粒粉、カンパーニュなどのパンにしています。今流行りの高級パンは、たまにお土産で頂いたりのですが、ほとんど食べれません。
不思議なことにうどん、ラーメンは大丈夫なのです。小麦に関しては何か、産地とか、調理方法に問題があるのかもしれません。
他にも「小麦は腸に悪い」説もあるので、よく内容を選んで食べています。
他、食品表示のラベルに謎のカタカナが多い、成分表示の行数が多い商品は避けています。いちいち調べるのは大変だし、気にしすぎると何も食べれなくなるので、数個NGワードを作って、あとはこの範囲で気にする程度です。
治る!と言う気持ちと、体の声が大切
自身の病気や体の状態に合わせて、ある程度バランスが取れている食事を取り、よく休んで、治るんだ!と言う気持ちを大切に日々を過ごしていれば、巷でよく言われている食べ物を無理して実践しなくても、改善する場合があるよという事例です。
体が弱っている時に美味しい!と感じたものって、意外と後で調べてみると、その時の体が一番欲しているものだったりするので、その時に食べたいものを食べるのも、一つの手がかりになるかもしれません。
自分はただの運だけで、今まで生きながらえているのかもしれません。
ただ、こういう過ごし方で、3年過ぎました。と言うのもまた、事実です。
みなさまが、良い食との出会いにより、健康であられますように。