杵と臼も使わず家でもちをついたらアイデアが止まらなくなった話
年末年始は家族(主に大人)が体調を崩したので、お正月らしいことがほとんどできなかった。
毎年困る『おもちが余ってアレンジどうしよう問題』略して『おもン題』にも今年は頭を悩ますことがなかった。
というよりおもちを買っていなかった。
おもちのない正月なんて、ひろみゴーのいない紅白歌合戦みたいなものだ。
心にぽっかり空いた穴を寂しく見つめていたら、
「あるよ」
と妻が出してきたのがこれだった。
「なんで出来上がったおもちじゃないんだ!」
と声をあげる私に妻は「家でつくのよ」と微笑む。
これだからシロートは、という心の声が聞こえてくるようだ。
でも待って。
うちには杵も臼もなければ、もちつきの経験者もいないんだが?
でも年始早々の妻からの挑戦!
上等じゃないか!
できるもんなら家でもちつきしてもらおーじゃないか!(他力本願)
ということで、三が日もとっくに過ぎた1月11日のお昼どき。
記念すべきマイトン家の第一回おもちつき大会スタートだ!
【作り方】
① もち米 2合を研いで、浸水せずに水360ccを入れて炊飯器へ。
② 通常の炊飯モードでスイッチオン。
③ 炊けたら器に出して、麺棒でつっつく。
「じゃあがんばってね」
テレビを見てくつろいでいたら、やっぱり渡された炊きたてのもち米。
麺棒でつんつんし始めると意外と楽しい。
すると3歳の次男がやってきた。
「〇〇くんもやるー!!」
そうだよね。なんでもやりたいお年頃だよね。
そこからは3歳のもちつき師匠がつつき疲れたらサポートに入る2人体制でつんつんぺったん。
5分程だろうか。お米の粒が残っていても大丈夫とのことでもちつき終了。
え?完成なの!?早い!
早速海苔の上につきたてのおもちを置いて、シュレッドチーズを乗っけてみた。
醤油につけていただきまーす!
「うんまー!!」「おいしー!!」
お米とおもちの中間くらいの食感で、ほわほわしておいしい。
焼き餅とかお雑煮に入れるには柔らかすぎるけど、そのまま食べるなら100点満点!
これは他の味も試したい!
早速、冷蔵庫の中から使えそうな食材を出してみた。
● 納豆
いきなりクリティカルヒットきたー!
納豆優勝!!文句なしの相性で最高!
● 鮭明太子
鮭の塩気と明太子のつぶつぶを包み込む優しいおもち。最高!!
ってご飯に合うんだから当然か?
● 天かす
ほわほわおもちに、サクサクの天かすがアクセント効いていて、これまた美味い!!
● カレーせんべい
天かすの食感に味をしめてせんべいもイけるんじゃないか?と思ったらビンゴ!
カレーのピリッとした辛みとおもち。ほわほわボリボリ。新・食・感!!
● あんこ
辛いのが続いたから甘いのも食べたくなってきた。これはおはぎだな。間違いない。
● さて次は?
大根おろしとしらす。
食べるラー油。
ツナマヨ。
スルメ。
どうしよう。アイデアが無限に湧いてくる。
天才かもしれない。
駄菓子菓子
気付けばお皿はピッカピカ。
あっという間に無くなってしまった。
想定外だったのは3歳の息子が食べまくったこと。
市販の切り餅だと喉に詰まらせないか心配だから小さく切らないといけないけど、これだとその心配もない。
何より添加物も入ってないし、できたてで美味しいし。
あとは納豆が美味すぎた。
納豆だけで何回もリピートしてしまったから新しい味に回すおもちが残らなかった。
作る過程から食べるまでずっと最高だった。
「おもちサイコー!(語彙力に乏しい私)」
「まけないぞー(謎テンションの3歳児次男)」
「もちもちしたもちの味のするお米だね(当たり前のことを正確に伝えてくれる冷静な長男)」
「またやろーねー!!(優勝の立役者である妻)」
家族全員で楽しくて美味しすぎて最高の昼ごはんだった。
これはあれだ。
B’zが出演した紅白歌合戦みたいなもんだ。