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書評:聴かずぎらいのための吹奏楽

吹奏楽マニア×音楽ライターが吹奏楽について語っています。
結構前に読み、どういう経緯でこれを読むに至ったか覚えていません。
現役で活動している人のみならず、吹奏楽聴き専にも納得してもらえるように…と書かれています。


また、吹奏楽が苦手な人にも配慮しているような内容です
(そもそも吹奏楽が苦手な人は、こういう本は読まないか…)。

日本の吹奏楽史、コンクールの歴史、トレンドやこれからの展望など幅広く語られています。


有名な楽曲の構成や作曲者の情報、その曲が演奏された時勢などはおもしろいですね。
紹介されている曲数が多いので、説明はどれもあっさりですが、
ガツガツに音楽の説明ではないので…音楽知識が無い私でも軽く読めます。
現役で活動している身からすれば、吹奏楽の活動って視野が狭くなりがちです。
目の前にある譜面だけではなくて、作曲者そのものや音楽の背景にも目を向けるといいのかもしれません。

まあ、私は社会人吹奏楽団オタクなので…
知っている団体名が突然紹介されていて、ニヤッとしました。
こういうところで自分が所属しているバンドが紹介されていたら、嬉しいですよね(所属していた人間に一報を入れたのであった)。


卒論の時にこの本があったら、参考資料としてありがたかったかもしれない
(卒論は吹奏楽で活動している人たちの心持ちについて書きました)。

聴かずぎらいのための吹奏楽
著者:漆畑奈月、小室敬幸
アルテスパブリッシング、2023年6月
https://artespublishing.com/shop/epub/86559-279-5/

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