#ヨガのこと|日々、生き方をデザインするもの
「ヨガってなんですか?」と聞かれたらどう答えたら良いのか
ヨガを伝える立場になっても、「ヨガってなんですか?」という類いの質問の答えには悩まされてきました。
どこかに書いてあるお手本のような答えも良いけれど、自分の言葉ではないので居心地悪いし説得力がない気がするのに、真っ直ぐに伝える言葉もなかなか見つからない。
ですが、最近、ヨガって日々生き方をデザインするものなんだなぁと、素直に思えるようになりました。これは、私にとってとても嬉しい、愛おしい発見でした!!
ヨガって何?と聞かれたときも、体と心への効果だけでなく、「生き方が変化*していくもの」というようなお返事になってきています。(*この変化は、向き合うから着々とそうなるという感じです。)
そんなことを言えるようになってきたのは、今の自分として、日々「自分の生き方(自分はどうしたいのか)」に向き合うことを決められたからです。
「自分がどうしたいか」を決めるには今いる位置を確認することが大切です。
いきたい場所があっても、現在地がわからなければナビも経路を示してはくれません。道を聞いても、現在地が違っていたら全く別の場所に到着します。
ヨガは、ポーズそのものではなく、ポーズをとっているときのあり方にも目を向けます。
ありのままの自分をただ受け入れるという作業を行います。
そのことは、もしかしたら直接的ではないかもしれませんが、普段の生活の中で、自分を俯瞰して見ることにも繋がります。
自分がみえる(わかる)と、自然に自分の望むものに向き合う準備も出来ます。
そうして、ヨガを行う自分が、自分の日々向き合うものと緩やかにリンクしていることを実感しました。
その事で、自分なりに先の質問の答えをお伝えしやすくなりました。
ヨガが遠い存在になっていた頃
最近のヨガ記事やInstagramのヨガの投稿を見ていると、「生活の中にヨガがある」とか「ヨガが生活そのもの」というような表現がよく見られます。
そして、ある記事のインタビューでは、著名なヨガインストラクターの方が「練習時間は?」と聞かれて、「毎日の生活全てが練習です」と仰っていました。
Instagramのハッシュタグにも、「ヨガのある生活」「ヨガライフ」「ヨガのある暮らし」など、生活と切っても切り離せなくて、というような表現が多いですね。
ヨガを伝えることを決めた最初の頃、私の中でそのイメージは勝手に、
・仙人みたいでストイックな人たち
・見た目ナチュラルだけどやっぱり突き抜けた人たち
・憧れるけどそれを体現するのは大変そう
というものになっていました。
そして、ヨガをインストラクターとして伝えようと思った時、学ぶことの範囲の広さに、知ろうとすればするほど、どこから学びを深めたら良いのかわからなくなり、手をつけたくなくなり(実際フェイドアウトしてました!)、学ぶことにも恐れをなしていました(笑)。
そして、「ヨガインストラクターって言えないわ、これじゃ」とどこかで、学ぶことも億劫になり勝手にふてくされた時期がありました。
悶々としながら、なぜ素直に学べない、実践できないのかと思う日々でしたが、ふと、あるキッカケで「もっと身近なものかも」と気がつきました。
どうしたらそんな身近に感じられるのか
私は身体を動かしていたから(エアロビクスのインストラクターからキャリアスタートしてます*)身体を動かすこと繋りでヨガをはじめました。
そのエアロビクスインストラクターも、運動なんて苦手でまさか行うなんて思ってなくて、人前に立ってそれを伝えるなんて考えたこともなかったから、運動することでいろいろなことが変わりました。
ですが、急に変わったわけではなく、運動することで今までの自分、新しい自分と少しずつ向き合うことになりました。
そのうちに生活の中に入り込んで、変わったことも習慣になりました。
運動は、今の私のあり方を教えてくれるもの、作ってくれたものだったのです。
それを認識した時、ヨガを行うことも、そうして日々に入り込んでくるものなのだろうと納得しました。
そして、長く親しみのあるものになる面白さも素直に感じることが、やっと(笑)出来ました!
ヨガは
日々生き方をデザインするもの
ただ日々の生活の中にあるもの
これまで行ってきたダンスフィットネス~健康運動指導に携わるいろいろも全てまるっと含めて、ヨガとなりました。
もし、「ヨガって宗教ちっく」って思っていたり、「めっちゃストイック」に思えていたり、「敷居が高いもの」と思っていたら、
意外に「日々の生活=身近にあるもののこと」だったと思って親しみをもってもらえたら嬉しいなと思うし、それを伝えられるレッスンにしたいのです。
*****
※「生き方をデザインするもの」と書いたので「デザイン」という言葉についてメモしてみました。あらためてデザインってなんだったかなって思ったのでメモ。
デザインとは
ーデザインの定義、デザインとは何か、何を意味するか
「デザインの定義」
デザイン(英:design)とは、「美しさ」や「使いやすさ」などの狙いを実現するために創意工夫すること、および、その創意工夫の成果を反映させた見た目や機能のあり方のこと。多くの場合「図案」「模様」「設計」「造形」「構想」などと言い換えられる意味合いで用いられる。
「デザインとは何か、何を意味するか」
「デザイン」は、基本的に「意匠」の要素を含むものであり、外観、機能、性能などをより良いものにするための工夫そのものの表れであるといえる。「美しさ」「斬新さ」「使いやすさ」「使い勝手の良さ」などのような目的が意識され、それが具体的な形に落とし込まれたものであれば、装飾であれ実用品であれ抽象的な構想であれ「デザイン」という表現が当てはまる。もっとも、そうした目的意識の有無を度外視して(単に「柄」や「構造」程度の意味で)「デザイン」の語が用いられる場合もないわけではない。
ー実用日本語表現辞典より
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?