横須賀市・移住してスパイスカレー☆息を吹き返した古民家は自然とアートの優しい空間☆熱い想いとは
総務省統計局「平成25年住宅・土地統計調査」の調査によると、横須賀市の総住宅数が196,300戸、空き家数は28,830戸で空き家率は14.7%です。
横須賀市が山や丘陵地帯が面積の多くを占めるという地理的特徴が影響しているそうです。
参考:横須賀市の地形(ジオテック株式会社)
本日、紹介するお店も丘陵地帯にあります。車は入るのは厳しそうな場所に歩いて行ってきました。
丘の上のカレー屋 hatis AO
県立大学駅から徒歩約10分のところに hatis AO(ハチス アオ)があります。スリランカカレーをベースにしたスパイスカレーのお店です。
大通りから脇道に入り、狭い道を上っていきます。
さらに階段を上がったところに、お店があります。
入り口はこの奥です。外観は民家なので、まるで友人宅を訪問するような感覚です。
玄関の引戸を開けると広い玄関とやわらかい光、爽やかな笑顔の店主中山さんが迎えてくれます。
ゆっくりじっくり生まれ変わる
hatis AO(ハチス アオ)は昨年の夏にオープン。
岡山県出身の中山さんがカレー屋さんを始めるために物件を探していたところ、この民家に出会い一目惚れし、横須賀に移住してきました。
建物は平屋です。全体的に年季が入っていますが、入居してから少しずつ改修や塗り替えを行ってきました。
店名になった「青」
一番奥の客間に行くと、パッと目に入るのは青い壁です。
以前の借主が、DIYで改修した際に「横須賀の海と空のイメージ」で青い珪藻土を塗りました。
中山さんもイメージに共感し、店名に「AO」と付けたそうです。
天井の組木が扇のような放射状になっています。
建物の造りの丁寧さと美しさに感動です。
大きな青く塗られた壁に合うようにグリーンや素敵なオブジェが飾られています。大きなスピーカーからは心地よいジャズが流れています。
70年代のもので20万円相当のものを中古で1000円で購入したとのこと。
おしゃれな陰影
竹の花器をランプシェードに再利用して、美しい陰影を演出しています。
中山さんのセンスが光るインテリアにただただ感心。
自然との一体感
壁側のカウンター席。
大きな窓からは、庭の植物や山々が目に飛び込んできます。
この日は雨。
濡れた緑が輝いているように見えます。
「横須賀にこんなに美しい風景あったのね」と自然いっぱいの横須賀の良さを改めて感じます。
縁側もあります。
碁盤をテーブルとして使用しているのが、ユニークなアイデアですね。
可愛い座布団は頂き物とのこと。
この日は、男性のお客様が一人で来店され、座布団に座って、カレーを食べた後、本を読みながら寛いでいました。
開いた窓から、風を感じ、優しい雨音とジャズの音楽を聞きながら過ごすことができる「とっておきの場所」です。
スパイスカレー
メニューは日替わりです。
スパイスカレーとコーヒーのセットで1,400円、量が少なめのレディースセットは1,300円です。
本日はフィッシュペースト、ダルと油揚げとネギ、副菜3種です。
ワンプレートに副菜3種が乗ったスパイスカレーが出てきました。
炒めたもの、揚げてあるもの、煮込んだものなど、それぞれの食材を別で調理し、味付けするなど丁寧に作られています。
ヨーグルトは自家製です。
ゆで卵は熊本の赤酒に漬けて、まろやかさと甘さを加えています。
本日のカレーは身体に優しいカレーになったとのこと。
スパイスがほんのり効き、優しいまろやかな味。
副菜を混ぜて食べると、それぞれのおいしさが重なり合います。
本日のコーヒーはコロンビアです。
自家焙煎した豆を注文後に挽いて淹れてくれます。
使用している水は走水の湧き水を使用。コーヒーが一層、まろやかで美味しくなるとのこと。
コーヒーの芳醇な香りに癒されます。
一息ついて、ゆっくりと庭や店内の空間を見渡して楽しみます。
スローライフ
中山さんはここまで続けてこれたのは、横須賀の多くの人の支援や協力のおかげだと言います。
その一人、DIYをお願いしているというARUPAKAさんにお話を伺うことができました。
オープン当初のお店は「荒れてはいないけど、これでオープンするのかな」というレベルだったそうです。
庭に面して燦々と日差しが入る場所に「折角の日当たりを活かそう!」とDIYで縁側を作りました。
少しずつ手を入れながら、スローライフ的な良さを中山さんと一緒に楽しまれているとのこと。
走水の水を汲んできて下さっているのもARUPAKAさんです。
軌道に乗るようにサポート
hatis AOは基本は土日のみの営業です。
本格的にオープンしてカレー作りに専念したいと考えていますが、平日は自分の生活のために別の仕事をしています。
食材は徒歩と公共交通機関を利用して買い出しをしている状況です。
「そんな状況では本人が潰れてしまう。経営が軌道に乗るように支援したい」とサポートしているのは、経営コンサルタントの浅野賢さん。
クライアントは全国各地の企業のため出張が多いですが、時間があればhatis AOに足を運び、相談相手になってアドバイスや支援を行なっているとのこと。
生まれも育ちも横須賀の浅野さんは、「横須賀市の経済活性化のために、中山さんのようにお店を始めたい人、起業したい人を自分の専門分野で支援したい」と言います。
どんどん輝いていきます
中山さんは全国各地の調味料や三浦野菜などを使用して、斬新なオリジナルのスパイスカレーを日々、追求しています。
「いろんな人にここに来て、ゆっくりスパイスカレーを楽しんでほしい。スパイスの美味しさを味わってほしい。古民家を再生していきたい。美味しいスイーツやスパイスのお酒も出したい。」と実現したい想いが溢れています。
中山さんの努力や店内を丁寧に手掛けてくれるARUPAKAさん、浅野さんやその他、多くのサポートしてくれる皆さんの力で古民家が息を吹き返し、どんどん輝いていきます。
そして、美味しいと食べてくれるお客様の存在がhatis AO(ハチス アオ)を育んでいきます。
これからもhatis AOさんを応援しながら、見守っていきたいと思います。
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hatis AO(ハチス アオ)
横須賀市富士見町2丁目19(地図)
電話:なし
営業日 土曜日・日曜日
12時00分~18時00分
Free Wi-Fiあり
☆店内のレンタルあり
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