日本人ムスリムがモロッコでラマダン #1
こんにちはアヤです。モロッコでは4月14日からラマダンが始まりました。ここではラマダン中のことについて投稿していきたいと思います。
モロッコでラマダンを迎えるのは今回が初めて。そこでnoteにその記録を書いていこうと思います。
ラマダンとはイスラーム暦9月の断食月のことです。この期間は1ヵ月程度あります。イスラム教徒の人々は日の出前から日没まで断食を行います。そのため、日没後は家族で集まってイフタールを楽しみます。
断食中は食べたり飲んだりしません。また、喧嘩や悪口を言うことも良くないとされています。普段喫煙している人も断食中は喫煙を我慢しています。そのため、普段利用するようなカフェやレストランは日中閉まっており、マラケシュなどの観光客や非ムスリムが多い都市にあるカフェでは外から開店しているのが分からないようにゲートで囲われています。
さらに飲食店以外の会社は仕事時間を短縮しています。実際に、在モロッコ日本国大使館はHPにラマダン期間中の開館時間短縮を掲載しています。このように国全体がラマダンモードになるわけです。
さて、みなさんは断食と聞くと「辛い」「大変そう」というイメージがあるのでは無いでしょうか。実際に私が日本で断食を行なった時には周りから「1ヶ月も断食するなんて無理」「そんな大変なことしなくていいのに」「低血糖になって倒れちゃうよ」と言われました。確かに、最初のマラダンでは辛さもありました。そのため今回のラマダン前も緊張していました。
そもそもラマダンはコーランの最初の啓示がされた神聖な月です。そのためイスラム教徒の人々はこのもっとも祝福された月をとても楽しみにしています。私の義理兄弟は「ラマダンがとっても好きなんだ!アヤもきっと好きになるよ」「今年からラマダンをするんだ、楽しみだね!」と言っていました。また、家族や外で会う人から「ラマダン ムバラク」(ラマダンおめでとう!)と言われます。
このようにモロッコの人々はラマダンを楽しんでいるのです。そんな環境にいるためか、日本でのラマダン期間よりリラックスして過ごしています。喉が渇くこともありますが普段よりも精神的に安定した日々を送れているような気がします。
また、ラマダン期間中もコーランを読んだり施しをすることが良いとされています。私はアラビア語で書かれたコーランを読むことができません。そのためアプリでコーランを聞いたりしています。礼拝についても「練習中」という感じです。夫に教えてもらったり自分で勉強しています。
モロッコでラマダンを家族と迎えることができて本当に良かったと思っています。ラマダン前、ラマダン中、ラマダン後を経験できること。イスラム教徒としての日々の過ごし方を実際に経験できることはとても貴重な体験です。ラマダンはまだ続くのでそこでの気づきをまた書いていこうと思います。
読んでいただきありがとうございました。