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ザ・シャネルズ / ラッツ&スター - ランナウェイ - 1980

初夏に聞く爽やかな歌・・・
ということで、当時爽やかなCMに使われたこの歌だなあ。

最初はシャネルズというグループ名でしたけど、不祥事により謹慎期間を設けた後、名称変更しての再出発でしたね。

そして、今はあの黒人メイクは問題になってしまって、ダメなのだろう…黒人文化と、音楽に対するリスペクトではあるのだけどもっっ 人種問題はホントにセンシティブで、一種、狂気じみているとこもあります。

カルピスのキャラクターもダッコちゃんも、ちびくろサンボも…今となっては幻のキャラクターですしね。

いやさ「ちびくろサンボ」は出版禁止になったんだっけ??
なってないか(・・? どうでしたかしら。
内容が問題視されてるものの…とりあえず、なのかな?

さてさて、話が逸れました。

シャネルズの結成は1975年。中学時代の同級生で、アメリカのオールディーズ好きなメンバーが集まって、コーラス・グループのシャ・ナ・ナとザ・チャンネルズから、名前を取って「ザ・シャネルズ」として、シャ・ナ・ナのコピーバンドとして活動を始めます。

Sha Na Na 「I Wonder Why」1973

シャ・ナ・ナ自体がコピーというか、カバー曲が多かったり…そして、映画「グリース」にも出てました。
こちらは白人によるドゥーワップグループになりますね。

一方、The Channels「That's My Desire」1957

こちらは黒人のコーラスグループになります。

そして、シャネルズですが「ぎんざNow」※近田春夫さんも司会をしてた…に出演したりなんかしてましたね。
はい、リアルで見てました。覚えてます♪

あの番組は色んな人の登竜門だったんですよね。
レイジーとか清水健太郎さんとか、ハンダースも出てたし。
お笑いの人と歌手と、両方色んな人がこの「ぎんざNow」と言う番組から誕生、デビューしました。

その後 ヤマハのアマチュアバンドのコンテストに出場して、大瀧詠一さんや山下達郎さんと交流を持ったりしつつ、
新宿のルイードで地道にライブを開催。

で、自分たちを印象付けるスタイルを模索した結果、
メインボーカルが顔を黒く塗ることを思いつき、
タキシードを着て、歌うことを思いついたそうです。
その間、何度かメンバーチェンジを繰り返しつつ。

そして、1980年にレコードデビューに到ると…

「ランナ・ウェイ」1980

これ…ホント、インパクト強かったです。それまで、あまりこのようなスタイルでは、日本人やってなかったので。

ドゥーワップはもちろん知られていたし、日本で市民権を得て無かったって言うわけではなくて、あくまでオールディーズナンバーの一部として、モータウンとかロカビリーとか…
アメリカンポップなオールディーズ・ミュージックと、一緒くたにまとめてざっくりと…洋楽ファンでない限りには、そんな程度で。

例えば、ベンチャーズとかビーチ・ボーイズとかは知られていたし、日本人がアメリカンポップを歌ったり、グループサウンドとか、ビートルズとか、コーラスグループやフォークやら…その時代には確かにブームになりましたが、
昭和40年代のことですからね~
一昔というかふた昔前の音楽。

まぁ、時代を超えてのリバイバルブームに、一躍かったわけですね、

最初は本職として、みんな仕事を持っていて掛け持ちで、
まあ色々と…と言うか。くだんの事件があったことで活動休止して、(この休止に至った事件は、ネットでは何処にも書かれてないっっ 今だったら絶対復帰できないって、そう言うスキャンダルかなあ)

それぞれ本職に一年間専念し、1983年にシャネルズ改め
ラッツ&スターというバンド名になりました。

「め組のひと」1983

これは資生堂のCMソングでもありました。

下記はシャネルズ時代の曲だったりする。1983年以前の。

「トゥナイト」1980


「街角トワイライト」1981


「ハリケーン」1981


「涙のスイートチェリー」1981

「ペパーミント・ツイスト」


「Tシャツに口紅」1983

実は、一番好きな歌って言ったら、
ラッツ時代になってからのこの曲なんだけども…

タイトルは「カラーに口紅」のもじりでしょうねww

Connie Francis - Lipstick On Your Collar 1959


でも「ランナウェイ」は、やはり特別な曲って感じもするので、今回はタイトルに「ランナウェイ」持ってきた。

ってかー 
大瀧詠一さんと松本隆さんの作詞作曲なんで、
どうしても私好みな曲ですねっっっwww

そうそう、このCMだった。パイオニアのラジカセ。
この駅のシーン。

「父は本を持って家を出た。
 僕はランナウェイと汽車に乗る」

このセリフがね、なんか本当に印象深くて、BGMと共に心に刻まれたわけですよ…ハイ。一瞬のCMなんだけど、抒情的なセリフとは異なり、警官に呼び止められて(職質?) 走りゆく汽車を未練たらしく眺める、少年の顔が何ともドラマで、そこが良かったのかなww

いずれにしても、この曲を名曲たらしめた、
映画のようなワンシーンCMでした。

そういう意味で、映像と音楽って紙一重なんですよね。

そして、ラッツ&スターはその後もヒットを飛ばしますが、
それぞれのソロ活動が多くなり、まあ、またなんだかんだあったんで…活動休止して、再集結して…というように、解散はしていないけども~という状況のよう。
そこは色々とお察しですよね、大人の事情。

「夢で逢えたら」1996

大瀧詠一さんの曲ですが、この歌もまた名曲です💛
色んな人がカバーしてますけど、
やっぱりラッツ&スターのが一番かなあ、私には。


F2blogに書いてあるものを、訂正・加筆・リンク修正の上、こちらに再度マガジンとしてまとめてUPしています。

「My Favorites〜音楽のある風景」
 2021/04/28 掲載記事より転載


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