自律神経をコントロール【香りのお守り】
アロマテラピーとは香りを使った芳香療法です。植物から抽出した芳香性の物質である精油(エッセンシャルオイル)の香りは、ダイレクトに脳に作用し、感情や本能に強く働きかけます。植物には心身を癒す作用があり、自然治癒力を高めまてくれます。
⇩こちらに詳しく載せています
★ 香りで自律神経をコントロール
● 香りのお守り
長年頭痛とめまいで体調が悪く25年ほど薬漬けでした。もともと自律神経が不調だったところに、次男を妊娠しているときに主人の両親と同居になりさらに悪化、常に交感神経が優位に働き、睡眠がとても浅くなったことも原因だったのかもしれません。
アロマセラピストの学校に通ってからは、香りを生活に取り入れ朝~日中は交感神経をアップする香りを、夜は副交感神経が優位になるリラックスする香りをデュフューザーで香らせ、オイルでセルフトリートメントしました。
お陰様でもう17年以上薬に頼らない生活をしています。元気になったのは、良質な睡眠が出来るようになったからだと思います。今では薬の代わりに、元気の出るのスプレーとロールオンタイプのオイル【香りのお守り】を
持ち歩き自律神経を上手にコントロールしています。
…といっても生まれ持った体質はそう変わらないので、寒暖差や疲れがたまってしまうと、めまいの前兆でクラっとしてしまうこともあります。香りだけでなく、森林療法、心理学、自然療法など学んだことを生活に取り入れ香りのお守りを使ってめまいや頭痛が酷くならずに済んでいます。
● 元気の出る魔法のスプレー作り
何か嫌な事や人間関係でちょっとイラッとすることがあります。そんなときはいつも持ち歩いている香りのスプレーを髪にシュッとひと吹きして気分転換。香りは嗅覚からダイレクトに大脳辺縁系(感情を司る脳)へ0.2秒で届くので瞬時に気持ちがハッピーに! ストレスが病の源、嫌な気持ちを長く留めずに済む素晴らしいアイテムです。
元気の出る魔法のスプレーを作るときのポイントは、自分の好きな香りで作ることです。香りのことをお伝えしているワークではどうゆう感じの香りを作りたいか今の気持ちを簡単にお聞きして、「リラックスしたい」「リフレッシュしたい」「集中力をアップしたい」「ぐっすり眠りたい」などを伺い、それに添った何種類かの精油をご提案して嗅いでいただき、その中の好きな精油を3種類ほど選んでもらいます。
精油には様々な効能があり、本などに詳しく載っていますが、好きな香りが今の自分に必要な香りだと思いますので、選んだ香りをブレンドして作ってもらいます。同じ方でも季節や体調、生理周期で香りの好みが異なることがあるのも面白いです。
また同じ香りをコンスタントに使い続けるよりも、ブレンドの中身を少し変化をつけたり、お気に入りのものでも、少しお休みをする使い方が望ましいです。香りのスプレーは保存料が入っていないので少な目に作り1カ月以内に使いきってもらいます。
30mlの元気の出る香りスプレー作り
材料
基材は無水エタノール 5ml
2、3種類の精油を全部で6滴 (1%濃度)
精製水25ml
● 精油のブレンド【シナジー効果・クエンチング効果】
●シナジー効果(相乗効果)
精油は単品で使うより2、3種類をブレンドすることにより、精油同士がお互いの成分の効果を高めてくれると言われています。
●クエンチング効果
1つの精油はいくつもの芳香成分で構成されています。精油成分の中には毒性をもつ強い作用のものもありますが共存する別の成分が和らげてくれると言われています。
レモングラスはアルデヒド類のシトラールを70~80%含んでいて、抗菌、効真菌、鎮痛作用に優れます。しかしシトラールは皮膚に強い刺激を与えます。共存するモノテルペン炭化水素のリモネンがその成分を緩和すると言われています。(トリートメントに使う場合は濃度に注意が必要です。)
モノテルペン炭化水素類のリモネンを多く含む柑橘系の精油をブレンドすることでクエンチング効果が発揮されます。
● 精油の希釈濃度
精油は植物の成分を濃縮したもなのでとてもパワフルです。基本原液では使いません。トリートメント用オイルを作るときは、キャリアオイル(植物油)などの基材で希釈して使います。
精油1滴は約0.05ml
キャリアオイル(ホホバオイル他etc)10mlにブレンドする目安は.
1敵 0.5%濃度. 2滴 1%濃度. 4滴 2%濃度.
フェイシャルは0.5%、全身トリートメントには1%~2%くらいがお勧めです。
● ホホバオイル 他 キャリアオイル
キャリアオイルの植物とモデルさんの写真を撮ってレイアウトしてオイルのことをまとめてみました。⇩
★ エッセンシャルオイルの植物
精油(エッセンシャルオイル)の植物の写真もたくさん撮ったので図鑑のように作ってみました。庭のハーブの妖精さんや植物園などで撮りました。
写真の技術はありませが「可愛いね~」って言って話しかけて撮るとどれも可愛く撮れました。(*^-^*)
● 精油の抽出部位
植物によって精油の抽出部位が異なります。
【花】
ローズ、カモミール、イランイラン、ネロリ etc.
【花.葉】
ラベンダー、ペパーミント、ゼラニウム、クラリーセージ、ローズマリー、マジョラム etc.
【葉】
ティートリー、ユーカリ、パチュリ、レモングラス etc.
【果皮】
オレンジ、グレープフルーツ、レモン etc.
【種】
カルダモン、フェンネル、ブラックペッパー etc.
【根】
ジンジャー、ベチバー etc.
【木部】
ローズウッド、シダーウッド、サンダルウッド etc.
【樹脂】
フランキンセンス、ミルラ、ベンゾイン etc.
植物の抽出部位をイメージして心にどう作用するかを想像してみると効能とはまた違った精油の見方ができ面白いです。
● 抽出部位から読み解く香りのイメージ
花から抽出した精油は甘い香りに包まれながら優しさと安らぎがほしいときに、光合成をする葉から抽出する精油は呼吸するイメージで気持ちを新たにリフレッシュしたいときに、果皮から抽出する精油はフレッシュなイメージで気持ちを明るく爽やかにしたいときに、種から抽出した精油はこれから育っていくイメージで何かに向かって挑戦したいときに、根から抽出した精油は大地の力強いエネルギーでグラウンディングして自分軸をしっかりとしたいときに、樹脂や木部から抽出する精油は中心をイメージして過去や未来へのネガティブな思考を止め、今の自分に戻る瞑想のときに使うとよいかもしれません。ときにはこんな風に自分の感性で精油を選んでみるのも楽しいですね。
● 精油の化学
精油は主に炭素C、水素H、酸素Oで構成されています。各植物の精油に含まれる芳香化学物質の分類の特徴を覚えておくとトリートメントオイルを作成するときなどに参考になります。
★テルペン系炭化水素.
弱い消毒、殺菌作用をもち他の精油成分の強い作用を和らげる効果をもっています。
⚪モノテルペン炭化水素
多くの精油に存在します。抗菌、抗ウイルス、血流促進、免疫力強化など…
高濃度で使用すると皮膚刺激がある。
●リモネン(オレンジ、グレープフルーツ、レモン、ブラックペッパー)
消化促進・鎮静
●α-ピネン(サイプレス、ジュニパー、フランキンセンス)
強壮・殺菌消毒・収斂・鎮静
●カンファン ●γ-テルピネン 他
⚪セスキテルペン炭化水素
優れた抗炎症、抗ヒスタミン、抗アレルギーなどの作用が特徴
香りが強いものが多いのでブレンドするときは少量にするとよい。
●カマズレン(ジャーマンカモミール)
抗炎・鎮静・抗ヒスタミン
●カリオフィレン(ブラックペッパー、キャロットシード)
強壮・抗アレルギー
●クルクメン ●セドレン ●パチュレン 他
★アルコール類
⚪モノテルペンアルコール
優れた抗菌、抗ウイルス作用を持つ、比較的肌に優しく毒性が低いので幼児や高齢者にも使いやすい。
●ゲラ二オール(ゼラニウム、ローズ)
鎮痛・収斂・抗不安
●テルピネン-4-オール(ティートリー、スイートマジョラム)
鎮静・鎮痛・抗菌・抗真菌・抗炎症
●メントール(ペパーミント)
鎮痛・抗菌・
●リナロール(ローズウッド、イランイラン、ラベンダー)
鎮静・血圧降下・抗不安
●シトロネロール ●ツヤノール ●ネロール ●α-テルピネオール 他
⚪セスキテルペンアルコール
強壮作用、免疫強化、抗アレルギー、比較的肌に優しい
●セドロール(サイプレス、シダーウッド)
鎮静・鎮咳・静脈強壮
●サンタロール(サンダルウッド)
抗ウイルス・強心
●ネロリドール ●カジノール 他
⚪ジテルペンアルコール
エストロゲン作用 (エストロゲンと化学構造が似ている)
●スクラレオール(クラリーセージ)
強壮・エストロゲン作用
★フェノール類
作用が強いので、低濃度、短期間で使用します。
●オイゲノール(クローブ、パチュリ)
鎮痛・抗菌・麻酔
●アネトール(フェンネル)
エストロゲン作用・消化促進
●チモール ●メチルカビコール 他
★アルデヒド類
低濃度、短期間で使用します。
●シトロネラール(レモンユーカリ、レモングラス)
抗菌・抗ウイルス・抗炎症・鎮痛・昆虫忌避
●シトラール(メリッサ、ゼラニウム、レモングラス)
抗菌・抗真菌・鎮静・抗ヒスタミン
●ゲラ二アール ●アニスアルデヒド ●ベンズアルデヒド 他
★ケトン類
低濃度、短期間で使用します。
●カンファー(セージ、ローズマリー)
鎮痛・筋肉弛緩
●カルボン ●メントン 他
★オキサイト(酸化物)類
優れた去痰、抗菌、抗ウイルス、免疫強壮
●1.8シネオール(ローズマリー、ユーカリ、ラベンサラ)
免疫強壮・抗炎症・去痰
★エステル類
甘くフルーティーな香り、花の精油に多い 神経系の鎮静、鎮痛
●酢酸リナリル(クラリーセージ、ラベンダー)
鎮静・抗炎症
●酢酸ゲラニル(ローズ、ゼラニウム)
鎮静・鎮痛
★ラクトン類
●フロクマリン(ベルガモット)
光毒性
頭がこんがらかっちゃいますね~(^-^;
ほんの一部ですが復習をかねて記してみました。
● 香りのバスタイム
香りで1日の疲れをとるバスタイム
精油は脂溶性なので水やお湯には混ざりにくい性質です。基材(ホホバオイルなどのキャリアオイル、アルコール、ハチミツなど)に3~5滴加えてバスタブに入れよく混ぜます。柑橘系やスパイス系は肌がチクチクすることがあるので要注意。
四季折々香りのバスタイム
冬は焼酎にびわの葉や色々な植物で浸けたチンキをバスタブに入れています。植物の薬用とアルコールで身体がポカポカ温まります。
夏は庭に大量に育ったミントやレモンバームをフレッシュなまま洗濯ネットに入れてバスタブへ。爽やかでシャキッとします。その他ヨモギやスギナなどの野草風呂も気持ちが良いです。♪
バスフィズを作る手間を省いた時短な炭酸風呂
手抜きで作る簡単な炭酸風呂♪ カップに大さじ2の重曹と大さじ1のクエン酸を入れてバスタブへ、シュワシュワと気持ちの良い二酸化炭素の泡が出ます。血流がアップし、肌や毛穴に詰まった汚れも落としてくれるという嬉しい効果も 重曹もクエン酸も天然由来なので基本的には無害ですが、クエン酸は酸性のため、濃度が高いと皮膚への刺激が強くなります。また塩素系(カビキラーや漂白剤)とは混ざらないように気を付けて下さい。
時間があるときは花びらいっぱいのバスフィズを作って、のんびり優雅にバスタイム ♪ でもあとの掃除が大変 (^-^; …ということで洗面器に入れて足浴や手浴用で楽しんでいます。花びらが広がっていく様子を見ているだけで気持ちがわくわくしてハッピーになります♪