結んで切れて絡まり繋がる | CROSS
縁に始まり、縁で終わる。
人生みんなそうだ。縁というのは不思議なもので、
ちょっとしたことが、きっかけになる。
縁を感じてドラフトで獲得した選手もいるし、
そういう選手があとになって恩返ししてくれることもあるのだから、
出会いは大切にしなければいけない。
縁が縁を呼ぶこともある。
(野村克也)
こんばんは。wisteriaです。
気の置けない同期について、書こうと思ったのですが、長くなりそうなので、何個かに分けようと思います。
連続的に書くかは未定ですが、覚えているうちに、書き留めておこうとは思います。
そして、この記事は、小説等で言う、序章レベルです。始めの始めです。
よければ、読んで下さい。
あれは、いつのことだっただろうか。
おぼろげな記憶をたどる。
そうだ、思い出した、2年前の初夏頃。そこが始まりだった。
同期のAちゃんから、突然、「直接、話したいことがある」とLINEが来た。
その時、数か月前に、彼女とは、少し衝突したばかりだったので、
不安と緊張に包まれたまま、「OK」と返事した。
実験が終わり、19時頃、研究室を出て、指定の場所に向かう。
彼女はまだ来ていなかった。少し待っていると、すぐに現れた。
私「どうしたの?」
Aちゃん「同期のBちゃん、最近、変わった様子ない?」
想定した内容と違っていたで、少し驚きつつ、
私「特に、変わった様子はないと思うよ。」
Aちゃん「そっか。なんだか、最近、Bちゃん、不安定っぽくてない?
ちょっとしたことで、口調が豹変するというか。」
少し心配そうに、彼女は言った。
私「Bちゃんと普段あまり話はしない方だから、少し想像だけど、
AちゃんとBちゃんは仲良いからこそ、少しキツく言ってしまうことも
あるんじゃないかな?そういう感じではなく?」
Aちゃん「そうなんかな...ちょっと心配で。
なんか色々忙しいのはわかるんだけど...」
顔に影が残るまま、言った。私は、このままだとお互いに不安しか共有できていないので、
私「確かに、Bさん、忙しそうけれど。私は、あまり感じないかな。
う~ん... ちょっと客観的な意見が聞けそうなCくんに聞いてみない?」
と提案すると、
Aちゃん「そうだね、一回聞いてみようかな」
と言ってくれた。
そして、Cくんを呼びに行った。
Cくんも「どうしたん?」と聞いたので、私とAさんは、これまでの話の経緯を話した。
Cくん「う~ん...確かに、言われてみれば、少し不安定なのかもね。
彼氏 (Dくん) にも少し聞いたけど、たまに泣きながら、
親に電話してたりするらしいし...」
私とAちゃん「そうなんか...」
(中略)
私「Bちゃんのことは、私も気を付けてみるようにしてみるよ。
Aちゃんもあまり思いつめないでね。」
Aちゃん「うん、ありがとう。ごめんね。」
結局、その日、大学を出たのは、21時を大幅に回っていた。
この日から、私とAちゃんとCくんの糸が交錯した。