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『CNN ENGLISH EXPRESS』2024年12月号お気に入り記事3選

今月も全記事読み・聴き終わりました。
ということで私のnote恒例のお気に入り記事3選紹介します!

1.特集聖書に由来する英語表現30
以前にレビューを書いた北村一真先生の『英文読解を極める』の中でも近現代英語における聖書の重要性は指摘されていましたが、

   英語において聖書の言葉は政治家の演説から娯楽作品のタイトルに至るまであらゆるところに溢れています。  
   世界で最も権威のある英語辞書と言ってもよい『オックスフォード英語辞典』(原題は Oxford English Dictionaryで、しばしば OEDと略される)に最も多く引用されている例文はジェイムズ王による欽定訳聖書を始めとする英語聖書からであり、聖書の言葉は近現代の英語の根幹にあるものの 1と言ってよさそうです。

—『英文読解を極める 「上級者の思考」を手に入れる5つのステップ (NHK出版新書)』北村 一真著

こちらと重複する言い回しもありつつ、今回初めて聖書由来であることを知った表現もありました。

例えば、One reaps what one sows「自業自得である、自分の蒔いた種を刈りとらねばならない」。これは新約聖書「ガラテヤ人への手紙」6章7節から。

映画『マトリックス』のエンディングで流れるRage Against The Machineの'Wake up'の最後の歌詞に、

Cause what you reap is what you sow

とあるのですが、これなんかも聖書から来ていたんですね。

またもう一つ個人的に面白かった例を挙げるとbite the dust「死ぬ、倒れる、(機械などが)完全に壊れる」も旧約聖書「詩篇」72編9節からで、元々は「敵が塵を食べる」、戦争で敵が敗北するという意味だとか。

クイーンの'Another one bites the dust'もここから来ていたのかー。

2.関正生の「丸暗記いらず」英文法ゼミ
今月のテーマは「動名詞の意味上の主語」で、この時期私も生徒と国立大学二次試験の下線部訳の演習などしているのですが、本書でも指摘されているように、前置詞の目的語になる場合、現在分詞の形容詞的用法と取り違えることが多いですね。

Critics, though, are warning about the risks of business enterprises gaining access to brain data.

受験生は上のレベルの英文の構造・意味がしっかり取れるかは意識した方が良さそうです。

3.A Teenager For All Mankind: TIME's Kid of the Year ヘイマン・ベケレ 14歳の少年が「皮膚がん治療用石けん」を開発
このインタビュー時ヘイマン・ベケレ少年は15歳とのことだけど、とても信じられない!話す内容、話し方、落ち着き、どれをとっても凄すぎる。。飛び級されているのか、すでに大学で実験・研究を行なっているとのことです。


今月は以上です。
来月は恒例の「世界の論点」特集になるようで、もうあれから一年になるんですねえ。。


【追記】
この1ヶ月の間に版元・朝日出版の「買収」を巡る報道が出ています。

良質な語学教材を出してくださっている出版社なので、一愛読者としては、ただただ円満な解決と安定的な経営を願うばかりです。

同社の労働組合が一連の経緯をここnoteに報告してくださっているので注目しています。数日前にまた驚くような内容の報告がありましたが。。

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