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【参考書レビュー】『難関大合格に必須の最新テーマ20 FINAL時事英語 ver.3.0』 【新旧比較】
以前、上で投稿していた『FINAL時事英語』の最新版ver.3.0を入手して、(早慶志望の)生徒からの使用感なども聞いたのでレビューしていきます。
まず旧版との違いで言うと、全20テーマ中、6テーマが新しいものに差し代わっていました。
基礎編(50-90語の短いニュース)
1.プラスチック汚染→地球温暖化
2.ロボットと仕事→ゲーム依存症
8.スーパーバグ→AIの問題点
11.英国のEU離脱→異種移植
強化編(400-550語の長めのニュース)
2.オンライン授業→週4日勤務
3.コロナ禍のリーダー→アルツハイマー病
コロナ関連に寄っていた記事をコロナ以後のものにいくつか代えてあるのは現状を考えると納得いきますね。(もっともコロナ期のあれこれを回顧する内容のものも今後出題はされるでしょうから、入手可能な人は旧版にも目を通しておく価値はあるでしょう。)
早慶志望の生徒に使用感を聞いてみたところ、基礎編の記事の中だけでもけっこう知らないテーマ、語法、文法などがあり「普通に勉強になる」とのこと。この生徒の言う「普通に」は「非常に」という意味です(笑)。今回の改訂では、「エレガント・バリエーション」という表現技法に関する解説なども加えられていました。
私が旧版のときからこの本が好きな理由は、年来の『CNN ENGLISH EXPRESS』(同じ朝日出版の英語雑誌)の愛読者であることと、その雑誌と同様音声まわりが充実しているからです。単語読み上げ、ゆっくり音声、そしてCNNで実際に放送された格好良い生音声の3種が使いやすいスマホアプリで利用可能。今の高校生はこんな教材が受験時から使えるのだから、昭和後期-平成初期の学校英語教育を受けていた身からするとなんとも羨ましい限り。。
またこの教材は大学入試だけでなく、英検準1級-英検1級の対策にも使えます。ここに出てくるような時事ネタは英検にも頻出のもので、読解・聴解できることに加え、各テーマを英語で説明・自分なりの意見を出せるところまで使い込めば、特に1級の難所の面接対策にもなります。実際、私は旧版をそのように活用していました。
また薄い本ではあるので、手短かに流行の時事テーマをおさえるような用途でも使えるでしょう。「背景知識」があるかどうかで課題文の理解精度・速度に影響が出るのは周知の通り。
早慶など難関私大志望、共通テスト後の国立大二次対策、英検準1・1級対策、それらの最後の一押しにおすすめします!