シン駄洒落番長 洒落のきいた風雅な和菓子の巻
洋菓子より和菓子の方が、なんとなく身体的に楽な感じがするお年頃です。
そして、白髪も染めないとならないお年頃でもあります。
行きつけの美容院で白髪を染めている間、そこに置いてある「Discover Japan」という雑誌をめくるのを楽しみにしています。
その雑誌の最後の方に福田里香さんという菓子研究家の「民芸お菓子巡礼」という連載があるのですが、美容師さんに渡されるや否や、真っ先にそのページをめくります。
何年か前に松江市の老舗和菓子屋、彩雲堂の「彩紋」が掲載されていました。
私の記憶が正しければ「何代目かの若当主が創作したお菓子で、かくかくしかじか」と綴られていました。
福田さんの静かな口調ながらもお菓子と日本文化に対する熱い情熱を感じる文体に「美味しそうだなぁ、あぁ行って食べてみたいなぁ」となるのを楽しみに毎回読んでおりました。
で、その「彩紋」。。。
と、書いてありました。
駄洒落番長が、その一文に大きく心惹かれたことは説明不要でしょう。
さぁ、何とか都合をつけましたよ。
そうです!!
遠路はるばる「彩紋」買いに行きました!!
あぁ、そして、そのお味です。
今の時代、こう言ってはいけないのだと思いますが「日本人にしかわからない」微かな、しかし確かな美味を味わう、それはそれは風雅な和菓子でした。
今回、#至福のスイーツ というお題が出たので、常々行きたいと思っていた出雲・松江旅行のきっかけを作ってくれた和菓子について書きました。
国宝になった松江城に行ったその日は生憎の寒い雨の日でした。🏯から彩雲堂本店まで、宍道湖にかかる橋を渡り、松江の街を雨の中歩いて行きました。頭の中にはサイモン&ガーファンクルのサウンド オブ サイレンスが流れています。その時の気分と味と駄洒落感が相まって、思い出すと今も幸せな気分になる松江の彩雲堂「彩紋」について書きました。
最初は「駄菓子ではない駄洒落菓子の巻」と題しましたが、これだと上品な和菓子はイメージつかないので、「駄洒落のきいた風雅なお菓子」に変更しました。少し経って、この上品さは駄洒落じゃなくて「洒落がきいている」だなと考え直し、また改題しました。
日本全国津々浦々、洒落のきいた、あるいは駄洒落感満載のお菓子やお土産が沢山あると思います。こういうのを旅の楽しみにするのも案外オツかもしれませんね😉(オチではありません。)