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ワークショップ「短歌で読む・詠む 『わたし』の『からだ』」参加者が作った”からだ”にまつわる短歌集
2023年7月15日・29日の2日間、京都市男女共同参画センター ウィングス京都にて、当協会初のワークショップ「短歌で読む・詠む 『わたし』の『からだ』」を開催しました!
第1回は講師で歌人の大森静佳さんが選びぬいた「からだ」にまつわる短歌を参加者同士で読み合い、短歌の味わい方や作り方を学びました。
第2回はU35の参加者限定で「歌会」を開催。参加者が事前に作り、持ち寄った「からだ」にまつわる短歌への解釈や、感じたことを自由に話し合う時間に。共感やわからなさなど、様々な想いが語られ、話は尽きません。
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スタッフとして参加者の方の短歌を読みながら、この身ひとつのからだを生きる愛おしさやはかなさ、時には切実な葛藤や違和感が、丁寧に詠み込まれていることに感動しました。
ぜひより多くの方にこの作品を読んで欲しい!ということで、公開を許可していただいた一部の参加者の皆さんの短歌を掲載いたします。
自分にはない価値観や、自分の中にある普段は気に留めない「からだ」をめぐる感覚に気づくきっかけになれば、うれしいです。
(公益財団法人京都市男女共同参画推進協会 事業企画課 スタッフ)
テーマ:「からだ」(身体の感覚や性についてなど)
※ペンネーム五十音順に表記
●大橋
目が覚めて火照った身体が汗まみれ まるで背中が泣いてるみたい
●おまつ
手紙から微かに残る香りさえやがて消えて真っ白になる
●初夏みどり
まだ胸に膨らみがありもういいよ終えてもいいよ弾けたトマト
●高谷由貴
バイカラープリーツ「ふつう」と「小さめ」と ふつうじゃない方カートに入れる
●千裕
社会はト音記号の塊 身体は和音を刻んでるだけ
指先を近づけないで私は鉄 触れた熱を奪うばかりで
●西崎柚卯
「良いじゃない、どうせ壊れた体だし」 ・・・「壊れているなら、何故生きている?」
母に似てると言われる度に沁み落ちて溜まる私の中のみずうみ
●にゃごろう
わんわんと泣きわめく子を抱きしめる小さなひたいにたんこぶひとつ
歳月を重ねた陰毛もう二度と別れを惜しみ指先にすく
●三上麦
自転車で縁石を越えるとき揺れるわたしの杏仁豆腐のからだ
無いことにされた老女の性欲を解き放つごと秋花火咲く
●峯ひろき
バスタブに沈むあいだは大きくも小さくもないひとつの身体
鳩尾に汗が流れて野良猫のいない街だと気づいてしまう
●みめい
皮膚すべる泡で繋いだ黒点は世界で一番親しい星座
うつくしいひとになりたい時ちょっと恥じつつ撫でる二の腕のうち
●やまざき
改札にかざすICOCAをかざす前からつかむ手に心臓の音
ひとまえで熱くかたまる身体からひとりでに口が話しはじめる
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主催:京都市男女共同参画推進協会
Twitter:https://twitter.com/wings_kyoto
▼関連▼『男女共同参画通信』vol.55「もう一度であう わたしのからだ」