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日本ワイナリー巡り 金沢ワイナリー【石川県金沢市】
夏休みいかがお過ごしですか。
私は用事で富山に行くのに合わせて、金沢まで足を伸ばしてきました。
震災応援の意味もあってか、金沢はとても賑わっていました。
金沢ワイナリー
お盆前の連休、東京駅から敦賀行きの北陸新幹線に乗り込む。
以前は金沢が終点だったが、延伸した先へ向かう人も多いようで、同じ車両のながで金沢駅で降りたのは3割くらいだろうか。
それでも、金沢駅の改札口は出迎えの人やインバウンドらしき人も多く、賑わっている。
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駅でコインロッカーを探し、大きい荷物を入れて身軽になってから目的地へ向かう。大通りを抜けて、近江町市場の横をかすめ、20分以上歩く。
ランチの予約時間に5分ほど遅れてしまったが「金沢ワイナリー」に着いた。
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金沢の町家を改装して、1階に醸造所、2階にレストランがある都市型ワイナリーである。
カラカラと入口の引き戸を開けて、階段を上り2階へ。
途中にはワインとブドウのステンドグラスがあり、ワイナリーらしい雰囲気。
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アラフェルムドゥシンジロウ
金沢ワイナリー併設のフレンチレストランに到着。
名前を告げて、席につく。
よく冷えたおしぼりが火照った手に気持ちいい。
テーブル上の本日のメニューや食器類はシックでよい感じ。
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ランチコースのメニュー
上を見上げると、立派な梁が見える。
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また、土壁も特徴的。
各地のブドウ畑の土で作られているそうだ。
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金沢ワイナリーのブドウ畑は、能登半島の珠洲市などにある。
そう、元日に大地震があった能登半島だ。
ここは、あの震災で被害にあった石川県内のワイナリーのひとつである。
早速、白ワインをグラスでいただく。
キリリと冷たいデラウェアの辛口。
町家の格子のようなラベルが金沢らしい。
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料理は、まず「本日のアミューズ」カボチャのスープから。
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黄色が鮮やかで、真ん中の赤じそのジュレやまわりのバジルが夏らしさをさらに高めてくれる。
ワインのデラウェアのフレッシュな香りとカボチャの風味も合う。
続いて、九谷焼に盛り付けられた「前菜盛り合わせ」。
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能登・金沢の旬の素材が使われていて、盛り付けも美しい。
スタッフの方が丁寧に説明してくれた。
記憶の範囲で簡単に紹介すると、奥の白い器がジャガイモのポタージュ、生ハムメロン、コリンキーと牛肉巻、キャロットラペと砂肝、鶏ハムとプチトマト、キッシュ、甘海老、ズワイガニ、カジキマグロ、バジルイカ、サーモン、グリーンサラダ、四隅にカラフルな味変ソース。
なかでも、石川らしい甘海老やカニ、カジキマグロが嬉しい。
いただいてみると、これら20種類以上の素材が活かされていて、風味や食感など1つ1つの輪郭がくっきりしている印象。
デラウェアの白ワインは、魚介や野菜にも合ったし、四隅に置かれたスパイス感のあるソースの風味にも合った。
グラスが空いたので、もう1つ白ワインをグラスで注文。
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樽熟成されたニュアンスがあり、先程のデラウェアよりコクがある。
前菜の肉系の料理に合った。
また、焼き立てのオーガニック小麦のパンもいただいた。
ここは、もともと有機農産物などを栽培・販売している「金沢大地」がオーブンしたワイナリー。
レストランの食材も、有機の野菜などを提供しているようだ。
そして、メインは魚か肉を選べ、事前に魚をチョイスしてあった。
「石川の漁港直送鮮魚 シェフの想い」、ヒラメのポワレのオレンジソース。
オレンジ色の九谷焼のお皿にオレンジソースがリンクしており、野菜のグリーンも美しく、ヒラメの程よい焼き目も美味しそう。
3分の1ほど食べてから、メイン料理の写真を撮らなかったことに気づく。
撮る前にがっついてしまった。
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鮮やかなオレンジソースはバターも入っているとのことで、照りっとしているが重たくなくマイルド。
ヒラメも上品に脂がのっており、付け合せの野菜もシャキッとしていてバランスのよい一皿。
デザートは、マンゴーのパンナコッタ。
こちらも夏らしい。
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金沢ワイナリーのワインで作ったジュレが添えられていて、ほのかなワインの香りと完熟マンゴーの風味がいい。
レモンのメレンゲやミルクシャーベットも、食感などを複層的にしてくれる。
食後にコーヒーをいただいて、ランチコースは終了。
手が込んでいて、素材や食器から石川&金沢らしさを感じられた。
色鮮やかな料理や器を引き立たせるシックなテーブルセッティングやフロアスタッフの対応もよかったし、厨房から漏れ聞こえてきた落ち着きつつ活気のある声かけの様子も好感をもった。
まわりのお客さんは、ワインにこだわる方だけではなく、お盆に美味しいものを食べに来たようなご家族も。
金沢ワイナリーは、近江町市場とひがし茶屋街の間に位置し、金沢城や兼六園にも近く、訪れやすい場所にある。
2018年のオープン後、コロナ禍や震災を乗り越えてきたワイナリーが、金沢のよい拠点となることを願う。
金沢観光
ランチの後は金沢を観光して、地域のものなどを色々購入した。
暑い日ではあったが、雲で直射日光が遮られる時間も多くて助かった。
1.5万歩ほど歩き回った様子をダイジェストでご紹介。
■金沢城
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金沢城の石川櫓と石川橋
■金沢21世紀美術館
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こんなところでゆったり読書したい
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屋外展示のラッパ型のアートで向こう側の人に声をかけている子どもがかわいかった
■犀川大橋
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大正13年7月竣工
今年で100周年だそう
■にし茶屋街
以前、ラララさんが訪れられていて来てみたかったところ。
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お土産に購入した「ひまわり」や「レモン味の落雁」が家族に好評
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近くには通称「忍者寺」もあるそう
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2階のカフェは満席
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白花美人、能登大納言、煎り大豆、いよかん、ラムレーズン羊羹とエスプレッソ羊羹など
左下の生落雁セットは諸江屋
(持ち運びした後でヨレ気味)
■すゞめ 金沢百番街店
金沢駅に戻り、駅ビル内にお米にこだわった和菓子やおかき、お弁当などを販売する店を発見。
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ぷるっぷるの葛まんじゅうと絶品の塩豆大福
をホテルの部屋でいただいた
とても美味しかった
■クロスゲート金沢
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この1階にあるショップ「ハナ シュプリーズ」で、ハイディワイナリーなどの日本ワインが買えるということで行ってみると、ちょうどエントランスで試飲イベントをしていた。
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下 ドメーヌ・ボー(富山県南砺市)
ドメーヌ・ボーのワインは未経験だったので、有料試飲(100円)を注文。
試したかったソーヴィニヨン・ブランのボトルは空になっており、ソーヴィニヨン・ブランとシャルドネでつくられた白を試した。
キリリと辛口で食事に合わせやすそう。
この後、購入して自宅に配送したワインについては、また後日。
🌻 🌻 🌻
最後はワインの話に戻りました。
金沢は魅力ある街ですね。
今回は数時間のみの滞在だったので、再訪したいと思います。
また、能登半島や輪島にあるハイディワイナリーにも行ってみたいという想いを強くしました。
金沢21世紀美術館の隣の石浦神社でも、「復興支援ブース」などが設けられていました。
現地の復興を願います。
<日本ワイナリー巡りnote記録済 11都県+ワイン経験済 17道府県=28都道府県>
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ホワイト:ワイン経験済 17道府県
グレー:ワイン未経験 19県
まだまだですね。
一応2桁まで来ましたが、次は20県オーバーを目指したいです。
そうすると、もう少しコンプリート感がでてくるかな。
今回もお読みいただきありがとうございました🍷