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日本ワイナリー巡り カーブドッチ①到着編、フェルミエ【新潟県新潟市】
GW後半、朝5時に目が覚めてしまう。
今日は、ずっと行きたかったカーブドッチにいよいよ宿泊できる日。
4年程前に、山形県に住む知人から、温泉があって宿泊できて帰りたくなくなるワイナリーだと聞き、興味がわきました。
その後、20種類ほどのワインを試して、オンラインツアーに参加したのが1年半前です。
指定席をとっていた新幹線の出発時間より1時間早く東京駅に到着。
予定より早い列車に乗って新潟へ向かいます。
新幹線には早く並んだので自由席を確保できましたが、座りきれない人が通路にも多く立っていて混みあっています。
新潟駅に到着して、コインロッカーに荷物を入れ、駅周辺で寿司ランチと街歩きをしてから、荷物をピックアップして新潟駅南口へ。
13:30に予約していた宿泊者用送迎バスに乗り、ワイナリーに向けて出発。
ワイナリーステイ「トラヴィーニュ」
新潟の市街地を抜けて住宅地を通った後、松林と畑の風景のなかを20分ほど走ると、「カーブドッチ」の広いブドウ畑とワイナリー施設が見えてきました。
「Cave d'Occi(カーブドッチ)」とは、「落(おち)さんのワイン蔵」を意味します。
創設者の落さんが共同経営者と「欧州ぶどう栽培研究所」を立ち上げたのが1992年。
1ヘクタールの畑からブドウ栽培を開始し、現在、自社畑は9ヘクタールまで拡大。
更に、レストラン、マルシェ、ショップ、温泉施設、宿泊施設と付帯施設を充実させてきました。
その後、組織名も「(株)カーブドッチ」に変更されています。
新潟駅から約1時間で、「カーブドッチ」の宿泊施設「トラヴィーニュ」に到着。
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バスが到着すると、スタッフの方が荷物を運んでくれます。
身軽にエントランスを抜けると、ブドウ畑が見渡せるラウンジに到着。
ブドウ畑が見える席に案内してもらいます。
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ブドウ畑からの爽やかな風がラウンジを抜けていき、とても気持ちいいです。
バラの香りのするシュワシュワなウエルカムドリンクをいただきながら、ゆったりとチェックイン。
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丁寧に諸々の説明を受けた後、部屋に入れる時間まで小1時間あるとのことで、荷物は部屋に運んでおいてもらうことにして、散策を開始します。
まず、目の前のブドウの畑へ。
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青空のもと、新芽の伸びたブドウの樹を観察。
オンラインツアーで見た時より、幹がやや太くなったように感じます。
醸造家の掛川さんが、この場所に合った品種と語っていた「アルバリーニョ」という品種です。
スペインの北西部、海沿いのエリアに多い品種で、香り高い白ワインができます。
現地で試したいと思っていた「アルバリーニョ」のワインがあります。
それが、すぐ隣のワイナリー「フェルミエ」のワインです。
「フェルミエ」ワイナリー
トラヴィーニュのエントランスから出て、駐車場を抜けると、すぐに隣のワイナリー「フェルミエ」があります。
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「フェルミエ」は、「カーブドッチ」が主宰するワイナリー経営塾の卒業生である本多さんが奥様と創業されたワイナリーです。
2006年にワイナリー誕生、アルバリーニョのワインを中心に高い評価を受けていて、入手しづらいです。
また、レストランも人気で、訪れた時もランチには遅い時間でしたが、まだお客さんがいらっしゃいました。
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試飲コーナーでは女性の方が丁寧に対応されていて、若い男性もキビキビとフォローされています。
本多さんの奥様と息子さんでしょうか。
早速、アルバリーニョの飲み比べセット(1,500円)をお願いします。
試飲は以下の3種類。
・エルマール アルバリーニョ 2022
・エルヴォルカン アルバリーニョ 2022
・アルバリーニョ マセラシオン 2022
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まず、左の「アルバリーニョ マセラシオン」から。
もう少し内陸のエリアにある畑のブドウから作られたとのことで、キリっとした印象で美味しいです。
「エルマール」はもう少し厚みがある感じで、アルバリーニョらしい華やかさがより強く、余韻が長く感じられます。
「エルマール」と「エルヴォルカン」は、目の前の畑でとれたブドウから作られたとのことで、特に「エルヴォルカン」は蜂蜜のようなニュアンスがあり、丸みのある印象です。
奥様から説明を受けつつ試飲をしていると、代表の本多さんが出てきてくださってご挨拶。
「このワイナリーはご存じでしたか。」と声をかけていただきます。
「以前、ロゼを飲んで美味しかったです。アルバリーニョは入手しにくくて、今、初めていただきました。」「特にエルヴォルカンが美味しいと思いました。」とお話ししました。
エルヴォルカンはナチュラルな造り方をされているとのことで、残糖があって柔らかい印象でしょう。酸化防止の亜硫酸塩を使っているエルマールとマセラシオンは、まだ尖った感じがするかもしれません。といった説明をしていただきました。
「エルヴォルカン2022」と「ロゼ2022」、名前が気になった「夕陽 新潟ピノ・ノワール2018」の3本を購入して、自宅に送ってもらえるよう依頼します。
素敵な家族経営ワイナリーでした。
是非、こちらで食事をして、お料理とワインを合わせてみたいです。
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こちらのアルバリーニョの畑は、カーブドッチがフェルミエに譲った畑だと聞きました。
先ほどのトラヴィーニュ前のアルバリーニョより幹が太くしっかりしていて、樹齢は20年程と推測されます。
今回、試飲したようなワインが、カーブドッチでも造れるようになるといいですね。
▼フェルミエのロゼについてご紹介した記事
▼フェルミエの本多さんがアルバリーニョについてまとめられた記事
「みつばち」部屋と付帯施設
15時を過ぎ、お部屋に入れる時間になったので、トラヴィーニュに戻りましょう。
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今回のお部屋は2階の「みつばち」です。
トラヴィーニュのお部屋は、カーブドッチのワイン「動物シリーズ」の名前がついています。
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わあー!念願のブドウ畑ビューの部屋です~。
ベッドもフカフカで、インテリアもナチュラル感があって素敵です。
ベージュ~ブラウンの落ち着いた色味のなかに、「みつばち」部屋らしい黄色やオレンジのアクセントカラーが効いています。
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(テーブル上のポーチに部屋の鍵が入れてある)
もちろんワインオープナーやワイングラスもあり、ハンドソープやシャンプーなどはAVEDAで揃えられており、歯ブラシは木製、コットンの部屋着も気持ちよく、柔らかいタオルが何枚もあって、快適~♪
でも、まだ見たいところがあるので、手荷物を片付けて、夕食の時間まで散策します。
まず、トラヴィーニュの3階はフリースペースになっていて、趣味のいい本もあります。
1階のロビーでコーヒーなどのソフトドリンクが無料でいただけるので、飲み物を持ってきてここで過ごすのも良さそう。
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お部屋に浴室がありますが、別施設で温泉に入ることも可能です。
芝生の広場や、ショップの横を抜けて、徒歩2分ほど歩くと温泉施設「ヴィネスパ」があります。
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この「ヴィネスパ」がとってもいい施設でした!!
こちらは、また別途ご紹介しますね。
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いかがですか?
カーブドッチは施設・サービスがとても充実していて、更に、別ワイナリーが4軒もあるという、ワイン好きにはたまらないスポットなのです。
日帰り利用している方も多くて、駐車場はほぼ満車でした。
さあ、夕食の時間になります。
長くなりましたので、その様子は次の記事で。