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高級感ある樽香と果実実、さすがの品質と安定感【コート・ロティ・ブリュヌ・エ・ブロンド・ド・ギガル2019】92点

ローヌを代表する生産者ギガル。「帝王」とも称される背景には品質はもちろん、規模の大きさ、ポートフォリオの隙のなさなどがある。有名なのはコート・ロティのランドンヌ、ムーリーヌ、ラ・テュルクの、いわゆる「ギガル3兄弟」だが、いずれも4万円レベルの超高級ワイン。普通は手が出ない。


コート・ロティ・ブリュヌ・エ・ブロンド・ド・ギガル2019

そこでおすすめなのが、同じコート・ロティでもワンランク下のブリュヌ・エ・ブランド。まだ1万円を切る価格で買えるうちに経験しておきたい。

2019年を開けると、しっかりした樽香に赤系と黒系果実の混じったバランスの良い複雑な香り。スパイスの香りが複雑さを演出する。

特徴的なのは樽香で、6年たっているにもかかわらずカカオやチョコレートのような濃密な香りが漂う。ギガルは自社で樽を造っているが、その実力がいかんなく発揮されている。

シラーらしい黒胡椒感や生肉感は意外にそれほど強くない。ブルーベリーやプラムの澄んだ美しい果実香が心地良い。92点。


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