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高いワインがいいワインか 〜ワインは置き所〜

ワイン漫画の有名作、「神の雫」を読んでいると、
一本で何万円もするワインがたくさんでてきます。

お値段のはる高級ワインはやっぱり美味しいものが多いですし、
ちょっとでもワインを勉強すると、
有名産地の高級ワインに対する憧れは募ります。

じゃあ、ワインは高ければ高いほど「いいワイン」なのか?
安ワインはお金が出せなくて妥協しているのか?

という、疑問に到達するわけです。

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わたしは、どんなワインにも、そのワインが輝ける「置き所」があると思います。

例えば、夏の終わりに子連れで水上高原に行った時、
温泉上がりに飲む用に、
1500円の南フランスのソーヴィニヨンブラン(白ワイン)をホテルに持ち込みました。

もう、これすごいよくて。

清々しいグレープフルーツの香り、すっとした素直でシンプルな味わいがまさに高原でお風呂上がりの気分にめちゃくちゃ合ってて。 

このワインの「置き所」は、ここで正確でした。

子どもの世話でクタクタになった温泉上がりのリラックスしたいときに、
飲み手の感性を求めるような複雑な味わいの高級ワインはいらないんです笑

そういうワインにもっと飲み手が受け止める姿勢にあるときにこそ、真価を発揮するんじゃないかなと思います。

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バーベキューにはワイワイ・グビグビ飲める、お手頃なカルフォルニアの赤ワインが良かったり、

海外の方のおもてなしには、値段が高くなかったとしても、
日本の風土の個性を感じてもらえるような味わいのワインがよかったり。

ワインは飲み手がどこでどうやって飲むか、
「置き所」によって、
パフォーマンスが変わるものだと思います。

高級ワインは確かに作り手のプライドやこだわりを感じるいいワインがおおいけども、
いろいろ考えて
ここにはワインだった!!大正解!って、めっちゃハマった時の嬉しさはひとしお笑。

この場にはどんなワインがいいだろう、 
この人とはこんなワインを飲みたいな、
そうやって考えるのもワインの楽しみのひとつかなって思います!

(なんか、茶道の世界に通じるなぁ。
おもてなしの大事なところって、世界共通なのかな??)

ソムリエさんやワインショップの定員さんは強い味方。
プロの力も借りながら、今日もワインを美味しくいただきましょう!



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