WSET試験概要
WSET(Wine & Spirit Education Trust)は、ワイン、スピリッツ、日本酒、ビールに関する国際的な教育機関で、1969年に設立されました。 その資格は、初心者から専門家まで、段階的に学べるよう設計されています。
以下に、各レベルの試験概要を詳しく説明します。
WSET® Level 1 Award in Wines
対象者: ワインの基礎を学びたい初心者や、ワイン業界でのキャリアを始めたばかりの方。
学習内容:
• 主要なブドウ品種とその特徴
• ワインの基本的なスタイル
• ワインの保管方法とサービスの基本
• ワインと料理の基本的なペアリング原則
試験形式:
• 選択問題(4択)30問
• 試験時間:45分
• 合格基準:70%以上の正答率
このレベルは、1日の学習で完結することが多く、試験も同日に実施されます。 
WSET® Level 2 Award in Wines
対象者: ワインの知識を深めたい愛好家や、業界でのキャリアを目指す方。
学習内容:
• 主要なブドウ品種とその特徴
• 世界の主要なワイン生産地域とそのワインスタイル
• ワインのラベル表示の意味
• ワインの生産方法と品質に影響を与える要因
• 基本的なテイスティング技術
試験形式:
• 選択問題(4択)50問
• 試験時間:60分
• 合格基準:55%以上の正答率
このレベルでは、約28時間の学習が推奨されており、そのうち17時間は指導学習、11時間は自習とされています。 
WSET® Level 3 Award in Wines
対象者: ワイン業界の専門家や、より高度な知識とテイスティングスキルを習得したい方。
学習内容:
• ブドウ栽培とワイン醸造の詳細
• 世界の主要なワイン生産地域とその詳細
• ワインの品質とスタイルに影響を与える要因
• 高度なテイスティング技術
試験形式:
• 理論試験:
• 選択問題(4択)50問
• 記述式問題4問
• 試験時間:120分
• テイスティング試験:
• ブラインドテイスティングで2種類のワインを評価
• 試験時間:30分
両方の試験で55%以上の得点が必要です。 
WSET® Level 4 Diploma in Wines
対象者: ワイン業界のリーダーや専門家を目指す方。
学習内容:
• ワイン業界のグローバルビジネス
• ブドウ栽培とワイン醸造の詳細
• 世界のスティルワイン、スパークリングワイン、酒精強化ワインの詳細
• ワインの生産地域とその特徴
• 高度なテイスティングと分析技術
試験形式:
• ユニットごとの試験:
• 論文提出
• 選択問題
• 記述式問題
• テイスティング試験
各ユニットで55%以上の得点が必要で、全6ユニットに合格すると資格が認定されます。 
WSETの資格は、国際的に認知されており、ワイン業界でのキャリア形成や知識の深化に役立ちます。各レベルに応じて、学習内容と試験形式が異なるため、自身の目的や経験に合わせて適切なレベルを選択してください。