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詩 無機物たちの息

この世界が

恐ろしいと


いつも

考えたらそんなところに辿り着くのに


それなのに

夕方 曇りにビルと街路樹

人々の歩が当たり前のように融け入った


その街を吹く風に

その 薄寒い匂いに


当たり前のように懐かしさを憶える


その明るくもない空を思わず故郷だと感じる


僕は


恐らく、どうしようもない


愛の絡んだしがらみの

創造物なんだな


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